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noristan
2023年5月31日 16:59
寄せては返すさざ波で静かに私を満たす海少しばかり恥じらうように水面を小刻みに揺らしながら淡く囁く波の音は次第に熱を帯びてゆくやがて最も高みに達した波濤は荒々しく私の洞穴を貫き迸る真白な飛沫は未知なる宇宙の奥へ――悶え叫ぶ呼吸が尽き果て再び碧い静けさが訪れた時大理石のような煌めきであなたの水面は光り輝くああ 海よ私の愛しき海よあなたの歓喜の汗と愛に溢れた接
2021年11月29日 05:35
畢竟、人は一人でこの世に生まれ、一人で去る。この偉大なる命の理(ことわり)。今、私がこの世に在るのは、愛したことを確かに証しするため。だからこそ私は謳おう、人生は素晴らしく、生きるに値するのだと。
2020年8月2日 07:29
異国の空を舞う鳥は淋しさの尽きるまで西へ 西へと飛ぶという愛の喪章を胸に地の果てへ旅立ち孤島の切り立つ崖に降り立てば春の波濤は千々に砕けて泡沫(うたかた)に消えゆき悠久の空の下には碧(あお)く光る海寄せては返す愛おしさの記憶を海鳥たちよ運んでおくれ一度でも愛した心は愛を知らないよりも海がこんなにも碧い訳を知るだろうああ 海よ大いなる腕に抱かれて
2020年7月27日 04:12
愛と別れて一人旅立ち最果ての孤島に降り立てば異国の海は果てしなく碧(あお)い光で私を抱(いだ)く大いなる腕(かいな)の中で海からの囁きを私の胸は確かに聴いた一度でも愛を知ったことを印章に深く刻みつけて愛した時間(とき)が決して泡沫(うたかた)の夢ではないように体中をめぐる歓(よろこ)びに打ち震えた魂を海へ返す――