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[北海道・おこっぺ移住物語] 石川県から移り住んだ農場長の、ゆる〜り幸せなおこっぺ暮らし

オホーツク海を望み、雄大な自然に抱かれる北海道・興部(おこっぺ)町。
東京23区の半分以上もある広大な面積に、わずか3595人(2023年1月時点)と約11000頭の牛が暮らす、のどかな漁業と酪農の町です。

人よりも牛の方が多いおこっぺ町ですが、ノースプレインファームには、遠方からこのおこっぺに移住してきているスタッフがたくさんいます。
農場長の僕、道坂もその一人。

牧場の仕事の合間に、全国の子供たちへ酪農のオンライン授業を行ったりもしています

20歳のときに故郷の石川県からやってきて、以来23年間おこっぺで暮らしています。

そこで今日は「北海道・おこっぺ移住物語」シリーズと題し、まずは第1回目として、僕の移住物語をお届けしたいと思います。

おこっぺ町についてはこちらもどうぞ↓

石川県の田舎町からあこがれの北海道・おこっぺへ

移住というと「都会から地方へ」というパターンが多いと思いますが、ぼくの場合はちょっと特殊で、生まれ育った実家の周りは店1軒ないド田舎でした。

実家の周りは店1軒ない田舎町です
祭事は町にとって大きなイベントです

でも自然に囲まれて育ったせいか農業や生き物に関わる仕事にひかれ、職を探すべく、なんとなくあこがれていた北海道にやってきたのです。

そして知人の紹介でノースプレインファームを訪ねたところ、すぐに社長が「じゃあ明日から働いて」と。そのまま働き始めることになりました。

いつも元気な大黒社長

家は、家賃月3,500円という当時としても破格の公営住宅を会社が手配してくれました。同じ住宅に、やはり遠方から移住してきたスタッフが何人か暮らしていて、お互いの家を行き来したり飲み会をしたりと楽しい日々を過ごし、今でもいい思い出になっています。

寒さと雪はテンションで乗り切れる!

北海道への移住といえば、寒さや雪が気になるところ。僕も初めて迎えた冬は、その寒さに衝撃を受けました…。

何しろ寒い日は−20℃を下回ることも。でもそこまで寒いと逆に、「すげぇ寒っ!」「すげぇ雪っ!」ってテンションが上がったりして。

-20度でも牛たちは元気です

家がかなり古かったので、どうしても寒い日は家の中にテントを張ってしのぎ、そうこうするうちに初めての冬を乗り切れていました。

一度乗り切ってしまえば、二度目の冬からは慣れてしまうもの。今では寒さも雪も当たり前のものになって、どうってことないですよ。

暮らしてわかった、おこっぺの意外な便利さ

おこっぺはかなり田舎で不便なのでは…と思われるかもしれませんが、実は僕が移住してきて感動したのは、「なんて暮らしやすいところなんだ!」ということ。暮らしに必要なものはなんでもあるんです。

コンビニにスーパー、ホームセンター、病院、学校、保育所…。車で20分の紋別まで足を伸ばせば、大型スーパーなどさらになんでもあります。

隣町の紋別は人口約2.2万人と大都市です

僕の故郷が何もないところだったからその便利さがいっそうわかるというのも大いにありますが、暮らすのに過不足なく、それでいて自然豊かだから本当に住み心地がいいです。

おこっぺは人も景色も「でっかいどう〜」

おこっぺにきて感動したことのもう一つは、人々の大らかさ。細かいことは気にせず、他人に対してとても愛情深い

若い頃はよく会社の先輩や、時には社長のお母さんにも家に招いてもらって、おなかがはちきれそうになるまでご馳走していただいたものです。

情は深いけれど程よい距離も取りあっていて、そのあたりもちょうどいい。

農場部のみんなと飲みに行ったりもします

人々の大らかさと同様に、景色の雄大さも、おこっぺに来て感動したことです。道も野山もとにかくスケールが大きくて視界が開けている。

僕の故郷では山や木々が迫ってくる感じがしていたのですが、おこっぺではスカッとどこまでも景色が広がっています。
今でも車を走らせながら、気持ちいいなあ〜と感動します。

おこっぺの子どもはスノースポーツし放題!

僕はおこっぺで結婚し、子どもも二人生まれました。高校生と小学生の我が子は生粋のおこっぺっ子です。

自然の中でのびのびと育つのは僕も同じでしたが、僕の子ども時代と大きく違うのは、冬。学校でスキーの授業があって、子どもたちはスキーだ、スノボだ、とスノースポーツ三昧です。

小さいころからスキーをしていた子供たちは自由自在に滑れます

町内には山頂から流氷を眺められるというおこっぺらしいスキー場があり、なんと町内の子どもはリフト代が無料に!(大人のリフト代も安い!)

スキーは敷居が高いイメージがあった僕としては、うらやましいことです。
また子どもの数は少ないですが、そのぶん、とても仲良しです。

ゆるりと平和に続くおこっぺの暮らし

牧場での仕事は、朝4時半に始まり18時ごろに終わります。途中、2時間+3時間半の長い休憩時間があり、その間に家に帰ってごはんを食べたり、本を読んだり、映画を見たりすることも。

休日もしっかりあるので、子どもたちが小さい頃は休みのたびに道内のあちこちを旅行して回りました。

道北 道東 道央と色々な場所に旅行に行きました

生き物相手の仕事なので確かに大変なこともありますが、自分が大切に育てた牛から搾ったミルクを送り出し、「おいしい」というお客さまの声を聞くと、本当にうれしく、やりがいを感じます。

僕はこの町にきて家族を持って、牧場の仕事をして、人々の温かさに支えられて、とても幸せだと思っています。

牧場の仕事はとても気に入っています

日々の暮らしに満足しながら気がつけば23年。

僕の「おこっぺ移住物語」は特別な気負いもなく、ただ毎日がゆるりと平和に、これからものんびり続いていくのだと思います。

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