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読書感想

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読んだ本の感想です
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#日記

雨の日の片付け、はばむはノスタルジー

2024年7月2日 雨の日、部屋の片付けをしながら手に取った本をついつい読みふけってしまった。…

淀川コーエン
3週間前
9

やさぐれない!心穏やかに本を読む

2024年3月14日 大番狂わせもなく無事終わったかと思ったアカデミー賞授賞式が人種差別の騒動…

淀川コーエン
4か月前
7

妄想派 VS 確認派/記憶を頼りに探索すれど/絶対に忘れない愚書

2020年7月2日 「電車の中でスマホじゃなくて文庫本を読んでいる人を見かけたらー」と、twitte…

「わかる」を許さない世界/探検家が見せてくれる日常/社会の役に立つとは

2020年7月23日 今村夏子氏の小説『こちらあみ子』を読む。 ちょっとアレな女の子あみ子と、…

法廷劇と裁判員/マイベストJFK/50年目の三島

2020年11月26日 毎年この時期に次の年の裁判員候補が決まる。 候補者名簿に載ると、その通知…

海外文学を楽しむ/おすすめのブックガイド/蔵書増!恐れることはない

2021年3月20日 このところ海外文学をよく読んでいる。 といっても、もともと翻訳ものが苦手。…

圧倒!伊藤野枝伝/ショーペンハウアーの毒気/西村賢太氏の送る言葉

2021年4月6日 『村に火をつけ、白痴になれ』伊藤野枝伝(栗原康・岩波現代文庫)を読んだ。これがなかなか刺激的な本でー。 明治28年福岡の今宿に生まれ、女性解放運動家となった伊藤野枝。平塚らいてうが創刊した婦人誌『青鞜』をらいてうから引き継いで編集を務め(放置→廃刊となる) 、同じアナキストの大杉栄と行動を共にし、28歳で憲兵によって惨殺された生涯。その生き様はひとことで言えばわがまま。結婚制度や国家に異を唱え、堂々と不倫を行い、奔放に生きた人だった。 当時は今以上に

余裕ができるとサボる/締切間近、ネタがない!/『メメント・モリ』を読む

2021年6月21日 ここのところずっとたまっていた映画レビューを書いている。自分で言うのもな…

検索履歴「ベルイマン 苦手」/信仰心がうっすい/『厭な物語』を読む 

2021年7月12日 朝起きてスマホを見て、前夜の検索履歴に「ん?」 と思うことが多々ある。今朝…

レコーディング・ダイエットの限界/『戦争は女の顔をしていない』を読む/名盤『こぼ…

2021年7月19日 今年3月から食事と間食、飲酒、運動習慣などを見直して7㎏減量した。ダイエッ…

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雑念なしのオリンピックを/イメトレの限界/『ダメをみがく』を読む

2021年7月27日 コロナ禍のオリンピック中。直前で関係者が辞任、解任するゴタゴタのあった開…

カレーのノスタルジー/『マルチの子』を読む/なぜか書けない猫のこと

2021年10月5日 緊急事態宣言が解除になり、総理と内閣も刷新(というほどでもないけれど)さ…

人間ってそんな簡単な存在じゃない/広島弁のキリスト/第三極の動きに注目

2021年11月1日 11月、今年もあと2ヶ月。ホントに日々があっという間に過ぎていく。何にもして…

『コロナの時代の僕ら』を読む/ブームで終わらせない/おすすめの人間ドラマ

2021年11月8日 新規感染者の減少が続いている。街中にも人が増え、イベントも再開。感染の再拡大を過剰に警戒する声も静まってきたように思う。こうなることを待ち望んでいたはずなのに、どこかそうでもない気分になるのはなぜだろう。再拡大が怖いわけでもないし、GoToなどの消費喚起に踊らされるわけでもないのに。 そんなことを考えながら読んだ『コロナの時代の僕ら』(パオロ・ジョルダーノ著) 大学で物理学を専攻した著者によるこの本は、2020年春、感染者と死亡者が急増する母国イタ