下町ロケット (池井戸 潤)
(注:本稿は、2013年に初投稿したものの再録です)
あまり「小説」を読む方ではありませんし、「○○賞受賞作品」といったものにも疎いのですが、たまたま、いつも行く図書館の返却棚で目についたので手にとってみました。(ちなみに本作は、第145回(平成23年度上半期) 直木賞受賞作です)
小説なので、あまり詳しくはご紹介しませんが、登場人物が魅せた印象的なたシーンをふたつ、覚えとして書き留めておきます。
まずは、帝国重工宇宙航空部の財前道生部長。
本物語のキーマンのひとりです。
続いて、佃製作所のメインバンク銀行から出向して経理部長殿村直弘。
普段はあまり目立たず社内の人間からは門外漢と見られながらも、佃製作所への熱い想いを抱いた人物です。
さて、この作品ですが、一気に読み切ってしまえるテンポが心地よく、確かに世の中受けするストーリー展開ですね。大きなどんでん返しがあるわけでなく予定調和的です。
“ものづくり”という時代的なキーワードの波に乗った、とても無難で優等生的なエンターテイメント作品だと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?