(注:本稿は、2019年に初投稿したものの再録です)
塩野七生さんの著作は、代表作である「ローマ人の物語」シリーズを始めそこそこ読んでいますが、本書はちょっと前に出た「日本人へ」というシリーズもののエッセイ集です。
読んでいてまず印象に残ったのは、“歴史に接する態度” についての塩野さんの姿勢です。
そのとおりですね。“危険” という認識も含めまったく同意です。
また、「脱・樹を見て森を見ず」とのテーマで語られた「歴史上の数々の難題の発生要因は『手段の目的化』である」との指摘。
これも流石に的確ですね。
こういう “物事の本質の捉え方” はとても勉強になります。