《迷えるセカンドシングルウーマンへ》5、加速する
13年のブランクにもかかわらず
仕事がさばけるとわかり
いよいよ離婚へ流れていく日々。
夜中の喧嘩に何度も仲裁に来てくれた父、
働く私の代わりに、週に2回
カートいっぱいの食料品を買って訪ねてくれる母。
そういえば、この2人も離婚していたんだ。
両親は離婚してからも、私たちと一緒に出かけたり、食事したりしていて
父が再婚してからは、新しい奥さんを巻き込んで
旅行にまで一緒に行っていた。
母曰く「いいじゃないの。みんなが幸せなら。」
私の形にこだわらない生き方の根源は
ここにあるのかもしれない。
母とは趣味趣向がまったく違うと
たぶんお互いに思っていた。
時間が経って今は、生前の母の言葉を
なぞるように生きているように感じる。
派遣社員としてスタートして1年、
自分で稼げそうだと思えたので
いったん契約期限で区切りをつけて退職し
離婚調停の手続きを始めた。
調停委員とは気が合わなかった。
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