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エッセイ ロシアはヨーロッパか、アジアか?

 ロシアは難しい国だ。民主国家とは言い難い。と、いうのは欧米国家の言い分だ。日本もそれに倣っているのだろうが、それはあくまでもロシアが白人の国であり、ヨーロッパの一員だという前提に立っての話ではないか。ロシアをヨーロッパではなく、アジアに属する国だと考えれば話は変わってくるのでないかと思う。
 ロシアも中国も似た国家の発展過程を辿っている。専制国家から、本格的な資本主義を経験せず、社会主義となった。従って民主主義の発達も未成熟である。北朝鮮も似たようなもので、あそこはいまだに資本主義をシャットアウトしているが、この3国は同類だと考えた方が理解しやすいのではないか。アフリカはヨーロッパよりアジアに親近感を抱いている。中国だけでなくロシアもアフリカに受け入れられているようだ。
 あの3国はアジアとしての価値基準を持っており、それは、欧米の価値基準とは違うのだという認識を持っておいた方がいい。それを無視して無理やり欧米の価値基準を押しつけ、けしからんとか、制裁だと言ったところで、反発を招くだけだと思う。私の座標軸的見解ではロシアも中国も北朝鮮も基本的にB型的性格の国だと思う。強い権力でぐっと箍(たが)を締めておかないと国がバラバラになってしまうんだと思う。
 あちらにはあちらの事情がある。あまり無理強いをすれば取返しのつかないことになりかねない。アジアはもう、昔のアジアではないのだから。日本はアジアに位置しながら、欧米の一員気取りをしているから、アジアの仲間外れにされかけている気がする。どっちつかずの中途半端な存在で終わらず、積極的にアジアと欧米の橋渡しをする存在になってもらいたいと思う。(個人的見解ですので、事実の誤認、不見識はお許し下さい。)

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