【気になる生態】 #24 草食動物とのギブアンドテイク 「ウシツツキ」
野生動物をフォーカスする番組を見ていると、よく水牛やバッファローなどの上に何羽かの鳥が乗っているのを見かけることがあります。
昔はあまり気になりませんでしたが、改めて考えるとあの鳥は何をしてるんだ?あの鳥はどんな姿をしているんだ?なんていう名前なんだ?と関心が湧きました。
あの鳥の名はウシツツキと言います。そのまんますぎますね。
種類としてはムクドリの仲間になります。
黄色い目の縁と赤い嘴。近くに寄ってみると中々特徴的な顔立ちです。
ではなぜウシツツキにつつくという名前がついているのかということなのですが、草食の大型動物の体につく寄生虫やダニをつついて食べているそうです。
草食動物にとっては、自分の体をケアしてくれる存在なので気にせず体の上にとまらせているのですね。
ウシツツキではなかったかもしれないのですが、大型の草食動物が動くことで草むらの虫たちが飛び出してくるのでそれを狙う鳥もいます。
また、草食動物よりもウシツツキの方が視力が良い場合もあるため、肉食動物が来たことをいち早く知らせてくれる警備的存在でもあるようです。逆にウシツツキは大きな体の草食動物と離れないことで鷹などの天敵に襲われないというメリットがあります。
素晴らしい共生関係です。
しかしこんな一面も持っているようです。
ハシボソガラパゴスフィンチもカツオドリの血液を摂取することで有名ですが、同じ理由なのでしょうか。
大型の草食動物にしてみれば、わたしたちが蚊に刺されているぐらいの感覚かもしれません。
その他にも非常に謎の多い鳥です。
ウシツツキの寝方が話題になった記事を見つけました。
本来木に巣を作る鳥なのですが、繁殖期以外は動物にぶら下がって寝ることがあるようです。結局餌を求めて草食動物を探すならもうここに住んでしまえと言わんばかりの行動です。
職場まで徒歩0分。安全に寝ることができて、寝起きですぐに餌にありつけると考えると効率的すぎます。
ウィンウィンな関係ではあるものの、ウシツツキの方がメリットが大きい気がしますね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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