見出し画像

麻婆豆腐発祥のお店「陳麻婆豆腐」に行ってみた【中国・成都】

「中華料理が好きです!」

まだ旅をしたことがなかった頃、胸を張ってそう宣言していた。高校生の時には中華料理チェーン店でコックのバイトをしていたし、大学生になって始めたバイト先の歓迎会で「何が食べたい?」と聞かれた時も即答だった。

しかし私が食べていたのは、あくまで日本風中華料理であり、かつ中華料理のなかでもごく一部の地域、あまり辛くない地域の料理だったんだなぁと、中国を1ヶ月旅して思い知った。「とにかく辛い」くらいしかほぼほぼ思い出のない四川料理。そんななかで、唯一きちんと覚えているのが、今回の記事で書かれている「陳麻婆豆腐」である。

今回の記事は元々前回の記事と一緒に投稿されたものであり、せっかくの「陳麻婆」に関する感想が少なかったので、セパレートして投稿し補記も行った。

2016/6/13投稿

-----------------------------

麻婆豆腐発祥のお店「陳麻婆豆腐」


日本では中華を代表する料理のひとつとして君臨する麻婆豆腐ですが、中国四千年の歴史のなか、世界で初めて「麻婆豆腐」なるものを作ったのが、このお店なんだそうです。中国・四川省の成都にあります。

ひょんなことから成都で泊まっていた宿で出会った日本人のWさん、同じくその宿の重鎮と化している日本人Oさん、旅中に紹介をしてもらった日本語堪能な中国人のSさんと一緒に4人で行くことになりました。


夜、成都の市バスに揺られてお店へと向います。

画像2

さすがは麻婆豆腐発祥のお店。私達はちょっと早い時間帯に着いたのですが、ディナーのいい時間になると広い店内はかなり込み合ってきました。観光客っぽい中国人や欧米人まで様々な人が訪れていますが、やはりどのテーブルでも麻婆豆腐をオーダーしているようでした。


ぐつぐつと煮えたぎる音と共に運ばれてきた麻婆豆腐発祥のお店の麻婆豆腐はこちら!

画像1

アツアツの状態でサーブされたこと以外、見た目は普通!しかしその味わいに中国四千年の歴史を感じざるを得ません。辛ウマなタレが豆腐に絡み、山椒の香りが鼻を抜けたあと、時間差でピリリと口の中を刺激します。
白ご飯だけでなく、ビールとの相性も抜群です。

画像3

中国のビール。これはアルコール3%くらい。Oさんは「水」だと申しておりました。


ちなみに麻婆豆腐の名前の由来は、この素晴らしい四川料理を作り出したある女性の名前から。
陳という名のお婆さんが編み出した料理なのですが、このお婆さんの顔には痘痕があったそうです。痘痕を中国語では麻子と言うらしく、そこから「麻婆」という呼ばれるようになったのだとか。それから麻婆豆腐は150年以上も中国の人々に愛される四川の名物料理となっているそうです。



麻婆豆腐の他にもいろんな料理を注文しました!4人なのでかなり豪華な食事になりました!が…

画像4

…全部辛い!!!右奥の料理(油と辛みたっぷりの汁にナスが入っていた)と手前の麻婆豆腐は同じ色だし、この2つと奥の中華鍋のやつ(カリフラワーの炒め物)は、まさかの味付けが一緒!

唯一、冷製きくらげ的な奴だけ、そんなに辛くなかったけど、あとの料理は激辛でした。
本場は辛さのレベルがやっぱり違います。例えるなら、蒙古タンメン中本のラーメンを永遠に食べ続けている感じです。

いや~最初は美味しいんだけど、一定量を超えた段階から苦行になる四川料理の不思議…。
でもこれだけテーブルに中華料理が並んで、みんなでワーって食べてる光景は、なんだかクックドゥーのCMみたいで面白かったです。食欲全開!

スキがとても励みになってます。よかったらコメントもぜひ。あんなことやこんなこと、お話しましょう。