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サーフィンに出会って


皆さんお久しぶりです。

シロクマです。


最近はnoteの活動からかなり遠ざかっていましたが、久しぶりに記事を更新することにしました。


今回この記事を書こうと思った理由は、何といってもオリンピックでの"波乗りジャパン"の活躍です。


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・五十嵐カノア選手 銀メダル
・都築有夢路選手  銅メダル
・大原洋人選手 ・前田マヒナ選手


特に、Semi Final でのカノア選手の大逆転エアーは全身が痺れました...

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9.33の高得点をマーク、Gabriel Medina (World Rank 1) を下して決勝へ。


選手の皆さん、チームのスタッフ、ご家族の方々、全ての関係者の方々に感謝を伝えたいです。


ありがとうございました。



サーフィンとの出会い


さて、私がサーフィンに出会ったのは、上記選手たちのように幼少期ではなく、20歳を過ぎてからのことです。


きっかけは、イギリス留学中に友人からサーフィンに誘われたことでした。


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Praia do Tarquínio-Paraíso in Portugal



悪夢のような初挑戦 in ポルトガル


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イギリスからポルトガルの首都リスボンへ移動し、そこから船(黄)とバス(青)を駆使し、サーフポイントに到着しました。


到着して思ったことは、「波はそんなに大きくない!?」でしたが、これが悪夢の始まりです...


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【FYI】
ボードは7~8ft
合計 40€/per day


現地でウェットとボードを借りていざ入水!!


と思いきや

「んん...」

ザバンっ(波)

「あれれ...」

ザバンっ!!(大波)

「...ごふっ」


アウト (沖) に出れない...汗


この時、板をもってアウトに行くことがどれほど難しいことかを痛感しました。

スキルのない私では、板に乗るどころかパドリングすらもままならず、ほぼ水遊び状態。


それでもどうにかアウトに出ようとした私に悲劇は起こります。


海には潮の流れ(カレント)があり、海での死亡事故はこのカレントが原因で起こることがよくあります。


もともと真ん中付近で友人とサーフィンをしていた私でしたが、知らず知らずの内に左側へと流されており、気づいたころには岸まで戻ることができない状態になっていました。


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すぐ横の防波堤からは、現地のポルトガル人から「真ん中に戻れ!?!?」的なことを言われていましたが、素人の私では直撃する波から何とか息継ぎをすることが精一杯でした。


そのころ、岸にあがった友人が流されている私に気づき、


「板を捨てろ!!!」


と叫んでいるのがかろうじて聞こえました。


波とのタイミングを見計らい、足首についたリーシュをとり、防波堤の岩に向かって全力で泳ぎました。


リーシュ:サーフボートが離れないよう、足首に巻くコードのこと。


必死に岩場にしがみつき、何とか現地のポルトガル人に引き上げてもらいました。


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その日は、この画像よりも波が高く、つかまっているのがやっとの状態でした。


一命は取り留めたものの、初めて体感する恐怖から体の震えが止まらず、一時は歩くこともできませんでした。


助けてくれた方にも感謝ですし、捨てた板を岸まで持ってきてくれたローカルウェイクボーダーにも感謝しています。


これが私の初めてのサーフィンです。


海の恐ろしさ、死の恐怖を一番感じた瞬間でした。


周りの方々に迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
(結局、このトリップで波に乗ることはできませんでした。)


帰国後


イギリスから帰国し、学生時代に数回サーフィンに挑戦したものの"乗れた"というより、"乗せられた"に等しいレベルでしかサーフィンはできませんでした。


それに加え、ポルトガルでのトラウマ的経験から、サーフィンを楽しいものとすら捉えていなかったのかもしれません。


物心ついた頃から、スポーツ全般が得意だった私にとって、「できない」と感じたスポーツはサーフィンが初めてでした。


そうこうしている間に、永遠に続くと思っていた学生生活も幕を閉じ、地元大阪から職場のある東京へ上京することとなりました。


しかしその上京先でサーフィンのターニングポイントが訪れます。



at the CORE

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「とりあえず上京したことだし、湘南でサーフィンでもしよう」という浅はかな思いつきから、ネット上の数あるサーフスクールに目を通していました。


そんな中、"マンツーマンレッスン"というワードに惹かれ、「他のスクールより若干割高だけど一対一で教えてもらおう」と"at the CORE"というスクールを予約しました。


ここでのレッスンが、後に私の人生におけるサーフィンの存在を大きく変えることとなります。


at the CORE はチーフインストラクターのHさんと、その奥さんであるIさんが家族で経営しているサーフスクールで、とてもアットホームな空間でした。


レッスン内容はもちろん、撮影や振り返りなど、アフターケアも充実していました。他のスクールでレッスンを受けたことはありませんでしたが、「ここしかない!!!」と思い、継続して通うことに決めたのです。


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それ以来、チーフであるHさんのレッスンを何度も受け、少しづつサーフィンのスキルを磨きました。


来月で通い始めて約2年となりますが、最近ではat the CORE 2人目のインストラクターとして、新たにサーフィンを始める人たちにレッスンをしています。


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左:チーフインストラクター / 右:シロクマ


アマチュアですが、インストラクターになるほどサーフィンと向き合えたこと、スキルを上達させることができたのは、at the COREという存在があったからだと心から感謝しています。

 

サーフィンは一人で上達するスポーツではありません。


波やパドル、地形や風、様々なファクターを理解した上で成立する"とてつもなく難しいスポーツ"です。


一見、個人スポーツのように見えるかもしれませんが、その背景にはいろいろな人なサポートがあってサーフィンが成立しています。


これは、ここ数年at the COREでサーフィンに向き合い深く学んだことの一つです。


だからこそ、オリンピックで活躍する"波乗りジャパン"の選手たちを見て、より一層感動したのだと思います。



最後に


今回のオリンピックでサーフィンに興味を持った人は少なくないはずです。


皆さんが思っている通り、サーフィンはとてつもなく難しいのも事実です。


しかし、だからこそ目標に達成したときの喜びは何にも代えられないほど満足感を与えてくれます。


私は、落ち込んだり、悲しいことがあっても海に入れば心が浄化されるような気がします。


サーフィンに出会い、自身や周囲の環境への考え方もポジティブになりました。


サーフィンに出会えて本当に良かったと思います。


皆さんも、ぜひサーフィンに挑戦してみてはいかがでしょうか?


最後まで読んでいただきありがとうございました。






(平日は会社員/休日は時々インストラクターをしています。)






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