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ガクチカエピソードがないと悩む皆さんへ~ガクチカは誰にでも必ずある~

こんにちは。

本日(3月1日)は就活解禁日だそうですね。
経団連による就活の倫理憲章が21新卒から廃止されたので、就活解禁日等の概念もなくなったものと思っていましたが、23新卒については中央省庁から指針が出ているのですね。
(個人的には就活解禁日という概念にもうあまり意味がない気がしますが)

ただここから就活が本格化し、業界や企業の絞り込み、企業への応募を進めていく学生さんも多いと思いますので、最近学生さんのお悩みとしてよく聞く「ガクチカ」に関して書きたいと思います。

そもそもガクチカとは

「ガクチカ」とは学生時代に力を入れたことの略語ですが、言葉としてよく耳にするようになったのはこの5年ぐらいな気がしています。
確かに様々な企業でガクチカをESの質問項目に入れていたり、面接でも掘り下げて質問することが多いので、学生からするとその質問に対してキレイに答えられるネタを準備せねばという心理なのだろうと推察しています。

ちなみに私が採用担当として何千、何万という書類に目を通して来た感覚値で言うと、よく見かけたガクチカエピソードは
・アルバイト(バイトリーダーが多い)
・サークル(副代表が多い)
・学生団体
・留学
・長期インターン

がベスト5だったように思います。
内容としては大会等で成果を挙げた、リーダーや副代表としてチームをまとめ上げた、等のキラキラエピソードが多かった印象です。

なぜ企業はガクチカを聞きたいのか

ということで、学生からすると就活を成功させるためにガクチカエピソードはMUSTであり、キラキラエピソードに繋げられる経験をすることがMUSTという感覚を持ってしまいがちなんだろうなと推察するのですが、個人的にはガクチカエピソードがキラキラしている(大会等で成果を挙げた、リーダーや副代表としてチームをまとめ上げた等)必要は全くないと考えています。

そこでなぜ私がそう考えるかについて、企業がガクチカを聞きたがる理由と紐づけてご説明したいと思います。

まず、企業は学生を採用するにあたり下記のようなことを考えます。
・入社後に自社で活躍する人材を採用したい
・学生の場合社会人としての就業経験がないので、学生時代のエピソードを元に社会に出た後に(自社に入社された後に)活躍できる可能性が高いかを見極めたい
・その見極めをするにあたり、企業のカルチャーと学生の価値観とのマッチングが重要であり、どんなことにモチベーションを感じ、どんな時に頑張れる人なのかを知りたい

で、上記を知るための手段としてガクチカを聞くわけですが、上記からご推察いただける通り、「何を頑張ったか」が重要なわけではなく、「何故頑張ろうと思ったか」や「どのように頑張れたのか」が重要だったりします。
つまり、Whatの中身を評価したいわけではなく、WhyやHowの中身を知って自社とのカルチャーマッチを見たいわけなので、エピソードの内容は極論何でも良いというのが企業側の本音なのです。

ガクチカエピソードがないと悩む皆さんへ

一方で、このような状況下で活動の自由が制限されてしまい、ガクチカエピソードを作れないというお悩みや、エピソードを作るために長期インターンへの参加を増やしているといった学生の声を聞くことが最近増えています。

もちろん活動の自由が制限されていることに対しては同情の念しかないですし、少しでも早くこの状況が改善されることを望んでやまないのですが、だからエピソードが作れないというお悩みに対してはやや違和感を覚えています。

恐らくそういった悩みを持たれている方は、
・何を頑張ったか(What)が重要である
・他の学生と比べて優れた(より頑張った)エピソードである必要がある
という発想をされていると推察しますが、決してそんなことはありません。
WhatではなくWhyやHowが重要であるという点は既出なので割愛しますが、他の人と比べてより頑張っていることではなく、自分の中で一番頑張ったことをエピソードとして全く問題ないのです。
(自分の中で一番頑張ったということは、そこにWhyやHowは必ず存在するはずだから)

だとすると自分の中での一番を選べばいいだけなので、必ず誰もが選べますし、就活が近づいてからエピソードを作るために何かの活動を慌てて始める必要もないのです。

これはガクチカの件に限らず、ESの作成、面接など今後の就活全般を通じて言えることですが、
・ありのままの自分を伝える
・他人と比べない(答えはいつも自分の中にある)

の2点は常々意識しながら就活をやり遂げていただけると幸いです。

もちろん自分をよく見せたい、盛って見せたいという気持ちは十二分に理解できますし、誰にでもある自然な感情だと思いますが、盛った分はどこかで重しとして自分に返ってきがちなのもまた事実なので、ありのままの自分でやり切った方が後で自分が心地良く過ごせる可能性が高いということは頭の片隅に入れて、引き続き就活を頑張っていただけたらと思います。

皆さんが良い就活の結果を得られることをささやかながら祈念しています。

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