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猿☆人間
2024年9月23日 13:56
綺麗に塗り潰した空欄ごとに採点は要らない独り占め.ちくちくと長引く痛みが心地いい.酔い痴れるまで自惚れさせてふとした時になって突き放して困らせてもうどうにでもなれと諦めながら笑う一緒に零れる白い涙..何度も待ち続けた空席ばかり残念に足りない斜向かい.ちくちくと繋がる弱みが面白い.好きになるまで間違えさせてあっという間に超えて思い出して
2024年9月22日 13:52
知ってしまったら最後もうリセットなんてできる訳もなく跡形もなく消えたとしてもその空白がまた残るんだ.敢えて受話器は戻さないで放っておいた.まだ聴こえない誰も知らない私だけが黙っていればいい二度目はないこれが切れてしまえば静かに眠れるだろう深い底までやっと..起きてしまったらきっともうスヌーズなんて鳴らす意味もなく優しさとして待ったとしてもあの後悔が
2024年9月21日 15:38
嘘にしたそうすることで迎える朝の白さに眩んだ目を閉じられる.長く泣けばいつかはきっと渇いてくれる.最後の星が黙る頃帰りたくなる懐かしい部屋は今は誰かの思い出と暮らしているらしいってもう何も知らないことを知っているカーテンは開けたまま風に泳ぐエフィラ..夢にしたそうすることで絡める指の熱さに正した背を曲げられる.早く咲けばいつしかもっと乱れてくれ
2024年9月20日 13:26
黙りこくった時計の針を信じてみたくて僕も目を瞑ったんだ.繰り返す途中を飛ばしてまた逃げる.眠れなかったよ何度も追いかけた背中にも届かなかったよ一度も振り向いて笑ってよあっという間にこれも独り言になってしまうから..思い当たった右手の傷を忘れてみたくて逆の手を握ったんだ.間違える魔法を使ってまた醒める.眠れなかったよ今夜も抱きしめる温
2024年9月19日 14:32
たった一秒で世界は変わるなんてそんな瞬間まで知る由もなかった.火照る空に定規で引いたような線が消えないうちに.話したかった色んなこと誰かじゃなくてただ一人滲んで染まった境目にまた新しい色綺麗だねとそれを指でなぞった届いた..ずっと特別な言葉は曲がるなんてどんな感情でも足る筈もなかった.黙る部屋に灯りを落とすような影が逃げないうちに.笑いたか
2024年9月18日 09:59
背中を刺されるその切先に迷いこそなくそれだけが唯一の救い.鋭く一思いに貫いた痛み.よかった誰かじゃなくて僕でよかった最初にそんなことが過るなんて思いもしなかった残り僅かな声で呼んでみたかった名前を今さらやっと口にする..理由を訊かれるその約束に衒いなどなくそのままに台本を騙る.正しく一通りに演りきった代わり.よかった誰かじゃなくて僕で
2024年9月17日 14:52
後ろの正面に誰が居る確かめなくてもそれが判る.涙声で何度も呼ぶ愛しい名.遠かっただろうにこんな所まであっちほど明るくもないけれど懐かしいですか温かい背中まるであの頃のように抱きしめられているような私は子ども..仕草の節々に何がある確かめなくてもいつか判る.裏表で交互に待つ冷たい手.痛かっただろうにそんな姿までどっちみち優しくはないけ
2024年9月16日 14:26
大袈裟に泣いて集めた注目も引き潮のようにまた去ってゆく.焦点の合わない遠い目でせめて色くらいは.ばらばらでも組み合わせ隣り同士思い切った彩色でもやがては落ち着くむしろこれでなくちゃと思ってしまう一度や二度ではなくて何度も何度でも..溜め息を吐いて重ねた半分もかさぶたのようにまた消えてゆく.説明のつかない古い手でせめて朝くらいは.ぼろぼろでも
2024年9月15日 12:11
落書きをそのまま残しておいたら誰かしらがまた書き加えていった.取り留めのない文字の羅列に意味が生まれてしまうまで.雨曝しに手向ける花合わせる手の平古惚けた道化カットのかからない長いシーンの中でいつまで私は名前のない役を演じていていいのだろうか遂に黙り込んだとしても..思い出をそのまま隠したおいたらいつの間にかまた見つからなくなった.取るに足りない
2024年9月14日 13:02
景色を見ていると時間を忘れるそしてあっという間後ろ姿も.行き過ぎるさようならと言えないままで.そうやって見送ってきた幾つもといつまでも信じてみたかったかつての未来と独り言目の前にして呑んだ息..季節を見つけると理由を尋ねるどれもあっという間著しくも.待ち侘びるわざとらしく泣かないくせに.そうやって間違ってきた今までとこれからも赦して
2024年9月13日 13:45
小さい頃に描いた絵を思い出しても今さらもう同じ絵は描けない.同じ鉛筆同じ画用紙に同じ絵の具を使っても.彼がそこに残したものは僕が知っていたはずの世界なのにどうして似せようと思うほどに精彩を欠くその理由まで辿り着いた頃にはまた違う絵が完成している..大きい夢を語った目を思い出しても今さらもう同じ目で語れない.同じ公園同じ真夜中に同じ遊具に座っても
2024年9月12日 15:26
幾らでもある星の中からたった一つだけを見るそんなことなんて.できっこないと思ってしまったのがそもそも.見つけたかったものは多分きっともっと違うもので何でもよかった夜がたまたまよく晴れていたからかな一緒になって捜してみたかった同じものを..何度でも咲く花の中からたった一つだけを摘むそんなことなんて.やりたくないと恐れてしまったのはもともと.混
2024年9月11日 15:00
醒めない揺るがない深い.消えないとめどない熱い.うなされたままそれでもまだ鋭い切先で貫いた向こう側へ.信じるから信じてもらえるそんな単純なことが今さらできなくて泣いているそれも静かに誰も居ない所でなんてどうだい今日くらいは人前でわんわんと泣いてみろ..明けないくだらない遠い.照らされたままそれでもまだ煩い憧れで輝いた向こう側で.愛
2024年9月10日 14:21
ややこしいから逃げ回る世界からまた灯りを落とすだけ.うるさい星幾千を優に超えもう窓辺.裏返ったつもり震える声で呼び続ける名前が季節の花あの日の二人追いかけるようにまた帰ってくる同じ場所..つまらないから振り返る背中からまた気配を逸らすだけ.煙たい部屋唯一を雑に捨てまた昼寝.思い出す続き怯える顔で待ち焦がれる相手が希望の旗似ている二つ