まだ夜

左肩が濡れている
無口な帰り道のことを
思い返すだけで
また一つ針は進む
.
回復に努めた休日の終わり
思いつきで入ったファミレス
こんな時間にパフェまで
.
頬張った幸せは
言うほど甘くはなくて
それでもやはり嬉しくて
ガラス窓に映る君が
にやけているだけ
もう消えてなくなった
チョコレートのような口溶けが
柄にもなく似合っている
.
.
長い夜が泣いている
さっきの曲がり角のことが
気になってしまって
仕方なく針を戻す
.
空想を広げた溜め息の湿り
いい具合に埋まったファミレス
ドリンクバーのカフェ・ラテ
.
噛みしめた淋しさは
言うほど苦くはなくて
それでもやはり優しくて
マグカップにのぼる湯気が
ぼやけているだけ
もう消えてなくなった
シガレットのような後味が
判り易く残っている
.
.
久し振りに履いている
綺麗なスニーカーの紐を
結び直すだけで
もう一度針は振れる
だってまだ夜
.
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120点。咄嗟に出たその20点は感謝の気持ちで、その場所から始まったから、そこから少しずつ生まれたから、ありがとうなのです。

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