西アフリカ一人旅② セネガルのがっかりスポットと北朝鮮製の銅像とアフリカ最西端への行き方
3日目
ピンクの湖ラックローズ
2024年4月16日 午前8時
この日はまず、『ラックローズ』という湖へ行く。直訳すると「桃色の湖」だ。
湖に住むピンク色のプランクトンが大量発生することでこの美しい景色を作り出すそうだ。また塩分濃度は海水の10倍、あの死海よりも高いらしい。
ネット上には「あまり期待しない方がいい」といった情報が散見されるので、行くかどうか迷ったが、とりあえず行ってみることに。
場所はダカール市内から車で90分くらいのところ。
どうやらローカルバスで200円くらいで行けるようだが、片道2,3時間かかるらしいのと、何回かバスを乗り換えなければならずダカール3日目の自分にはかなり難しそうだということで、宿に頼んでタクシーをチャーターしてもらうことに。
往復で20,000CFA(5,000円)とかなりかかってしまうが、仕方がない。
揺られること90分、ラックローズに到着したようだ。
すると、このタクシーの到着を待っていたかのように男2人がやってきて流暢な英語で話しかけてきた。このフランス語圏の地で英語を話せる人間は観光ガイドくらいしかいない。うわーそういう感じか〜。
タクシー運転手と旅行会社の連中が組んでいて、客が金を落とせばそのマージンを運転手が受け取れるのだろう。こうなるなら無理してでもローカルバスでくればよかったかな〜
ガイドに連れられ湖へ。そこには衝撃の景色が広がっていた。
そこまで期待はしていなかったが、その期待を下回る景色。
ただの緑色の汚い湖である。
10,000CFA(2500円)でボートに乗せてやると言われたが、僕はすっかり萎えていたので無視。
するとタクシー運転手が懇願するような様子で、
「5,000CFAでいいから乗ってくれ〜」
とお願いしてきた。運転手を手ぶらで返すのも気まずいので、4,000CFA(1,000円)でもいいなら、と交渉成立。
なぜかタクシーの運転手と一緒に乗船。アンタも乗りたいんかい。
ちょっとしたお土産を買い、ラックローズを後にしたのだった。
アフリカ・ルネサンス像
ダカール市内に戻り次に訪れたのは、『アフリカ・ルネサンス像』だ。
50メートルの高さを誇るこのモニュメント、迫力がものすごい。
ところがこのモニュメント、色々とツッコミどころがあり、国民からはすこぶる評判が悪いらしい。
第一に、この銅像を建設したのは北朝鮮らしい。
言われてみれば、家族3人が空を見上げて指差している様子が、社会主義っぽい雰囲気を感じさせる。
また、巨額の建設費用の詳細が不透明であること、観光収入の35%が大統領の懐に入っていることなどから、国民の怒りを買ったようだ。
結果的に、大統領の目論見に反して、モニュメントの周りは閑散としている。
像の内部からエレベーターで展望台(男性の頭部)まで行けた。
これはいい景色!
旧大陸最西端への行き方
セネガル観光のラストには、アフリカ大陸の最西端点へ。
情報によると、この最西端点へのアクセスは少し複雑らしい。実際僕も1時間ほど道に迷ってしまったので、2024年4月現在の最西端への行き方を共有しておく。
このアフリカ最西端、アルマディ岬はHotel Almadiというホテルの敷地内に位置している。なぜこんな重要なスポットが私有地なのか、とツッコミたくなる。
そしてHotel Almadiは現在工事のため閉鎖中。僕は初めHotel Almadiの入口側から入ろうとしたが、作業員に止められてしまった。
インターネットの情報ではここから入るができるはずだったが、彼曰くアメリカ大使館の方から回っていけ!とのことだったので、渋々歩いて行くことに。
灼熱の太陽の下歩くこと15分、たどり着いたのがPlage de la Pointe des Almadiesという海岸。ここには小綺麗なお土産屋や海鮮レストランが並んでおり、砂浜では地元の人たちがくつろいでいるようだ。
海岸に出て左に、桟橋のように海に突き出したレストランがある。そこの店員に「アルマディ岬に行きたい」と聞いたところ、快く裏口へ通してもらえた。
このトンネルを通ると、警備員の格好をした男が立っており、彼に賄賂を渡せば岬まで通してもらえる。僕は1,000CFA(250円)渡した。
やっとアフリカ最西端に到着!
人は誰もおらず、モニュメントがぽつりと立っているだけ。世界の果てまできた!としみじみするのだった。
4日目
2024年4月17日
今日は次の目的地へ移動するため、ブレーズ・ジャーニュ空港へ向かう。アフリカ系として初めてフランスの下院議員として当選した偉大なセネガル人の名前が、この空港に付けられている。
昨日湖に連れて行ってもらったドライバーにピックアップしてもらい空港へ。
次の目的地であるコートジボワールはどのような場所なのか、果たして無事に旅行を完走できるのか、ドキドキしながら飛行機に乗り込んだのだった。
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