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世界一周の記録(2016-2017)

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noteで投稿した2016年から2017年に行った世界一周の旅の記録をまとめます。
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#中国

初めて陸路で国境を越えたけど、入国側のお金を一切持ってなくて焦る【中国・昆明⇒ラオス・フアイサーイ】

日本という島国で暮らしていると、国境越えは必ず飛行機か船になってしまう。陸路で越えるという選択肢がない。 世界一周の計画を立て始め色んな旅人のブログを読んでいくうちに、陸路での国境越えは私の憧れになった。 「陸路で国境越えができる旅人は、バックパッカーとして一人前」 なんだかそんな風に感じていた。 これはEU圏内のような楽々国境越えではなく、出国側でも入国側でもきちんと審査があって、スタンプをガチャンと押してもらうような。だから絶対に東南アジアで陸路での国境越えをしたかっ

昆明ヌードル「米线」「过桥米线」「罐罐米线」一体何が違う?【中国・昆明】

アジアは本当に麺文化だなぁと旅を振り返って思う。麺の材料、食べ方、スープ、具材…ひとつ違うだけで名前が変わり、様々な名の麺料理が各国に存在する。麺好きにはたまらない。(実はこの文も今現在住んでいるベトナムで、麺をすすりながら書いている) しかしあえて言うのであれば麺料理よりも米料理が好きなのだ(腹持ちもいいので)。麺も米も食べたい…!そんな欲望を一気に満たすものを見つけた。日本ではあまりポピュラーではない米粉麺だ。 昆明にはひと種類の麺で色んな食べ方があったので今回の記事に

意外と楽しかった!少数民族のテーマパーク【中国・雲南民族村】

2016/7/4投稿 ------------------------------ 今回は昆明にある「雲南民族村」に行った時の話。[2016/6/8] 実はこの日、当初は世界遺産にもなっている「石林」に行く予定でした。が、残金が微妙に足りない。いや、行って帰ってくるだけのお金はあるんだけど本当に使い切ってしまう感じで、明日明後日の食料が買えなくなってしまうのです。中国はそろそろ1ヶ月ビザの期限が迫っているのもあり数日後には出国予定。このタイミングでお金を降ろすのがためら

旅の雰囲気を楽しめる食たち。列車内カップ麺と雲南ファストフード【中国・成都⇒昆明】

2016/7/3投稿 ----------------------------- 今回は[2016/6/6]の話。「私、ここなら住める!」と思うほど馴染んでしまった成都(せいと・チェンドゥー)の街ともお別れ。新たなる旅を始めるべく、寝台列車で雲南省の昆明(こんめい・クンミン)まで向かいました。 新たな旅立ちは別れと表裏一体。 この日の朝一で出発だったWさんとお別れしてから、朝ごはんに重鎮Oさんとごま塩ご飯や日本茶を頂き(ごま塩も緑茶も日本で食べてた時とは比べものにならな

街ぶらと中国で食べた1番美味しい火鍋の話【中国・成都】

2016/7/1投稿 ----------------------------- 今回は高山病、腹痛、予期せぬ事態など、色々あった東チベットの旅を終え、無事に成都に戻ってきてからの話。 [2016/6/5] 成都では、東チベットの旅に出かける前と同じ宿に戻ってきて2泊しました。この2泊3日の間は、洗濯したり、次の街への切符を買ったり、旅の疲れを癒したり、次の旅への準備しかしない日。とはいえずっと宿にこもっていることもできなかったので、ホームタウンのようにすっかり愛着が

three cheers~馬爾康へ行くつもりじゃなかった【中国・色達⇒成都】

2016/6/30投稿 ----------------------------- 最初に謝っておきますが、今回の話、自分自身との壮絶な戦いを繰り広げていたため写真はほとんどありません。 今回で中国・東チベットの旅編も最終回!色達(セルタ)から成都(せいと・チェンドゥー)まで帰ってきた話になります。 昨日バスチケットを買えなかったのでこの日は朝一で行動。バス会社の人から聞いていたバスの出発時間より30分早めにバスターミナルへ向かいます。まだまだ空も暗いうちに出発し

筆談で書かれた「国家」と宿泊可能な宿が見つからないことに関係はあるのか【中国・ラルンガルゴンパ⇒色達】

中国を旅した人ならわかるだろうが、中国では外国人が泊まれる宿と泊まれない宿がある。中国語を一切話せない身からすると外国人を泊めてもいい宿を一から探すのは結構大変で、事前に調べたり旅人から生に聞く情報がすごく大切になってくる。 今回は、町の外国人の規制が始まったとか始まってないとかの微妙な時期の宿探しでとても苦労をした話。 2016/6/28投稿 ------------------------------ さて、今回の記事はラルンガルゴンパに行った後の話。 ラルンガ

ラルンガルゴンパの外国人規制が始まったとか始まってないとか情報が錯綜してたけど、するりと入れてしまった【中国・甘孜⇒ラルンガルゴンパ】

2016年当時、旅をしたくても行けない場所、行くことをオススメできない場所がたくさんあった。 例えば、当時はISILが活発に活動を行っていた時期で、もう一度トルコでテロがあったら今回はトルコに行くのを諦めようと思っていたら、世界一周出発数週間前にイスタンブール空港でのテロが起きてしまって本当に諦めたり。 逆に当時は何も問題なしに行けたのに、今は政治の状況なのか自然の問題なのかで行き難かったり、行けなかったりする場所もある。 今回はそんな場所のひとつ。ちょうど私が訪れたとき

そして私は再びチベット文化圏へと向かった【中国・成都⇒康定】

当時の私は宗教に対してなんとなく興味があった。ドラマ「TRICK」を皮切りに、政治と宗教、日本の新興宗教の歴史、巨大な宗教建築…など、終電間際で帰ってきては夜な夜なGoogleで検索をかけては、布団の中でスマホの画面とにらめっこしていた。 ー信じるものは、救われる。 きっとこの言葉を確かめたかったのだと思う。 私は悩んでいたのだ自分の人生に。何か信じられるものが欲しかった。そしてその信じられるものを振れやすい心の軸におきたかったのだと思う。 だから興味があった。宗教が生

ヨーカドーが高級百貨店だと!?成都のデパ地下探検!【中国・成都】

世界一周の旅で1年、ワーキングホリデーで1年。そして現在ベトナムに現地就職して、海外に身を置く生活も3年目に突入した。今でこそ、日本以外の国に日本のお店があって、日本とは違う経営戦略だということは全くをもって普通のように感じられるが、海外に出たことがなかった当時の私には、全てが驚きの連続だった。 2016/6/16投稿 ------------------------------ どうも!地元にいた時は、ヨーカドーよりイオン派だったオウミです。しかし大学時代にSEIYU

麻婆豆腐発祥のお店「陳麻婆豆腐」に行ってみた【中国・成都】

「中華料理が好きです!」 まだ旅をしたことがなかった頃、胸を張ってそう宣言していた。高校生の時には中華料理チェーン店でコックのバイトをしていたし、大学生になって始めたバイト先の歓迎会で「何が食べたい?」と聞かれた時も即答だった。 しかし私が食べていたのは、あくまで日本風中華料理であり、かつ中華料理のなかでもごく一部の地域、あまり辛くない地域の料理だったんだなぁと、中国を1ヶ月旅して思い知った。「とにかく辛い」くらいしかほぼほぼ思い出のない四川料理。そんななかで、唯一きちん

パンダ基地に行ったら想像してた以上にパンダ!パンダ!パンダ!状態【中国・成都】

2016/6/13投稿 ----------------------------- 引き続き中国・成都での話。 宿の近くにはローカルマーケットがあって、こんな風にちまきを売っているお店がたくさん! なのでこの日の朝ごはんはちまきに決定。2個で8.5元(約138円)…安い!!漢字を頼りになんとなく目星をつけてチョイスしてみました。 これは肉のちまき。日本で食べるものと味は特段変わりません。 こっちの中身はたっぷりのあんこ!スイーツちまきとでも言うのだろうか…。 私は

人生で初めてストローでお粥を食べた…いや飲んだ。【中国・成都】

あなたはお粥を”飲んだこと”はあるか? 「…いやいや、お粥は”食べる”でしょ。あんた日本語間違ってるよ」 と思ったそこのあなた!私はお粥を飲んだ経験があるのだ。もちろん日本国内ではなく外国で。中国で、だ。 お粥って食べ物じゃなくて飲み物なのか?という概念の崩壊に苦しんだが、なかなか面白い経験だった。ずっと日本に住んでいたら、中国でこのお粥を売っているお店に出会わなければ、「お粥を飲む」という発想すら出てこなかったことだろう。食の楽しみ方は無限大だ。 お粥を飲んだときの感想に

青と白の絵の具を巨大なパレットに溶かしたような美しい光景【中国・黄龍~後編~】

2016/6/10投稿 ----------------------------- 今回は黄龍1日ツアーの後編。チベタン村、またの名をテレビショッピング村に連れて行かれた後の話。 (今回のツアーバスはこんな感じのマイクロバス) バスに戻ると、ガイドが首の根っこを手で押さえて何か言っています。 Zに聞いてみると、これから標高が高い場所へ行くから寝ない方がいいというのと、もし頭が痛くなったら首の付け根にあるツボを押さえるといいとのこと。 …そうか。チベタンテレビショッピン