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雨の日を楽しく過ごす方法。(旅するような暮らしのラジオ #17)

関東で梅雨入りが発表されたそうです。

雨が好きな人もそうじゃない人もいると思うのですが、まぁどちらかと言えば後者の方が多いんじゃないかなと。僕もその一人。

そんな雨を楽しむ方法をご紹介します。


①映画『言の葉の庭』を見る。
②秦基博の『Rain』を聴く。
③小説版『言の葉の庭』を読む。


この間『天気の子』について書いたのですが、これは大ヒットした『君の名は。』のひとつ前の新海誠監督の作品です。

45分くらいの少し短い映画。ファンタジーではなくて、靴職人を目指す高校生と、少しミステリアスな女性の淡い関係を描いた物語です。

じゃあ、また会うかもね
もしかしたら。雨が降ったら

物語が始まるのはちょうど今くらいの季節。二人は約束を交わすでもなく、雨の日にだけ、新宿御苑の中にあるあずまやで逢います。

そんな二人は、朝起きて窓の外を見ると、嬉しそうに微笑んで呟きます。

「…雨だ」

雨は二人にとって、他の人とは少し違った意味を持っているのです。


すごく優しくて情緒のある作品なので、是非このシーズンに見てもらいたい作品。

そして、その映画になくてはならないのが秦基博の『Rain』という曲です(元々は大江千里のカバーということなのですが僕はこっちで知りました)。

『君の名は。』や『天気の子』のRADWIMPSのようにドラマティックな挿入歌ではなく、エンディングで流れるだけなのですが、心に沁み入るように届くメロディー。


なので僕は、雨の日には家を出る前に『Rain』をイヤホンで聴いて家を出ます。

新海監督の描く雨の映像美や、嬉しそうに窓の外を見る二人のことを思い出しながら。


自分にとっての当たり前や、もしかしたら疎ましい出来事であったとしても、誰かのフィルターを通すことで、世界の見え方が変わる。

そういうフィルターとして、音楽や物語というのは、本当に大きな力を持っているんですよね。


もし映画を見て、少しでも「よかったな」と思ってもらえたら。是非、小説版を読んでみてください。

実は映画で描かれているのはほんの一部。小説では、映画でちょっとずつしか出てこなかった彼や彼女のフィルターを通してみた世界が語られ、『言の葉の庭』の物語に奥行きを与えてくれます。

僕は今のところ新海作品の中では『天気の子』が好きで、映画単体で言えば次点は『君の名は。』なのですが、音楽と小説を合わせれば断然『言の葉の庭』。
っていうくらい、小説版のインパクトがあります。


それは多分、「映画が終わっても、日常の中に物語が続いている」という感覚が大きくて。

それがきっと、「雨の日には『Rain』が聴きたくなる」ということなんだと思います。


これから始まる雨の日常の中。このラジオを読んでくれたあなたと、同じ音楽と物語を共有できたら嬉しく思います。




今日のところはこの辺で!

それでは、また。



『天気の子』について書いたnoteはこちら。よければ寄っていってください。



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