やさぐれない!心穏やかに本を読む
2024年3月14日
大番狂わせもなく無事終わったかと思ったアカデミー賞授賞式が人種差別の騒動に。
『オッペンハイマー』で助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jrが前年の受賞者でプレゼンターを務めたキー・ホイ・クァンを無視。さらに『哀れなるものたち』で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンもプレゼンターのミシェル・ヨーを無視し、隣にいたジェニファー・ローレンスからオスカー像を受け取るような行動をとったというもの。
授賞式後にはにこやかに一緒に写真に納まる姿も見せ「人種差別」はなかった、と見る向きもあるが、2人の真意はわからない。
正直アジア人としてこの映像は非常に不快。「差別の気持ちはなかった」と言われても「やってんじゃん」と返したくなる。来年、自分が同じ目に遭ったらどう思う?
そもそもなんで5人もプレゼンターを準備したんだろ。1対1じゃ何か問題でも?と勘繰りたくなる。
いかん、好きな映画界のことでこんなやさぐれた気持ちになりたくない。心穏やかに過ごすために本でも読もう。
『毎日、無理なく、機嫌よく』香菜子
モデルの香菜子さんの暮らしを綴ったエッセイ。
これまでも何冊かのコーディネートブックを出版され、オシャレでとても好きな人。
内容は香菜子さんのイメージ通りで、新しい発見や刺激があるわけでもないけれど、こんな1冊こそいつも手に取れるところに置いておきたい。
心がヤサグレそうなときに手に取って読み返す。毎日、無理なく、機嫌よくありたい。
おしゃれと人生。小川奈緒
同じく中年女性とターゲットにしたおしゃれエッセイ。
50代~80代の10人の女性のおしゃれと生き方を写真とともに紹介。
料理研究家のウー・ウェンさんのシンプルで清潔感のあるスタイル、児童文学作家の角野栄子さんの眼鏡選び、服飾デザイナーの横尾光子さんの水玉など、それぞれの個性とまつわるエピソードがとても興味深い。
月並みだけど、自分もこうありたいと思う1冊。
よし、心穏やかに、穏やかにー。
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