マガジンのカバー画像

学校の校則・ルール 記事まとめ

53
学校の校則やルールづくりにまつわるアイデアやレポート、エッセイなどをまとめるnote公式マガジンです。
運営しているクリエイター

#ルールメイキング

#みらいの校則は、聴き合うことからはじめてみたい。

みんなのルールメイキングプロジェクト。学校の校則・ルールの対話的な見直しを通じて、みんなが主体的に関われる学校をつくって取り組みをしています。日々、ルールメイキング事務局として、校則に向き合う生徒や先生をサポートしています。 かくいう自分は、校則とどのように向き合ってきたのでしょうか。正直に言うと、自分自身の校則についての記憶はほとんどないのです。その記憶が正しいのか、今さらながら、母校の校則評判をインターネットで見てみると、やっぱり「校則はゆるい」と書かれています。 校

絵にかいたような”優等生”だった私が、おとなになってから校則に向き合う理由

私が学生だったころ、自分自身が校則に疑問を持ったことも、校則に違反するようなふるまいをすることも、まして校則を変えようと動いたことは一度もありませんでした。 むしろ、先生のいう通りに、友達にも校則を守らせようとする生徒でした。 当時ルールメイキングをする友人がいたら、恐らく冷ややかな目線を送っていたんじゃないかと思うくらいです。 でも、28歳になった今は校則見直しの可能性を信じているし、「ルールメイキング」をみんなのものにしたいと思ってこの活動に取り組んでいます。 ”優等

「やりたいこと」からルールは育つ

今、校則や学校にあるルール見直しの取り組みを全国に広げたり、すでに取り組んでいる学校のサポートをする仕事をしています。 いろいろな学校の取り組みをみていると、さまざまなタイプの生徒がいます。校則やルールに対して課題意識を持って取り組んでいる子もいれば、そういったことにあまり関心を持っていない子もいます。 さて自分はこれまでどんなふうに学校のルールと向き合ってきたっけな、といろいろ思い出したので綴っていきます。 「静かにしよう、みんな!」が言えていた小学生の頃小学生の頃は

生徒たちの力で校則は変えられる!?

私は栃木県足利清風高校の2年生です。私の学校は周りが山で囲まれていて、自然が豊かな学校です。 1年前、私は憧れだった高校生となり、期待に胸を膨らませてこの学校の入学式を迎えました。 そこで、ある衝撃的な言葉を受けました。 「皆さんは自分の意思で清風高校に入学をしました。清風高校の校則は厳しいかと思いますが、きちんと守ってもらいたいと思います。」 校則についての説明を聞いた時、清風高校の校則は厳しいとは言われていたものの、あまりの厳しさに驚きました。 私は「思ってい

ルールメイキングはまじめな子がやるもの?

自己紹介アクセスして頂き、ありがとうございます! 駒場学園高校2年生の私から、あなたへこの記事をお届けします(^^) 【突然ですが、1つ質問をしたいと思います。】 ルールメイカーというプロジェクトについて知ったとき、又はそれに参加している人の話を聞いた時、「よく分かんないけど、どうせ真面目な子がやるものじゃない?」と一瞬でも、思ったことがありますか? …… 【「いや、そんなこと思ったことなかったなあ」というあなたへ】 普段から色々な情報にアンテナを張っている、もしくは沢山のこ

たとえ校則が変わっても、わたしがズボンを履くことはありません。

わたしは北海道十勝に住む、中学3年生のこだまと言います。 5人家族の長女として生まれ、小さい頃から読書をして過ごしていました。 いまは性別に関係なく制服を選択できるようにするために校則を変える活動を1人でしています。 1, 議論好きの家族から学んだことちょっと変わってるかもしれないけど… わたしの家族はとにかくさまざまな社会問題をテーマについて話したり、議論したりすることが大好きです。 そのためわたしも幼い頃から社会問題についての話を聞きながら育ちました。話題は紛争につ

「生徒会でもない、ただの生徒の僕が校則改正に取り組む理由」

「みんなのルールメイキング委員会」中高生メンバーの藤田崇都(しゅうと)です! 僕は今高校3年生で、「男子のむさ苦しい長髪は禁止」という校則を見直す活動と校則改正の制度改正を行っています! 僕自身の髪型は短髪で、この校則によって困っていることなどはありません。そんな僕がこの校則を変えようと思ったきっかけを今回はお話したいと思います! ■ 「男子のむさ苦しい長髪禁止」と戦ったTくんとの出会い 僕は毎日学校の廊下にある自習スペースで受験勉強をしています。 ある日「きみ、い

生徒主体の校則見直しが生み出すもの

こんにちは。安田女子中学高等学校、副校長の安田馨です。 本校では2020年から生徒が主体となって校則を見直す「ルールメイキング」という取り組みを行っており、この4月から3つの校則が改定されました。校則が改定されたことも大きいのですが、そのプロセスが中々面白いものなので、少し感じていることについて書いてみようと思います。 1.ルールメイキングとは?本校が取り組んでいるルールメイキングとは、経済産業省の『未来の教室』事業の一環でNPOカタリバが実施する「ルールメイカー育成プロ

「みらいの校則」①どのような目的で、どのような校則を目指すべきか?

カタリバ「みんなのルールメイキングプロジェクト」NPO法人カタリバが、「みんなのルールメイキングプロジェクト」という活動をしています。 「みんなのルールメイキングプロジェクト」は、経済産業省「未来の教室」実証事業にも採択されています。生徒が主体となって、周囲と対話しながら自分たちの学校の校則を見直すもので、カタリバが2019年から取り組んできました。2021年度は全国11の中学・高校が実証事業校として取り組みに参加、7月からは100校のアソシエイト校の募集を開始しています。