愛は階級を超えられるのか?~SATCからの学び~
SATCの中でのタイトル「愛は階級を超えられるのか?」
私には『身分』という方がしっくりくる。
「玉の輿」や「逆玉」、「シンデレラストーリー」・・・などなど、
呼ばれ方も様々。
今日はドラマのあらすじにそってnoteしたいと思う。
男が稼ぐと武器になり、女が稼ぐと障害になる・・・
今でこそナンセンスな感はあるが、これ・・・ある。
恋愛中であれば、お互いの中がギクシャクして嫌なら別れればいい話だが、結婚となると難しい。結婚前に奥さんのキャリアを理解して婚姻関係に至ったが、ご主人側の稼ぎが奥さんよりも劣ってくると、家庭内の力関係が変わって来る。
主人の同僚のオサムちゃんは、この問題を抱えている。
彼の奥さんは看護師さん。3年前に双子を授かり、今は保育園に子供達を預けてお仕事を続けている。収入は奥さんの方が上らしい。
会社のある書類に「世帯の主たる生計維持者」の記入をオサムちゃんは本気で悩んでいたらしい。子供たちの扶養手続きに関する書類なので、「父母」と書けば良いのだが、自分まで奥さんに食べさせてもらっているように感じたのだろうか?
それだけではない・・・どちらが子供を迎えに行くか?問題。
彼が休みの日や早めに帰ることができる日は、積極的に迎えに行っているつもりだったのだが、奥さんとしては当たり前のことになっているらしく、感謝もないとぼやきつつも、俺より稼いでいるから仕方ないと小さくなっているという。
収入を上げる為に頑張れば、いつも仕事ばかり!と言われ、お迎えや家庭を優先すれば奥さんの収入を超えられず悶々とする。
家族を養うことは男のロマンなのだろうか?
男は狩りに出かけ、女は家事をする。稼ぐことは狩り・・・男性の本能なのかもしれない。
オサムちゃんの例は結婚前から、奥さんのキャリアを理解した上での結婚。
では、寿退社をし、専業主婦となった後に子育てがひと段落してからの女性のキャリアアップはどうなのか?
これ・・・私です(笑)
全ての専業主婦の皆さんが当てはまる訳ではないのですが、実例として。
がっつりお家の中で奥さん業、育児をこなし、そのまま老後を迎えるはずが、子供の成長と共にお金がかかるようになる。習い事、塾、食べ盛り、受験などなど・・・今、子育て真っ最中の方!大丈夫!これはあくまでも、我が家の例ですからね。
何もそんなにお金をかけなくてもいいんじゃない?とも今更ながら思うのでだが、この頃の私は立派に育てなきゃならない!それが私の仕事だ!と思っていたのだ。
立派に育てる・・・いい学校を卒業して、いい仕事に就いて、いい伴侶を見つけて、いい家庭を創る。
この図式が頭にあったのだろう。
しかし、うちは双子。両方に同じことをさせてあげたい・・・が、金銭面で苦しい。娘は公立中学に進んだが、息子は私立中学に進んだ。試しに受けたはずの試験が合格となったのだ。どちらに進むかを彼に選択させたのだが、私立に行く!と自分がまさか合格するなんてからの高揚感からなのか?
とにかく、彼は決めたのだ。
入学金、月々の授業料、その他諸々。結構、かかる・・・
主人は「そんな金、どこにあるんだ?」とあっさり。私としては、息子が決めたことを諦めさせることはしたくなかった。
よし!パートに出よう!
私は「そうだ京都、行こう。」のノリでパートを始めた。何年かぶりの社会との関わり、シャバの空気はほろ苦い部分もあったが、とにかく必死だった。私の1か月の給料は全て息子の授業料に消えたが、頑張っている自分が好きだった。こんな私でも稼ぐことができる!と当時の私は自分を低く低く見積もっていたような気がする。
月日はあっという間に過ぎ、中学3年。息子の学校は中高一貫校、娘は高校受験。息子はそのまま名ばかりの試験を受けて、高校に進学する。
娘は公立・私立の受験がある。ここ茨城はまだまだ公立高校勝ち組説が往々にしてある。もちろんだが、私立と比べたら授業料はケタ違いだ。
公立高校に進ませるために、親は中学あたりから塾に子供を通わせる。
先行投資というヤツ。
我が娘も例外ではなく、塾に通わせた。息子は学校でのアフターケアが手厚いので塾には行く必要はなかった。決して、お勉強ができた訳ではないのが残念な所だが(笑)
正直、娘を塾に通わせたのは・・・私の中の罪悪感もあった。
両方に同じ分の愛情を注ぎたい。この頃はお金=愛情だったんだな~と今、気が付いた。
娘を塾に通わせることで、息子と同じくらいの金額を割り当てていると思っていたんだね。
受験する高校をそろそろ決める季節がやって来た。
娘は息子と同じ高校に行きたい!と言い出したのだから、お母さんはびっくり!!!
この時は彼女の気持ちよりもこれからかかる費用の方に気を取られ、
何のために塾に通わせたのか、何も一緒の高校に行かなくてもいいのではないか?を一生懸命に話した。
実は中学を別々にしたのにはもう一つ訳がある。
小学校までずっと一緒の2人、男女であろうが親にとっては二人で1セットの方がお迎えに行くにも便利で好都合なのだ。だが、小学校高学年にもなると、身体の変化や気持ちの変化もあり・・・よくケンカをするようになった。同じ通学路、危ないから二人で帰ってきなさいと私からの忠告も空しく一人ひとりの帰宅の日が増えた。
娘が泣きながら帰宅する日もあった。
息子の友達が2人で帰ることをひやかしたらしい・・・この頃の小学生にはありがちなことだと大人の私は冷静に諦めることはできるが、娘はひどく傷ついたのだろう。
このままではよくないな・・・と心の中で思っていた。
いつまでも一緒はこの子たちのパーソナリティーを壊してしまうような気がしていた。
中学校が別々になったことで、この二人はとても仲良くなったのだ。
お互いの勉強のわからないポイントを教えあったり、近況を話したりと私としては離れたことでお互いの大切さを実感したのだろうと思った。
せっかく離れてよい距離を保っていたのに、一緒の高校に通うなんて!
あの悪夢がよみがえるのだ。
彼女の決意は変わらなかった。言い出したら聞かない性格は私そのもの(笑)
別に息子と一緒だから行きたいのではなく純粋に「この高校に行きたい」こと、息子の応援でたまたま行った体育祭の時の学校や生徒に対する印象がとても良かったこと、この学校に通えたら成長できる自分が創造できることを
彼女は話した。
その頃、私もパート先を変えようと思っていた。ここのパートは人間関係も良好で毎日が楽しいのだが、家から少し遠いのだ。体力も物凄く使う。
こんなのは言い訳で、私自身が変わってきたのだと思う。もう少しステージを上げたい・・・。その頃、近くにオシャレなカフェができた。何気なくオーナーさんに「パートの募集してますか?」と聞くと、「キッチンで働ける人が欲しい」とな。
何とも素敵なタイミング!ここなら歩いて通えるしキッチンの仕事なんて家庭でしかしたことないけど、やってみたい!
この時点で採用、不採用なんて決まっていないのに、気分はカフェで働いているオシャレな私なのだ(笑)
後日、オーナーさんとの面談で採用となった。時給も条件も申し分なかった。
人は心地の良い場所に身をおきたい。これは誰しも願うことなのだろう・・・給料が安くても人間関係が良好であれば尚のこと、そこを離れるのは怖い。どちらを選んでも正解なのも間違いない。
私の場合は心地よい場所に身をおくよりも、心地よい選択を自分に与えたいのだろう・・・冒険にも似たようなワクワク感だ。
こんな探検家のような奥さんをもってしまった旦那は大変だろうな(笑)
主人にパート先を変えることを伝えた。
もちろん相談もほとんど無しの事後承諾な事の運び、機嫌がすこぶる悪い。
「前のパートよりも条件もいいし、近いし最高!だよね?」の私からのとどめに「前の方がいいと思う・・・」の返事。
彼には収入を上げなければならない理由は伝えてあったのに。
これは後々、私が色々な仕事を経験していくことになることで見えてきたのだが、この一言がぴったり ”おもしろくない”
ひと昔前は専業主婦があれよあれよと籠から飛び出し、自分で稼ぐ術を知りもっと稼ぐための転職となれば、理解はしているものの ”おもしろくない”
男が稼ぐと武器になるが、女が稼ぐと障害になる
改めて、この言葉を。
愛は階級を超えられるか?
オサムちゃんの例と我が家の例で今回、お送りいたして参りましたが
男女平等であることは間違いないにしても、やはり男性としてのプライドや本能もある。お互いが心地よく暮らすためにも譲るところを創ることなのではないだろうか?
愛のヒエラルキーを創っているのは当人たちであって、私は幻想だと思っている。思いたい。性別は単なるアダムとイブを区分けするための印であって、基本は同じ人間なのだから仲良くしようぜっ!が私の本音だ。
ご報告が遅くなりましたが、その後双子は仲良く同じ高校に通ったとさ・・・
次回は恋愛の進化形をお届け致します。
必要な方に届きますように・・・愛と感謝を込めて♡
ノリーブラッドショー
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