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初めて陸路で国境を越えたけど、入国側のお金を一切持ってなくて焦る【中国・昆明⇒ラオス・フアイサーイ】

日本という島国で暮らしていると、国境越えは必ず飛行機か船になってしまう。陸路で越えるという選択肢がない。

世界一周の計画を立て始め色んな旅人のブログを読んでいくうちに、陸路での国境越えは私の憧れになった。
「陸路で国境越えができる旅人は、バックパッカーとして一人前」
なんだかそんな風に感じていた。

これはEU圏内のような楽々国境越えではなく、出国側でも入国側でもきちんと審査があって、スタンプをガチャンと押してもらうような。だから絶対に東南アジアで陸路での国境越えをしたかった。

そして世界一周スタートからおよそ1ヵ月後、ついに憧れの陸路での国境を越えるという体験をする日がやってきた。

2016/7/9投稿

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これまで行った台北と中国へは日本からは飛行機を使って外国へ入国していましたが、今回はバックパック旅の醍醐味のひとつである陸路での国境越えを初体験した話について。中国からラオスへ向かいました。[2016/6/9,10]

ラオスの国境からほど近いフアイサーイという町へ行くべく、夕方、一昨日買ったバスチケットと国境越えのための食料を積み込み、昆明の南部バスターミナルへ向かいます。

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(フアイサーイは中国語で書くと「会晒」になるみたい)


発車時刻は19時とのことでしたが、17時半頃にはすでにバスは到着済。が、搭乗はまだできなかったので、ちょっと早めの夜ご飯を食べて時間をつぶします。18時半、自分の名前とパスポートナンバーなどを記入し、バスへ乗り込みました。この時に乗った寝台バスはこんな感じ。

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"VIP"です。小市民の私がVIPバスに乗ります。そんなVIPバスの車内はというと……

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全然VIP感をかんじない…!!!しかも布団の柄がやけにファンシーでびっくり。
1人分の席はかなり狭いです。今回私は上の席。バスが揺れるたびに落ちてしまうんじゃないかと心配でした。


バスは定刻を5分だけ遅れて出発。乗客はどうやらラオス人かタイ人が多いみたい。車内から聞こえる会話は、中国語のそれとは違って、どこか柔らかい感じ。まだ国境を越えてないのに、既に異国にいる気分です。

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昆明の夕陽が眩しいなと思っていたら、いつの間にか爆睡していました。23:30に一度トイレ休憩があり目が覚めましたがその後も再び爆睡。中国旅の疲労が溜まっていたのかもしれません。


次に目が覚めたのは、日付が変わって早朝4時。蒸し暑さにどうにも寝られず起きてしまいました。バスはどうやら停車中。窓の外には「中国石油」の文字が見えるので、まだ中国にいるようです。時間調整、あるいはドライバーの睡眠休憩なのでしょうか?

その後、公安がバスに乗り込んできてパスポートのチェックがあったりしながら、バスは着々と南へと向けて進んでいきます。そして朝の8時半、国境の街・磨憨(モーハン)に到着。時間調整のため再び休憩がありながら、10時前に中国出国!

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再びバスに乗り込みラオスの国境・ボーテンへ。ホテルの電話番号をメモっておくのをすっかり忘れていて焦りましたが(結局適当に書いた)、入国審査では特に何も聞かれず、無事にラオス入国を果たすことができました。(ただし焦っていたので記念すべき初陸路入国だったラオス側の写真を撮るのを忘れてしまった。)

ラオス側に入ると木々の緑がさらに濃くなり、また格段に悪くなった道を進みつつ、2回ほど休憩を挟んでバスはフアイサーイに到着。

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(ラオスに入ってからも、中国語の看板は目立つ)

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(田舎道の横では高床式の家もよく見かけた)


およそ19時間の旅を共にした人々が一斉にバスを降り、バスターミナルで客待ちをしていたトゥクトゥクに乗り込んでいきます。私はというと、どうすればいいかわからず立往生。というのも、私の検索技術がないためか、ネットでフアイサーイに関しての情報があまり出てこなかったのです。PDFにして持ってきている地球の歩き方も東南アジア版なので、フアイサーイに関しての情報はかなり薄く、ほぼ役に立っていません。


とりあえずツーリストインフォメーションがある場所を目指せば何とかなるだろうと思い、バスがどこに止まるか調べず「まぁいっか」とやってきましたが、これが誤算で、スマホのマップアプリで現在地(長距離バスのバス停)からインフォメーションまでの距離を調べてみると、歩いていくと1時間30分くらいもかかると表示されているじゃないですか!

道も若干悪い、荷物は重い…これはトゥクトゥクに乗らないと無理だ!私、トゥクトゥクに乗りたい!と思った時には微妙に遅く、すでに何台かのトゥクトゥクが発車してしまった後。とにかくトゥクトゥクの運転手に話しかけてみようと試みるも英語が通じません。しかも、初めての陸路国境越えで知識がほぼほぼ皆無に等しくお金の両替をしていなかったのです。つまりこの時の私は中国元しか持っていなかった…!これが不安をさらに煽ってきます。

…一人であわあわしていると、一緒のバスに乗っていたラオス人らしき青年が親切に運転手と私との通訳をしてくれて、なんとか中国元での支払いを許可してもら得ることになりました。フアイサーイって中国との国境からはかなり離れているので(というか、もはやタイとラオスの国境)、たぶん中国元はほぼほぼ流通していないと思うのでラッキーでした。

初めての陸路国境越えは学ぶことが多かったです。下調べの重要性を感じました。(真面目)
そして、本当にいろんな人の善意に助けてもらいながら旅をしているということを改めて感じた出来事でした。

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