算数・数学はアートだ! ワクワクする問題を子どもたちに (ポール・ロックハート)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
ここ数年、私の本の読み方は、中身を確認してから読み始めるということはなく、タイトルや著者だけから判断して気になったものを図書館で予約して読むというスタイルです。
なので、ページをめくって「あれ?」と予想に反した内容の本に出合うこともあります。もちろん、それがひとつの楽しみでもあるのですが、本書もそういった類のものでした。
意外な「解法」を紹介しているような頭の体操的なものではなく、「算数・数学」を教える側の立場からの課題提起の書なんですね。著者の強烈な “熱量” を感じるちょっと珍しいテイストの本でした。
まず著者は、学校教育における「算数/数学」の教授内容において問題視している視点を明記しています。
著者のイメージしている「アート」とは、“数学的?思考(プロセス)” のことのようです。
そういう「数学的思考」を身に着けさせることこそが、学校教育における “算数・数学の授業” の目的であると説いているのだと思うのですが、残念ながら、私にはその具体的な方法まではイメージできませんでした。
「訳者のあとがき」に、訳者自身、著者に対して「教科書を使わずに具体的にどのように教えるのか示して欲しい」と依頼したそうです。
というのが著者からの回答だったとのことです。
私自身で考えざるを得ないようですが・・・、今はまだダメですね、そこまでの思考力はありません・・・。
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