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Xでのできごと。「撒かれた」

Xについて 第二回

 先月、10年以上続けていたXアカウントを消した。自分の悩みや問題の原因がそこにあると思ったからだ。「アカウントを消した方が良い」ということは、5年前くらいからうすうす感じていた。

 アカウントを消すことによって、自分の人生に変化がもたらされたと感じる。
 そして、Xによる自分への害、Xをやめるに至った経緯、Xをやめたことによる効果について、少しずつ振り返り、記録に残したいと思い、noteを書く事にした。

 第二回である今回は、12年間の、Xでのできごとについて書いていく。


1.「撒かれた」

 既述の通り、私がTwitterを始めたのは大学一年生のはじめごろで、最初にできた友人(Dさん)の勧めによりアカウントを作成した。
 私は元々友人と「狭く深く」付き合いたがる癖があり、それを直した方が良いとは一かけらも思っていなかった。

 その結果、私がとった行動は何か。

 最初にできた友人であるDさんに依存し始めたのだ。新しい環境になり、不安だったため何をするにも一緒にいようとした。けれど、Dさんは同じ考えではなかった。今考えると、当時の私がいかに付き合いにくいヤツだったか、容易に想像がつく。

 そのうちに、Dさんは私を避けるようになった。後から聞くに、それは彼女なりの荒療治だったらしい。
 そして、私の前から姿を消した彼女はTwitterにつぶやいた(正確には原文の記録がないが大まかに次のような内容だったと記憶している)。

 「今日もついてきたから撒いた。」

 大層ショックだった。
 名前を書いていなくても、自分の事だと分かった。せっかく仲良くなれた、頼りにしていた女の子から避けれられ、不安に思っているところで、この仕打ちを受けたからだ。 

 自分が人に迷惑をかけている自覚がなかったため、被害者のように感じた。そして、自分自身もDさんを避けるようになり、グループでは関わるけれど、一対一では一切会話しなくなった。
 
 幸か不幸か、唯一の頼りだと思っていた友人を失った私は、同じ学科、同じ部活の、別の子(Nさん)と仲良くなることができた。
 そして、荒療治をしてくれたDさんとは、同じ団体に所属しているのに関りを避け合う、居心地の悪い関係が続いた。

 本当に居心地が悪かった。

2.和解

 詳細は割愛するが、こじれてしまった人間関係は、結局自分の力で解決するしかないことも学んだ。

 そして、在学中、直接腹を割って話すことを思い立ち、和解するに至った。私も彼女も、自分の過ちを悔い、無礼を詫び、泣いた。一対一の関係までは戻らなかったが、今でも複数人ぐるみでの付き合いは続いている。

【流れ】
1.大学入学時、Dさんと知り合う
2.Dさんと二人で行動したがる
3.Dさんが私以外の人とも仲良くなりたいので私を避け始める
4.Twitter「撒いた」発言
5.それを読んだ私は傷つき、Dさんを嫌うように
6.二人とも同じ団体に所属していたので完全には避けられない
7.周りも気まずいだろうし、和解したいな
8.話し合い→和解

Dさん:ほかの人とも仲良くなりたいからと言って、それを伝えずに避けてごめんね。
私:Dさんの気持ちも考えず、直接話す前に被害者ぶって、嫌ってしまってごめんね。

 きっかけは自分の人付き合いのまずさ、トドメはTwitter。
 一言で壊れる関係があることを、この時初めて学んだのに、その後私は何度も同じ過ちを自分の手でも繰り返した。
 SNSは本当にこわい。

3.人との付き合い方

 30歳になった今、自分の直したい欠点はたくさんあるし、失敗も恥ずかしいこともたくさんあるが、こうして振り返るとずいぶんと良くなった方だと思う。
 10代20代の私は、利己的で、プライドが高く、自己愛しかなく、そのくせ人とうまく付き合う「距離感」といものをまるで分からない無礼者。
 よくいう「コミュ障」そのものだった。

 そんな私と、それでも仲良くてくれた人たちに助けられ、成長させてもらったおかげで今の自分がいることに心から感謝しなければならない。

【教訓】
・ 友人ができてうれしくても、束縛してはいけない。
・ 大学に入学したら、できるだけたくさんの人と関わろう。
・ 自分がニコイチだと思っても相手はそう思っていないかもしれない。
・ SNSで悪口を書かれても、直接話すまでは知らなかったふりをして関わったほうが良い。(これは分かっててもなかなか難しいので、今後あと二・三回出てくる教訓です。)
・ 不満があるなら、本人に直接話そう。
・ お互いにとって心地の良い距離感で人と関わろう。
・ 踏み込み過ぎず、相手の様子や気持ちをよく観察しよう。(今でもできないことがあります。)

4.次回のテーマ

 こうしてTwitterで嫌な思いをしたにもかかわらず、Twitterをやめなかった。
 私は、この他にもいくつか恥ずかしい行動をとった。

 次回のテーマは、その他恥ずかしい思い出について、書ける範囲で思い出していきたい。

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