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アクセシビリティ知見まとめ

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アクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pa… もっと読む
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#デザイン

デザインスキルを上げるならこれを読むべし!基本の人間工学記事 3選

こんにちは!東芝UIデザインチームnote事務局の小林Jです。 みなさんは「使いやすさ」について、どのように考え、どのようにデザインしていますか?ちゃんと「使いやすい」ものづくりができているか不安になったことはありませんか? そんな時によりどころになるのが「人間工学」です。 「人間工学」とは、人間にとって使いやすく、安全な道具や製品、システムを考える学問です。人間特性をもとに環境や道具の使い勝手などを研究する学問でもあります。 「人間特性」とは、知覚から認知、身体に至るま

デジタル庁Webサイトのスゴさを伝えたい!~「誰一人取り残されない」Webサイトの在り方について考える

こんにちは、水無瀬あずさです。 noteではWebライターをメインに名乗っている私ですが、こう見えて本業はエンジニアでして、日々社内システムの設計やらプログラミングやらテストやらをしております。少し前に、技術者向けの情報共有サイトQiitaのある記事を見て、どうやらデジタル庁のWebサイトってスゴいらしいということを知りました。 私も実際にデジタル庁のWebサイトを触ってみましたが、なるほどこれが本当の意味でのアクセシビリティってやつなんだなあと実感させてもらいました。頭

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

あなたのデザインは誰を排除しているか?インクルージョンとデザインについて、改めて

こんにちは。アル株式会社でCCOをやっている@ottieeです。 ちょっとしたきっかけから、インクルージョンとデザイン、そしてインクルーシブデザインについて改めて考える機会があったので記事にしておきます。 ちょっとしたきっかけある日のミーティングのあと、集まった6人のメンバーでランチに行きました。初めて訪れたお店で、渋谷駅近くの立地の割に値段も安く、店もゆったりとしていてソファ席もあり、良い雰囲気のお店でした。 通された席にはモバイルオーダーのQRコードが記載されたカー

発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ 

こんにちは。株式会社トルクのデザイナー山﨑です。唐突ですが私は発達障害当事者です。ASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー症候群)とADHD(注意欠如・多動症)を持っています。トルクでは私の障害を受け入れてもらいウェブデザイナーとして勤務しています。 近年、発達障害は話題にあがりやすいトピックスですので、聞いたことある方やなんとなくご存じの方もいらしゃるかと思います。発達障害について説明しますとそれだけで長くなってしまいますので詳しくは「大人の発達障害ナビ」や政府広報オン

Designing for Web Accessibility: Tips for Getting Started

こんにちは、RAKSULでデザインインターンをしている川村です。 今回はウェブアクセシビリティに対応したプロダクトをつくるために、デザインする上で達成すべきことについてまとめてみました。 また、自分がウェブアクセシビリティを勉強する上で参考にしているサイトもご紹介します。 ウェブアクセシビリティについて知りたいけど、何から手をつけたらいいかわからない方へ、ぜひ参考になれば幸いです。 ウェブアクセシビリティって何?ウェブアクセシビリティとは何か。デジタル庁が提供している「ウ

当たり前を再認識して、アクセシビリティが自分ごと化できた話

はじめに2023年ももうすぐおしまい。 今年も事業会社のチームの中でデザインをする他、スタートアップのデザインをお手伝いしたり、イベントや登壇、勉強会などにも参加してきました。その中でも印象的だった出来事を今年の生きた証として綴ろうと思います。 数ヶ月前、デザインイベントの運営スタッフで関わったときの出来事です。 イベント運営での担当範囲は登壇者周りで、 半年前から募集・選考・本人との一連のやり取り等を行なっていました。 イベント当日に視覚障害の方(以下Aさん)の登壇

カラーユニバーサルデザインを実践してみよう!

色は、情報を伝える手段の一つです。 しかし人によっては色の見え方に違いがあるため、正しく情報を受け取ってもらえないことがあります。そのため多様な色の見分け方について理解し、配慮することが必要です。 今回は、伝える情報の認識に差異を与えないための「カラーユニバーサルデザイン」について実践、解説します。 カラーユニバーサルデザインとは?色の見え方は人によっては認識しにくい場合もあるので、配色に気をつけないと伝えたい事が伝わらないこともあります。そこで「カラーユニバーサルデザイン

色覚多様性に配慮した、色を伝える折り紙のデザイン

こんにちは。 博報堂プロダクツ プレミアム事業本部 プロダクトデザイン部の内田です。 私たちは、キャンペーンで使うノベルティグッズやユニークな開発アイテム、飲料や化粧品のボトルやパッケージなどを手掛けるプロダクトデザイナー集団です。 今回は、私たちで取り組みはじめたインクルーシブデザインについてのお話です。 色覚特性の方に、色が伝わるアイテムを作りたい色覚多様性(色覚特性)とは? 色覚多様性とは、色の識別に特性を持つ人がいて、それぞれの見え方による多様性のことをいいます。

【国際障がい者デー】多様な色覚の人に配慮した社会を目指して

こんにちは!アドビ未来デジタルラボ編集部です。 12月3日から12月9日は障がい者週間と呼ばれているのをご存知でしょうか。 広く障がい者の福祉についての関心と理解を深め、障がい者があらゆる分野の活動に参加する意欲を高めることを目的とした期間で、毎年この時期になると各地でイベントが開催されています。 今回はこの期間にちなんで、NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の 伊賀 公一さんにデザインをするうえで知っておくべき「色覚多様性」と、 すべての人に分かりやすい「ユニバ

請求書アプリでDynamic Type対応をした話〜Dynamic Type対応のデザイン検討〜

9/6に請求書アプリをリリースしました。このアプリはfreeeのアクセシビリティガイドラインの基準を全て満たしており、ダークモード・VoiceoverやTalkbackなどの読み上げ対応など、アプリで必要とされるアクセシビリティの対応しています その中で、Dynamic Type対応はfreeeで開発しているアプリでも初の取り組みでした。 Dynamic Typeのデザイン時に参考にできる記事やアプリが少なく手探りだったので、これから対応をする方が参考にできるように書きたい

アクセシビリティの取り組みの第一歩

こんにちは、デザイン戦略部のemuです。 会社でのアクセシビリティの周知や、取組みについて悩んでいる方も多いと思います。 本記事では、そういった方々に少しでも参考になればと思い、自分がアクセシビリティの取り組みの第一歩としておこなった内容を紹介します。 はじめてのデザイン記事投稿ですので、少し自己紹介をさせていただきます。 大学在学中にWebサイト制作の仕事を知って以来、制作会社で10年以上、Webデザインとマークアップに携わってきました。 これからはユーザーの道具となれ

できるところから始めてみた アクセシビリティに対するデザイン提案

皆さんはアクセシビリティに配慮してデザインするとき、どのようなことを工夫していますか? 社内にアクセシビリティの専門部署があるところ、すでに深掘って取り組まれているところもあれば、アクセシビリティまで提案できる機会が中々ない、という声も聞くので、まだ取り組み具合には大きく差があるのかなと感じています。 カイエンでは近年、大手企業や国や自治体の案件に携わることも増え、アクセシビリティの需要を強く感じるようになってきました。 都合よく社内にアクセシビリティの専門家がいるわけでは

"超高齢社会に優しいデジタルを"「中国から学ぶ高齢者に優しいUIデザインとは?」インクルーシブデザインスタジオCULUMUが事例集を公開【CULUMU/ニュースリリース】

▼ホワイトペーパーダウンロードはこちら「中国」での高齢社会に向けたUIデザインに関する先進事例を一挙公開本ホワイトペーパーでは、「中国」での高齢社会に向けたUIデザインに関する先進事例を取りまとめました。これからの日本においても超高齢社会という社会課題に対し、“インクルーシブ(包摂)“の重要性がより一層高まっており、デジタル格差、PC・スマートフォンの利用比率などを考慮したインクルーシブな取り組みが各業界で求められています。 少子高齢化が進む中で、2030年には3人に1人が