萬歳から漫才へ 春団治ラジオに出る (仮)吉本的マーケティング概論 破壊的イノベーションの110年(3)
全国萬歳座長大会
萬歳人気が高まった1927年(昭和2年)12月、道頓堀にある松竹所有の弁天座を借りて「全国萬歳座長大会」を開催、大成功を収めた。
弁天座は、花月などの寄席小屋と違って、キャパ1,500人を誇る一流の劇場だった。これは、萬歳が、庶民にだけ人気がある低級な芸能ではなく、ちゃんとした大人も楽しめる芸能になった証左となり、その興行価値を高める結果となった。
自ら所有する劇場で、そのパワーを見せつけられた松竹は、興行会社として萬歳に大きな可能性を見つけ、座長大会