キノコ狩りは生涯続けられるアウトドア
キノコ狩りの秋
ご無沙汰しております。
秋田では新米の季節となり、秋も深まって参りました。
秋田の紅葉は東京と比べると約1ヶ月早い様子です。
秋田の秋といえば、キノコ狩り。
私は普段リモートワークで仕事をしており、時間が調節しやすい立場です。
人が混みにくい平日に時間を作ることができたので、早速体験してきました!
キノコ狩りの名人、ばっちゃ
妻のお婆ちゃん、秋田ではお婆ちゃんのことを「ばっちゃ」と呼びます。
そのばっちゃからキノコ狩りに誘われました。
御年90歳。
毎日元気に農作業しておられます。
ばっちゃはキノコ狩りの名人です。
春は山菜採りの名人です。
これまでばっちゃが採り続けていた場所まで教えてくれるとのこと。
キノコや山菜の場所は非公開とする人が多く、家族や親戚に対しても非公開というのは少なくないそうです。
後継に伝える場合は北斗神拳の一子相伝並みかもしれませんね。笑
当日の朝まで行先不明
妻も行き先が山だということは分かっていましたが、
どの山か、どんな道なのかは全く知らされていませんでした。
昔テレビで見た目隠しをして連れて行かれる光景を思い出しました。
前日は「熊が出るかもしれない」という前提で装備を準備しました。
山々をテン泊縦走した時に時に使っていた重めの登山靴を履いて重心をしっかり保とう!など備えは十分でした。
いよいよ出発!
キノコ狩りの朝を迎えました。
朝7時に出発しました。
行き先が分からないので少々心配しておりました。
ばっちゃの言う通りに車を走らせて最後は山道も走りました。
行く途中でばっちゃが「キノコ狩りは今年で最後だなあ(来年以降はもう自分はいない)」みたいなことを言ってて、なんだか寂しそうでした。
コテコテの秋田弁でしたが、気持ちが表情に出ていたのは、私でも分かりました。
ハンターになる!
到着してから妻と私は、お母さんが握ってくれたおにぎりを食べてキノコ狩りに備えました。
一方でばっちゃは着くなり、すぐに袋を持って狩りに出かけました。
正直それほど採れないんじゃないか?と思っていましたが、
妻と私が参加する頃には袋が半分ほどキノコで埋まっていました。
「マジか!!」
妻もキノコを見つけ始め、私も探し始めました。
よーく見ると足元に生えているのがわかりました。
「ありましたっ!!」
発見すると大きな興奮に変わりました。
身体もすぐに温まり、ミッドレイヤーを脱ぐなど体温を調整しました。
「アイヤー」
ばっちゃも驚嘆の声。
熊への恐怖もいつの間にかなくなっていました。
キノコ狩りは立派な狩りでした。
ハンターになった気分で探し続けました。
マツキノコと殿様
採っていたのはマツキノコ。
マツキノコ以外のキノコも沢山採れていたので、毎回ばっちゃに、食べれるかどうかを確認しました。
形が良いものは「殿様」だそうです。
殿様が次々と見つかり、周辺は殿様ばかり!
お大名様祭りです。
宝の山とはこういうことか、と私も興奮しました。
3人で次々と見つけていくので袋もすぐに一杯になります。
採れる度に3人で歓声をあげて喜び、行きの車の中で寂しそうにしていたばっちゃも、いつの間にか元気になっていました。
私も微力ながら、最後の方でキノコ群と遭遇することができ、3人で喜びを分かち合うことができました。
キノコ狩りは私の性に合っていました。
これは続けられる!、と確信しました。
キノコ狩りは楽しい
大きいサイズのレジ袋で5袋分の収穫がありました。
ばっちゃも収穫に手応えがあったようで
「今日は楽しかったあ!」
「また行きたい!」
と車内で何度も言っていました。
どうやらキノコ狩りは高齢者の精神的な不安も解消してくれたようです。
少なくともあと10回(10年)は行けそう。笑
ディープ秋田を満喫!
帰ってからすぐに調理を始めました。
煮ていくと紫に変わっていきます。
実家の畑で採れた新鮮な大根をすりおろします。
採れたての大根はみずみずしいです。
キノコに大根おろしと醤油で軽く味付けして食べました。
新鮮なキノコはヌルっとして、ほっぺたが落ちそうなくらい美味しかったです!
ディープ秋田に足を踏み入れることができた気がしました。
キノコ狩りは生涯続けられるアウトドアだと確信しました。
ちなみに、ばっちゃは翌日もキノコ狩りに出かけたそうです。
元気ですね〜。笑
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