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私が漫画を描く上で気を付けていること7つ

こんにちは眸(ヒトミ)です。
先日Twitterでこんなハッシュタグを見つけました
(反応ありがとうございました!)

私は漫画家でもなんでもないのですが、
最終学歴が専門学校のマンガ制作課(これ、今はあまり言いたくないんだけど…w)なので、そこで得た知識を反映させつつ、気を付けていることをまとめていこうと思います。
前もってお伝えしておくと、以下のポイントは同人誌の、特に一次創作に限った話であり、二次創作や商業誌にはそぐわない点もいくつかあるというのと、あくまで個人の見解なので書き方は人それぞれです!

1. 必ず1冊で起承転結描ききる

同人誌即売会は一期一会です。
一冊の終わりに「ひき」を作ると次にいつ本が出るのか、その本にいつ出会えるのかわからない人が多いので、その1冊でも話が成立するように描いています。
続きがもう数年出てない同人誌とか……SNS見たら既にアカウントがなかったりして悲しむことが私自身多かったので…

2. 原稿の白黒比

私は基本的にオンデマンド印刷なので、全体が黒いと印刷したときに悪目立ちするんです。(トナーでなんかテカテカする)
それを防ぐためにも仕上げの段階でプレビュー画面見て画面が白いとか黒いとか考えています。 白いときは影トーンや効果トーン足すとか、黒いときは逆に省いたりとか。

黒髪キャラが多いと画面が暗くなりがちなのでベタ面減らしてグラデに置き換えてみたり。

3. 独白は控えめに

漫画なのだから、キャラが何を感じているかは顔や仕草で表現せよ、と大昔に講師の方が言ってて納得してからこの言葉を大事にしています。かと言って自分が表情豊かに描けているかと言われると……アレなんですけど……
とはいえ、最近の漫画には結構キャラの内心が読者にダダ漏れの作品が多いようです。
というか少女漫画の恋愛ものなんかは大昔からそういった心の機微を覗くのが醍醐味みたいなところもありますし、それが良い悪いって話ではないのですけど。

4. 頭を空にしてプロットの矛盾点を探す

この本で初めて拙作に触れた人のために、キャラの言動にはある程度理由がわかるようにしておく。読んでる最中「コイツ、なんで急にこんな行動したんだ?」ってなるとず〜っと尾を引いて『ご都合主義マンガ』になっちゃうのを避けるためです。

実際のプロット。見てほしいポイントや初めて読む人にはこの説明が必要・不要なのかを考えます

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興味がある方はぜひ。


5. フォントはせいぜい3種、大きさは2種

これ大多数の人と意見分かれてて はえ~っとなったんですが、拙作のフォントはアンチック・小塚ゴ・教科書体くらいしか使わないです。 様々なフォントを使うと、逆にそれが「ノイズ」になるのが怖くて。

6. 背景を恐れない

最近は素材も豊富なので、漫画を読ませる上でも背景コマはちゃんと組み込もう!ここに背景があった方がわかりやすいんじゃないか?!この背景は適切か?!という意識でネームとか作ってます。 そうしないとすぐ省きたくなるから… あと頑張りすぎないこともポイント。

7. よそ見させない

ABの本の中に『CBの関係を匂わせる描写』があるのが個人的に苦手なので、描写があるとしてもサーッと読み流せるくらいの温度になるように心掛けています。 拙作、ページ数めっちゃ少ないので、読む人がCのこと気になっちゃうとなんかモヤモヤするから。読後感だいじ

さいごに

あまりこういった話作りを見ることってあまりないので、このタグツイート読むのが大変面白く、参考になりました。
なにより、こういった書き手のいろんな思考を経て世に送り出された作品というのはどれも大切で素晴らしいものだと思います。
皆さまもぜひ一冊作ってみてください。描けばわかるさ。

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