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猿☆人間
2020年7月31日 07:43
たった一滴で真っ白なお皿がまあ綺麗洗剤のコマーシャル.あの油汚れは見えなくなった淵に押し遣られたから.この世はマジシャンだらけ楽しませてくれる分には素直に騙されましょうただそこに僅かばかりでも含みがあったのならばまたそれが別の何かの力で淵に押し遣られるだけ..たった一言で真っ青な吐息があら不思議半分のポテンシャル.もう闘争心は燃えなくなった隅に追い遣ら
2020年7月30日 08:41
時は裸足で近づき気がつく頃には背中に触れられて「ストップ」そう言える間もなくふっと居なくなる.何回目だって同じだって飽きるまでやったって掴まえられない.すぐ食べるつもりだったプリンもう随分と出しっぱなしまた冷やすのもあれだからとそのまま口へ運ぶ何だか懐かしかったのはきっと淋しかったから..時に無言を貫き睡れる頃には名前を忘れられ「バイバイ」その雰囲気は
2020年7月29日 07:51
思い通りにだけはならなくてふて寝に次ぐふて寝もう欠伸も出ない.深夜から出るバスに乗り行ったっきりの旅.止められそうにないから誰も止めてくれないそれでいいのに涙が止まらなくて少し無理をして笑ってそのせいにした..思い通りにだけはならなくて気がついたら夜明けもう言葉も出ない.彼方から来るバスはなく行ったっきりの人.止められそうにないから誰も止めてく
2020年7月28日 10:10
適当に並べられた選択肢の中から今日も一番無難なそれを手に取る.笑われるのは判っていたただ真逆でもない斜めからの風は不意をついて傷になる.世界がおかしいなら私がなくなればそれでおしまいなのに取り外せた知恵の輪その両方が淋しいと泣き出しまた元に戻すなんてさそんな繰り返しばっかり一体いつになれば眠れるの..丁寧に揃えられた選択肢の中には今日も一番無難なそれが置
2020年7月27日 08:18
綺麗なままに摘まれた花美しく枯れた花.言葉にすれば同じ花この目で見たらどんな花.揺らぎに正直灯りに健気落ちる欠片を手に取って見透かす仕草から先駆け..静かなままに挿された花新しく萌えた花.この目で見れば違う花言葉にしたら花は花.当たりに丁寧頼りに素朴朽ちる時間を指折りで数える余白から先駆け.揺らぎに正直灯りに健気伸びる背中を追いか
2020年7月26日 09:39
淋しさの精度信じられなくてわざとらしく昨日の轍を辿る.つまり来た道を帰るそれとなくほっとしてまた黙る.大人しくなりました大人ではなくてそれでも立派に育ちました大人しくなりました大人ではなくてこれでも真面目に育ちました生産者の顔は知りませんが..優しさの角度憶えられなくてわざとらしく自分の涙に頼る.つまり見たままを語るそれとなくしゅんとしてまた回る
2020年7月25日 09:01
着なくなったとしてもクローゼットの中にいつ迄でもあったらしい笑えないのに笑っちゃうだろ.振り返りもせず最後の馬が行き過ぎる..居なくなったあいつのプレイリストの中にラブソングがあったらしい笑えないのに笑っちゃうだろ.選り好みもなく最後の春に差し掛かる.言葉を奪う風もそのまま..誰も止められないその流れには清らかな理由があるから誰も変えられないその流れ
2020年7月24日 07:47
何ちゃら彗星が見えるらしいと意気込んで外へ出るもどうやら曇り隙間から少し星が見えただけ.折り返しの電話する元気まではなく取り敢えず部屋に置いてきた.昼寝のせいか夜が長いどうせ明日もすることなら同じだったら続きをしに行こうまだきっと終わっていないからせめて夜が明けるまで..何ちゃら彗星は見えなかったが久々に見る夜空は意外と綺麗序でにと歩く酔いが醒めるまで.
2020年7月23日 07:31
急に古く見えたエアコンと目が合ってまるで回想シーンのようにこの部屋での日々があれこれと思い出される.何度も模様替えをしたとかその時にできた壁の傷も何だか愛着があって.生きていたんだな大袈裟にそんなことを呟いてしまった生きてきたんだなしみじみとそんなことを考えてしまった.お世辞にも綺麗とは言えないこの愛すべき混沌の中で..急に居なくなったリモコンに気を取ら
2020年7月22日 07:54
ニュースの大きい小さいで流れる涙の量が変わってしまうなんてそれこそ淋しかった.今日も部屋の中あるものだけを使って生きたふりをする.主題歌は似合わないだからかけないでエンディングも要らないというよりもならない当たり前過ぎて気にもされないそういうものがいいそういうものでいい..優しい人から居なくなるそれでも涙の量は決められているなんてやっぱり淋しかった.明
2020年7月21日 08:01
普通って何なんてさ普通のことを訊かないでくれ.いびきをかいて眠りたい夢の中で踊りたいたったそれだけのこと.いつの間にやら破れかぶれ誰しもが傷だらけ可哀相だと思わないのか自分のことさえも優しい国なんてものはないが優しい人は居るのだろう..誰かって誰なんてさ淋しいことを言わないでくれ.あくびを待って眠りたい夢の外で出逢いたいたったそれだけのこと.い
2020年7月20日 08:31
数えられるくらいの言葉で憶えられるくらいの言葉でちょうどいい癖に.目に余るものはもう知らない生まれたてのまま息を吐く.恋しいと泣いたらば抱きしめてはくれないの信じていた訳でもないけれどこの残念な気持ちは曇りの一つもないただ真っ透明な優れもの..数えられるくらいの理由で憶えられるくらいの理由でちょうどいい癖に.手に余るものはもう要らない生まれたてのまま
2020年7月19日 08:22
房々とした遠くの山見つめていたら眠たくなってきてそのまま防波堤の上寝転んでしまう.絵に描いたような季節もいつだってここにある.空を掴んでみる指の隙間から逃げてゆく青と白鳥も笑っている風の谷間から駆けてくる影と声..房々とした大きな雲見つめていたら愉しくなってきて裸足でアスファルトの上追いかけてしまう.ノスタルジックな未来も何だってここにある.砂を
2020年7月18日 07:52
実に些細なことで簡単に壊れてしまっても元に戻すくらいなら別に気にはならないけれどもう同じにはならないと知ってしまうのが怖い.仮に突飛なことで早々に忘れてしまってもお茶を濁すくらいなら無理に嘘も吐かないけれどまだ優しくはなれないと去ってしまうから辛い.更に勝手なことで適当に流してしまっても部屋に帰るくらいなら敢えて止めたりしないけれどあと少しだけ泣きたいと待って