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サークルスペースのレイアウトを考える

はじめに


こんにちは眸(ヒトミ)です。
皆さま、頑張って作った原稿を入稿し終えて、ヤレヤレと思っていませんか?
即売会に参加するにあたって、もう1つ大事にしてほしいものがあります。
そうです。 サークルスペースの飾りつけです。

スペースレイアウトの効果と理由を考える


即売会に参加する以上、他の参加者の目に留まって、よければ手に取ってほしいですよね。
作った本がどんなに良い出来でも、それを知ってもらえなければ双方にとっていい結果にはなりません。
先の記事でも「創作者はセルフマネジメントせえ~!」と言いましたが、これもその1つです。
即売会は「出会いの場」でもあるので、自分の作品をアピールしましょう!



まぁ、サクッと検索すれば「こうするといいよ~」みたいなページはめちゃくちゃ出てきます。
特にグラフィックさんのページがわかりやすくておススメです。

もちろんこれを真似するだけでも十分ですが、
このレイアウト「だから」「どんな」効果が得られるんですか?ってことを今回は考えてみようと思います。

敷布(ブースクロス)・ポスター

敷布やポスターの役割ってなんでしょうか?
歩いている人が足を止めるかどうかは0.5秒で決まる(※個人の感想です)ので、遠くからでも情報が目に入ることは重要ですね
他にも、そのサークルのカラーみたいなものがあって、さわやかカラーだから青春系なのかなとか、黒い布だからちょっとアンダーグラウンドな世界観のものが多そうだとか、歩く人にはそれも足を止める判断基準になるのかなと思っています。
ぜひ、作品傾向と布の色も気にしてみてください

ポップ類

さて、なんか自分が好きそうなものが置いてそう…と足を止めてくれました。この時に大事なのが優先順位と考えています。
自分のスペースに来て一番見てほしいもの。創作漫画なのか、グッズなのか映像作品なのか、とにかくコレを見てくれ~~!!を自分の中で決めておくことが大事だと思っています

2021年 関西コミティアにて

画像は関西コミティアでの私のレイアウト。
この時の新刊が真っ当な(?)BL作品だったので、左手に創作BL作品をまとめました。
この人の絵は好きだけど、キャラデザは刺さらないな~って人に「こんなんもあります」って言わずとも提示できるようなレイアウトを目指したいものです。



プロの考えを覗いてみる

レイアウトのプロ。つまりは店頭販促、マーケティングの方々でしょうか。
こちらは購入する予定のない人まで取り込んで利益を上げようというのだから、学べることは多そうです。

その中でめちゃ良い一文をピックアップしました

(1)買い物の順序に合わせて作る

売り場作りの基本は、次のように、売り場に訪れたお客さまの買い物の順序に合わせて作ることです。

来店→見る→探す→触る→選ぶ→買う

即売会に来た、は「来店」とほぼ同義だと思います。
つまり買うぞ!と思って訪れているわけです。このチャンスをものにしない手はありません。
第一段階をクリアしたところで、ここにはどんな「刺さる」ものがあるのか、こちらは分かりやすく掲示する必要があります。
その役割を担っているのがポスターや敷布(ブースクロス)などでしょう。

(2)見やすさ、買いやすさ

● 見やすい高さと幅
高さと幅…これは展示スペースや方法に限りがある即売会ではあまり関係のない話かもしれませんが、あえてここで挙げるなら本は平積みより立てる方が遠くからでも見えるのでおすすめです。

● 選びやすく手に取りやすい位置
コロナ禍で過度な接触を避ける動きがみられる昨今、皆さんはどんな風に冊子を置いていますか?
私はビニール製のブックカバーをした見本誌(定期的にアルコール消毒)のみ設置して、注文があれば裏から新品を差し出すことで接触を最小限にした本を持ち帰ってもらっているのですが、周りを見回してみるとコロナ以前のように冊子を積んでるサークルも多いです。

本を積むのは「これだけ捌ける力(需要)がある!」とアピールすることにもなるので販促的に有効な手段ではあるのですが、個人的には接触云々以前に盗難の危険性もあるのであまりおすすめはしません。
オタクは初版美品が大好きな生き物なので、整然とした配置心がけたいものです。
あ!読む人も!それ「人の本」だから丁寧に扱ってね!!!

● 見やすい全体のレイアウト
いるいる…レイアウトに気合入れ過ぎて、肝心の頒布物が埋もれてる人…
たくさんある頒布物のなかでも特に見てほしいもの。それが新刊なのか、グッズなのか、優先順位を決めてやることって結構大事だと思います。

 


さいごに

ここまで販促だのマーケティングの話をしておいてなんですが、
私は「こうすれば売れる!」とか言ってるわけではありません。

つーか、同人活動に利益を求めるのはよろしくないと思っています。
【好きで描いてるのに金取るな】ではないです。
頒布価格って印刷費の他にも私の脳内からの「出力費」も含まれていると思っているので。
私がやめろって言ってるのは作品を売るために作ることでしょうか。
売れる作品作りなんてものは商業作家が既にやってます。
しかもめちゃくちゃハイレベルなことをやっています。
我々同人活動を楽しむ民は、たっくさん自分の「好き」を詰め込んだ作品を作ることで、これは商業作家がやりたくても出来ないことです。

だから皆さんも、たくさん自分の好きな作品を作りましょうよ~!
そのうえで、自分が好きな作品が刺さる誰かにも届けてあげましょうよ~!!
今回はそんなお話でした。

以下、宣伝です。

次回参加イベント
2022年9月4日  J.GARDEN(東京ビッグサイト東1・2・3・8ホール)
スペースナンバー 東1 H18a
2022年9月19日 関西コミティア(京都パルスプラザ 大展示場)

趣味でBL漫画を描いています。BOOTHにて通販もしていますので興味があれば覗いてみてください。すぐにDLして読めるPDF版がおススメです。


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