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アクセシビリティ知見まとめ

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アクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pa… もっと読む
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#アクセシビリティ

「目が見えなくても行政手続ができる社会をつくる」デジタル庁アクセシビリティアナリストの役割

デジタル庁では、「誰一人取り残されない、人にやさしいデジタル社会の実現」を目指しています。そのためには、障害のある人やご高齢の方などを含むすべての方が、ウェブで提供されている情報やサービスをスムーズに利用できることが不可欠です。 「誰一人取り残されない、人にやさしいデジタル社会」を実現するため、デジタル庁ではアクセシビリティアナリストがウェブアクセシビリティの確保・維持・向上のため継続的に取り組んでいます。 今回のデジタル庁noteでは、デジタル庁のアクセシビリティアナリ

デジタル庁Webサイトのスゴさを伝えたい!~「誰一人取り残されない」Webサイトの在り方について考える

こんにちは、水無瀬あずさです。 noteではWebライターをメインに名乗っている私ですが、こう見えて本業はエンジニアでして、日々社内システムの設計やらプログラミングやらテストやらをしております。少し前に、技術者向けの情報共有サイトQiitaのある記事を見て、どうやらデジタル庁のWebサイトってスゴいらしいということを知りました。 私も実際にデジタル庁のWebサイトを触ってみましたが、なるほどこれが本当の意味でのアクセシビリティってやつなんだなあと実感させてもらいました。頭

全ユーザーを想うデザイン✨ Webアクセシビリティについて社内勉強会を開催しました🧑‍💻👩‍💻

こんにちは、エンジニアの今堀です🐄 meltyでは、毎週チーム全体で勉強会を開催しています📕。 そして、今回のスポットライトは…「Webアクセシビリティ」に当てられました!💡 meltyの強みは、 エンジニアとデザイナーが手を取り合い、 全員が「Webアクセシビリティ」の深い理解に努めることで、 強みを活かし、 誰もが使いやすく、愛されるプロダクト開発ができると考えています! この記事では、勉強会で共有された知見の一端をみなさんにもお届けします! 勉強会のゴール 🎯

『誰のためのアクセシビリティ?』 はじめに/田中みゆき

『誰のためのアクセシビリティ?』 田中みゆき はじめに  アクセシビリティを「アクセスができること」と考えると、多くの人は、それがどのような状態を指しているのか、実感が持てないかもしれない。なぜならその人たちにとって、この世の多くのものは、自分たちの意思次第でアクセスできるようにつくられているからだ。開けられないドアはドアではないし、どこにもつながらない道はない。あったとしても、それらの欠陥は多くの人たちのニーズによって淘汰され、遅かれ早かれ修正される。一方、アクセスがで

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

マネーフォワードの原点に立ち返る〜アクセシビリティステートメントに込めた想い〜

マネーフォワードは本日、「アクセシビリティステートメント」を公開しました。 ※ステートメントの全文は、こちらをご覧ください。 今年4月から、改正障害者差別解消法が施行されます。この法改正では、障害のある人もない人も共に暮らせる社会を目指し、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務付けられます。 マネーフォワードは、Visionとして掲げる『すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。』ことを目指してサービスの開発に取り組んできました。なぜ、このタイミングでアクセシビリティ

マネーフォワードにおけるアクセシビリティ向上へのこれまでの取り組み紹介

こんにちは、フロントエンド推進グループの清川(@taigakiyokawa)です。私は普段、toB領域の横断組織のWebフロントエンドエンジニアとして、アクセシビリティガイドラインの作成や共通UIライブラリの開発を行っております。また、アクセシビリティ委員会のメンバーとして、社内のアクセシビリティ意識向上を目的とした知見共有などの啓発活動も行っております。 このnoteでは、マネーフォワードグループのアクセシビリティステートメント公開に伴い、当社のメンバーがこれまでにアクセ

デザインから考えるウェブアクセシビリティ

こんにちは。dotDデザイナーの山口です。 前回の投稿からだいぶ間が空いてしまってますが…とあるプロジェクトがひと段落し、会社として取り組む・考えていかなければならないテーマとしてnoteに残すべく重い腰を上げました(褒めてください)。 その"とあるプロジェクト"というのが、先日リリースされた「デジタルマーケットプレイス(DMP)」の実運用に向けたα版サイトの開発・構築です。 DMPでは、これまで複雑だった調達プロセスを簡易化することで手続きを軽減し、必要なサービスを検索・

「誰もが使える」を本気で目指すSmartHRアクセシビリティ本部の課題と未来像

みなさま、こんにちは、絶望マークアッパー(39)ことmasuP9でございます。私は、SmartHRという働くすべての人をささえるクラウド人事労務ソフトを作る工場(六本木にあります)で働く労働者です。最近、39歳になりました。 2024年1月、私が勤務しているSmartHRでは組織体制の変更がありました。このタイミングで私が所属していたアクセシビリティと多言語化を担うプログレッシブデザイングループも、アクセシビリティ本部と名称を変えました。 プログレッシブデザイングループ(

アクセシビリ・ティータイム書き起こし版 「#7 あ、これは人権の話なんだっていうのが凄く身に染みたんですよね」

皆さんこんにちは。SmartHRのアクセシビリティスペシャリスト、辻勝利です。 昨年11月頃から、SmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介する音声コンテンツ「アクセシビリ・ティータイム」を配信しています。 SmartHRで働くメンバーがどのようにアクセシビリティ向上に取り組んでいるか、どんなことを考えながら仕事をしているのかなど、隔週金曜日に約30分の音声コンテンツを配信しております。 今回はその中から、2月16日に配信した「#7 あ、これは人権の話なんだっ

Webアクセシビリティと合理的配慮

2024年(令和6年)4月1日に日本では「障害者差別解消法」という法律の改正が施行され、民間の事業者にとっては「合理的配慮」が義務化されます。義務化するのはあくまで「合理的配慮」であって、法律の条文にはどこにも「Webアクセシビリティ」とは書かれていません。 ここについての誤解が数多く出回ってしまっていて、先日「2024年4月や6月の時点では、まだ日本でWebアクセシビリティが義務化されません」という記事を書きました。 この記事について、以下のような声をもらいました 「

2023年のSmartHRとアクセシビリティ

これはSmartHRプログレッシブデザイングループのオープン月報の12月号でもあり、2023年まとめバージョンでもあります。今月もSmartHRのアクセシビリティ向上の取り組みを紹介します。 2023年のSmartHRアクセシビリティ月報一覧 最新のアクセシビリティ関連アップデート2023年はアクセシビリティ向上を含むリリースが45件ありました🎉 アクセシビリティ向上とラベリングされるのは既存機能が改善されたリリースです。なかなか既存機能の改善はチケットの優先順位が上が

クロンデザインシステムのカラーパレットをリニューアル

オンライン医療事業部プロダクトデザイナーのL.Tです。 久々の投稿ですが、今回は自社プロダクト「クロン」のデザインシステムのカラーパレットをリニューアルした話をお伝えします。 AS ISのカラーパレットの問題点以前から社内デザイナーからクロンデザインシステムにあるカラーパレットについて、いくつか改善リクエストが上がっていました。 具体的には、 彩度(Saturation)が揃っていない (同じ色相内で鮮やかなもの、鈍いものが混在) 全色並べた時にグラデーションレベルが

視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2023」参加レポート

4年ぶりの開催!視覚障害者向け総合イベント 「サイトワールド2023」ふれてみよう! 日常サポートから最先端テクノロジーまで イベント会場では30を超える多様な業種の企業が参加していました。 ロービジョン※を含めた日本の視覚障がい者数は、2007年時点で164万人と推定されており、2030年には200万人近くまで増加すると予測されています。会場には視覚障害者の課題を解決し、日常生活をより便利にさせるプロダクトから、未来に繋がる製品まで様々な展示が並んでいました。多くの素晴ら