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こってりと濃厚なソースが際立たせる、奥深きレバーの肉味。[#レトリカル食レポ]

ぬるりとした片栗粉の舌ざわりの中に
こってりと凝縮された旨味をまとうレバーを
口に運べば、やや尖った独特の香りがまず鼻腔をとらえ、
歯先でサクリサクリと肉身をほどくと共に、
揚げ炒めされたレバーの濃厚な肉味が、
噛むほどに、じゅわじゅわと歯の間からあふれ、
口いっぱいに広がった口福が、
味蕾を歓ばせる。

レバニラ炒めのレバーがプリンシパルなら、
この間、もやしとニラ、人参・玉ねぎら
細切りの踊り子たちが絶妙の食感で寄り添う。
シャキシャキと歯に届く感触は小気味よく,
レバーの味わいを色濃く際立たせる。

そのレバーの肉層を感じつつさらに噛むほどに、
ほのかに鉄味のある肉の深部へと味わいが変わり、
まろっとした旨味の食感と溶け合って
クリーミーで奥深いレバー味の快感が
味覚を力強く独り占めした。

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オフィス近くの同じ通り沿いにある中華料理「上海城」。
陳建一の孫弟子、というキャリア抜きに、
横濱中華街と並ぶほど、いやそれ以上に、
旨い。

今日も、ご近所の味で。


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