見出し画像

ボブン食べたい

Bonjour! 東京フランスかぶれこと新行内です。陸サーファー的にフランスを語っております。

クスクス、ファラフェルに続き、私がフランスで知りまたフランスで食べたいと思っている料理シリーズ。第3弾はこちらボブンである。

クスクスとファラフェルの記事はこちら↓

ボブンというのは、フォーより細めの丸麺の上に、揚げ春巻きや牛肉、ニンジンのなますなどの野菜を乗せたものに、ヌクマムベースの甘酸っぱいソースをかけて、パクチーなどの香草のトッピングとともよく混ぜて食べるベトナム系フランス料理。(ベトナムではこの料理はブン・ボーというそうで、フランス人が食べやすくアレンジし、呼びやすくなったのがボブンらしい)

ベトナムの麺料理といえば、フォーが日本でもよく食べられるようになって久しいが、このボブンはまだあまり知られていないように思う。

フランスは、インドシナ半島を植民地にしていた歴史から、ベトナムやカンボジア、ラオスからの移民が多い国だ。そのため、特に都市部にはベトナム料理やカンボジア料理のお店が多い。

日本でもベトナム料理を好む人は増えてきているけれど、それとは比較にならないほどフランスの人々の食生活にベトナム料理はなじんでいると思う。

テイクアウトで春巻きを買ってきて食べたり、昼食にフォーやボブンをすすったり。

20年以上前、まだ日本でもベトナム料理があまり食べられていなかった頃、パリに旅行に行った私は、フランス人の友人にボブンがおいしいお店に連れて行ってもらい、ボブンをどんな味かも全くわからないままごちそうになった。

彼女は、私が出された箸でボブンの麺を夢中ですするのを見て、「器用に食べるね。本当にのりこはアジアの人なんだね」としみじみ言っていた。友人は箸に苦戦しながらも美味しそうに麺の上に載った揚げ春巻きをほおばっていた。

私はこのさっぱりとしていて、でも上に載った牛肉や揚げ春巻きでボリューム感もしっかりあるこの麺料理にほれ込んだ。

しかし、帰国してからこの料理に巡り合うことが出来ず、次にフランスに行くときには絶対またボブンを食べるぞとひとり夢見ていた。

画像1

そして、その夢をかなえるべく、次回のパリ滞在の際に、友人とボブンの超有名店、パリの3区にあるSong Heng/ソンホンというお店でボブンを食べることになる。

ここのメニューは潔くボブンとフォーのみ。しかしこの2つのメニュー目当てに昼などは多くの人が店の前に並ぶ。それゆえゆっくりと長時間食事はしづらいけれど、もともと蕎麦屋やラーメン屋でちゃっちゃと食事を済ますことに慣れている日本人にとっては特に支障はない。店内に活気もあり、料理は文句なしに美味しく、人気店であることに大納得したのだった。

今度パリに行くときも必ず行きたいお店の筆頭がここである。

この記事を書くためにボブンについて調べていたら、神田にもボブンのお店が今年オープンしたと知った。これは行くしかない。きっとボブンブームが日本に巻き起こるのではないかとひそかに予想している私である。


それでは A bientôt!

この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

39,345件

よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは今後の記事の取材費としてつかわせていただきます。