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[読書] 三体Ⅰ/ 劉慈欣

こんにちは、noriです。

今週はFUJI ROCK FESTIVAL 2020がオンラインで開催されていて、僕も参戦しています。
この記事を書いているごろにサンボマスターのLIVEがあったのですが、涙腺にクリティカルヒットでした……。
なので、気分が高揚しきった状態でこの記事を書き始めてます。ホントズルい(誉め言葉)


さて、きょうは中国発のSF小説『三体』のご紹介です。
本著は三部に分かれており、和訳版が出ているのは二部まで(2020/08時点)。
その一部目の感想文になります。

【著者について】

著者の劉 慈欣(りゅう・じきん/リウ・ツーシン)さんは、中国のエンジニアであり、SF作家の方。二足の草鞋を履いていますが、どちらもスゴい実績を残されているようです。
本職のエンジニアの方では、コンピューター管理を主にされているようです。
またSF作家としては――僕は読んでいませんが――短篇を多く執筆されているようです。

そんな劉氏ですが、今回ご紹介する『三体』シリーズで、一躍、時の人となりました。
最初は中国国内の雑誌で連載していたのですが、国内で大ヒット。その後、英語に翻訳されると、海外でも大ウケ。
アジア人では初となるヒューゴー賞(※1)を受賞したり、アメリカ・オバマ前大統領が太鼓判を押したことでも知られたりしています。

※1 ヒューゴー賞…SF界では世界最大の賞で、英語圏ながら世界中の人が注目している賞。
同氏がSFにのめり込むキッカケとなった、『2001年宇宙の旅』も受賞しています。

そんなブームもあってか、日本語版は2019年に初めて上梓されました。

【本著を読もうと思ったキッカケ】

もともと僕はファンタジーものが好きなんです。
というのも、読書にハマったルーツが『ハリー・ポッター』シリーズにあるからです。
(その後は推理小説にドハマりしていたり……笑)

そんな僕ですが、オバマ前大統領がこの本に進言したことを何かの記事で見かけ(何かは忘れちゃいました……)、そのまま勢いでポチーッとした次第です。
ぶっちゃけると、あらすじも何も見ずに、衝動買いしました。笑
それぐらいアジア圏からブームになるSF小説って珍しいんですよ。とにかくすごいんです。

【本を読んだ感想】

正直な感想を言うと、めっっっっちゃ読むの疲れました!!笑
本著自体は400ページとそこまで多くないのですが、とにかく内容が濃い!

複雑に絡む人間関係や政治観に加え、専門的な用語(物理学や天文学、コンピュータ)・造語がたくさん出てきます。
僕は理系の人間なので、ある程度難しいワードに耐性はあるのですが、それでもこの2つが絡むので頭はパンク状態……笑
それに加え、登場人物は中国人名なので、誰がどういう人かを把握するのにも苦労しました。
読んでは戻ってを繰り返し、3週間ほどかけて読みました。

(二部はこれの1.5倍、三部は2.0倍のボリュームになるらしい。ひええ……)


正直なところ、前半はちんぷんかんぷんです。
具体的に言うと、カウントダウンが始まるまでは。
中盤、汪淼や史強が出てきたあたりから、ストーリーがドンドン氷解していきます。
ホントに『氷解』という言葉がドンピシャだと思っているのですが、キーパーソンとなる汪淼の視点で見たところから少しずつ視野が広がっていきます。これがホントにすごい。

とはいえ、一部はまだまだイントロの世界です。
正直、全貌の10%もまだ見せられていないんじゃないか????というのが本音です。それぐらい奥底がしれない小説です。

上記で申し上げた通り三部編成の小説ですが、二部~三部でもっと大きな飛躍があることは確実です。もうゾクゾクが止まらない。

どんな結末になるのか、ドキドキしながらそのときを待ちたいと思ってます!
大森さんの和訳も含め、非常にいい一冊でした。ありがとうございます!!


以下ちょっとだけネタバレになりますが、語りたいので……笑












後半で葉文潔を中心とした紅岸基地での出来事や、三体世界とのつながり、申玉菲を失った魏成の行く末、葉文潔を取り調べた尋問者の存在などなど、見えていない部分がとにかく多い、本著一部の結末です。

個人的には、魏成と史強、葉文潔の行く末も見守りながら読み進めていきたいと思っています!
あとは後半でパッと出てきた三体世界の住人たち、彼らが450年のギャップを持ちながらどうやって地球文明とコンタクトしていくのか、、、、気になって仕方ない!!


いやホントに難解だけどおもしろい、それがこの『三体』シリーズの醍醐味なんじゃないでしょうか!!
ハリー・ポッターシリーズを読んだときのあの興奮を思い出させてもらいました、ありがとう!!

二部も読んだらレビューします(^^\)


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