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無口な歌詞

1,600
あの日から、やめられない作詞。 歌い出してくれたら嬉しいのに。
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#japan

ラブレター

ラブレター

きっと全ての音楽が
等しく知る海を
眺めるだけで
涙が止まらなくなるような
.
誰かのことを
ふと思い出す度に
また流れる
.
欲しかったのは
いつものこと
欲しがったのは
誰かのもの
曖昧であるべきなのに
名前をつけたから
生きてしまった
終わるために
始めてしまったんだ
.
.
きっと一つの真実が
静かに啼く夜を
信じるだけで
元には戻らなくなるような
.
何彼につけて
すぐ諦めるはずが
また

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都会の案山子

都会の案山子

大事なものであればあるほど
壊れないようにと
もっと大事に扱うけれど
それを優しさとは思えない
.
三度目にして
ようやく叶った夢が
何故か懐かしい
.
この街は
転がりながら
変わったふりをする
厚塗りのメッキが
やがてその重さに耐えきれず
自然と崩れてゆく様を
それすら
ショーとして
輝かせてしまうから
そんな中で
凛と立つ案山子になる
.
.
特異なものであればあるほど
明かさないようにと

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花の名

花の名

それでも私は
向き合わずにはいられない
いつか悔やむとしても
今を蔑ろにしてまで
知りたい明日なんてない
.
.
何かの割れる音で
目を覚ました
朝というにはまだどこか
冷た過ぎる光の中で
.
幽かに灯る
命が笑う
こんな世界を
.
それでも私は
向き合わずにはいられない
いつか悔やむとしても
今を蔑ろにしてまで
知りたい明日なんてない
独り言ちる
いつまで経っても
思い募る
最後の最後に
祈って

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新品の灰皿

新品の灰皿

暇つぶしに
点けた火では
汚らしく
ただ燃えるばかり
.
夜空に
押しつければ
星が焦げてくすぶった
.
消せない
こんな新品の灰皿に
捨てるような
吸い殻はないと
今さら思ったところで
減ってゆく時間と長さが
妙に生々しく
私を最短距離で
見つめてくるから
黙るだけ
.
.
好き嫌いに
混ざるなんて
面倒臭く
また泣けるくらい
.
夜風に
立ち止まれば
星が溶けて転がった
.
足りない
こんなち

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いざ

いざ

ならば愛に
代えてでもまだ
信じてみたい
そんな世界だったら
.
降り頻る
その雨は堕ちる
帰るように
.
願いが叶うのはいつも
それを忘れないで
握りしめたまま
唐突に来る
いざという時でも
そんな時こそ
披露できるくらいに
ちゃんと大事にしているから
.
.
されど愛に
向けてでもまた
赦してほしい
どんな世界だったら
.
思い出す
あの影は揺れる
踊るように
.
奇跡が起こるのはいつも
それ

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首ったけ

首ったけ

名前のついた嘘を
何度も呼んだら
振り向く素振りだって
見せてくれる
.
誰かのため
そんな理由の一つも
語らないくせに
.
そこで立って
ただ黙って
いつまで待っていればいい
繰り返し迫る波の如く
タイミングを見計らって
飛び込んでしまえ
運命だけが
たった今
選べるご自由
.
.
季節の明けた空を
何度も読もうと
呑み込むつもりだって
言ってしまう
.
誰かのせい
そんな世界の一つも
守れない

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好きなだけ

好きなだけ

悲しい人だね
遠く延びる影に
そう言って
笑った
つもりではいるんだ
.
背中に添えた手
赤く残る痕を
また知って
なぞった
代わりなどないんだ
.
滲む世界
好きなだけ
かき混ぜて遊ぶ
.
平穏に潰されるなんて
思ってもみなかった
美しさのまま
踏み止まることが
何かの引き金になっている
そんな恐ろしさばかりに
泣いてもいられない
感じれば
信じてもいい
.
.
優しい街だね
いつも曲がる角で

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潜水

潜水

夢であれば
せめて
目覚めの悪さくらいで
諦めもついたのか
.
遠ざかる光まで
追いかけようとは
思えない
.
いつになく
深く潜る
もうこのまま
止まった息の中で
叫ぶ声
響くこともなく
泡になって飛んでゆく
割れる頃には
もうきっと
そこに居なくたって
.
.
夢があれば
たぶん
見た目の悪さくらいで
淋しさも尽きたのか
.
暮れなずむ涙まで
掴まえようとは
思わない
.
それとなく
長く黙る

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破裂

破裂

口約束のまま
忘れてしまっても
叱られることなんて
きっとない
.
それに似ていて
終わらなかったとしても
何も変わらないたぶん
.
それでも
祈ることは
やめられないのが
自分らしくて
そこは好き
運命よりも鋭い
尖った先端で貫けば
しっかり
ちゃんと痛くて
涙も落ちる
.
.
ひと安心のまま
眠ってしまっても
嫌われることなんて
きっとない
.
いつも黙って
守らなかったとしても
誰も笑わない

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チキン

チキン

奇跡を笑う
誰かの隣りで
黙って
見つめていたい
.
輝きの粒
一つだって
零れ落とさないように
.
駆けるのは
そこに何かしら
間に合わせたいものが
きっとあったから
いつもよりも
少しだけ
涙脆くなったように
ふとした時には
敵わないと知ることだ
.
.
悲劇を望む
誰かのつもりで
混ざって
信じてみたい
.
閃きの雨
一度だって
わざと濡らさないように
.
決めるのは
ここで何かしら
待ち合

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果てしなく

果てしなく

背に羽はなく
まだ空は
果てしなく遠い
私には
.
叶えられる
夢の一つでも
あればよかったのに
.
声になるのは
いつだって
湿っぽいだけの寝言と
冷たい溜め息ばかり
聞き耳を立てる
無口な月
自分の肩を抱いて
明かされるのを待っている
ずっとここで
.
.
路に色はなく
まだ春は
果てしなく遠い
私には
.
信じられる
嘘の一つでも
あればよかったのに
.
思い出すのは
いつだって
熱っぽいだ

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缶

もう二度と
今日は来ない
遠い先で
振り返ったところで
目が合うことはきっとない
.
できるだけ
愛を詰め込む
隙間という隙間に
.
旅立ちに
捨て台詞なんて
似合わない
黙ったままで
過ぎ去ってゆく背中にこそ
哀愁が一つあればいい
忘れてくれ
こんな未来だって
誰かが捨てた
憧れの端くれだから
.
.
いつまでも
そこを出ない
隣り同士
待ち焦がれたつもりで
裏切るはずはもっとない
.
好きなだ

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ウェルカム

ウェルカム

結びたかった
あの片方の手に
今は違う花
嬉しそうに咲いている
.
追いかけても
間に合わなかった
季節通り
.
号泣の空に
透明な傘
また目が合った
その時
ただ頷くだけでも
判ってくれる
そんな人だったから
笑ってみた
.
.
信じたかった
もう片方の手に
ずっと好きなまま
愉しそうに揺れている
.
確かめても
まだ知らなかった
ひとりぽっち
.
蒼穹の中に
運命の糸
また引き寄せた
その時

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仕様がない

仕様がない

薄い水面に
花びらが落ちて
ひび割れても
戻ってしまうのに
何度もこの手でかき混ぜる
.
酒にも酔えず
好きな唄
洩れ聴こえてくれば
.
そうなのか
大人はいつも
泣き損ねたままで
仕様がない
机上のスペクタクル巨編
誰にも止められないし
変えられたりしない
空想一つ
希望であれ
高らかに散れ
.
.
古い手紙が
溜め息で濡れて
読みたくても
滲んでしまうから
小さくこの手で折り曲げる
.
夢すら

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