《悩めるセカンドシングルウーマンへ》6、見切りをつける

離婚をする手順を知らなかったので

聞いたことのある「調停」というのをやってみることにした。

離婚届を書いて出せば離婚できたんだろうけど

それをいきなりすることができなかったのは

新しいフェーズへの不安だったか、

とどめてくれる何かを求めていたのか。

私が離婚したいと言ってまで伝えたいことは

元夫に伝わらなかったかもしれない。

でも、もっと伝わらない相手がいた。

調停委員の2人だ。

男女1人づつが並んで座っていて、その前に座って主張を話すのだが

元夫と私は同時に部屋に入らない。

お互いに相手の時間は部屋の外で待っている。

平日だったので、元夫は有給休暇を取ったのだろう。

私は自分の心境と状況を話し、一緒に生きていくのは不安でつらいと話すのだが

「ご主人は離婚する気はないみたいですよ」と

うっすら笑いながら言われた。

そうじゃないんだ。

それはもう直接聞いて知っている。

そこで行き詰まっているので、ここにきているのに、と

失望感で涙が出た。

もしかしたら、ここは場違いだったのかもしれない。

そう思いながら何度か通って、自分の思うところを話してみたが

なにも進展しない。

あなたは、専業主婦でお子さんもいて、なにが不満なの?と 年配の2人に優しく諌められていたように感じた気がする。

でもそれはカタチであって結婚の本質ではないよね。
今はそう言えるけど、当時はただ混乱し、自分を卑下しそうになるのを押しとどめるのに精一杯だった。

夫にやはり2人で話そうと伝えて次回の予約はしたものの

そこに行くことはなかった。


その後 私は次の仕事を決めて

住んでいた地域に近い場所に家を借り

大きなバルコニーのある120平米以上あった分譲マンションを出た。

そして 私の借りた小さなマンションのリビングで夫と話し合い、

2人で離婚することを決めた。

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