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統計は平均的な像を示すけれども、平均ぴったりの人間は存在しない。海岸の小石の平均的な大きさと形は出せるだろうが、それにぴったりあてはまる石は存在しない。一度しかない人生の個別性を 語るには科学的とは異なる詩的な言葉が 必要で、その一つが「占い」と考えている。

というカール・グスタフ・ユングの言葉を
先月の「LIFESTYLE COLLEGE」で
鏡リュウジさんが紹介している。

「80%の人がこうなってる」と言われても、
「人生ってその人だけの経験だから
統計とかデータに落とし込みにくい」

と語った。

「80%の人がこうなってる」場合に、
気付けば残る20%にいることが多い私は、
ダイバーシティという
多様性の呪文が叫ばれるとき、
マイノリティばかりに焦点が
当てられ過ぎている、と感じる。

それは企業偏重のダイバーシティとも重なる。
むしろ多数派と片づけられる
マジョリティを形成している
一人ひとりの、まさに個別の生き方こそが、
がんじがらめに縛られていないか、
と危惧する       

               *

私のそうした思いは、
冒頭の言葉の最後にある
「占い」という文化について
考えると、より納得がいく。

人の悩みの多くは、
他人の在り方を
認めたがらない、
つまり
実現されない
ダイバーシティが原因で
起きるのだ。


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