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大あごのタイプが直線型のノコギリクワガタ♂を捕まえた

前回のキマワリに続き、樹木公園でノコギリクワガタを捕まえました。この個体は中型ですね。ノコギリクワガタは大きさに応じて大顎の形のバリエーション豊富なのが良いですね。

ノコギリクワガタとは

ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)はクワガタムシ科ノコギリクワガタ属の甲虫で日本国内に広く生息している代表的なクワガタムシです。オスの大顎が鋸の刃のような形状をしていることからこの名前がついています。

学名のinclinatusはラテン語で「傾斜の」という意味であり、この種に属すクワガタは曲線を描くような大顎の形状をしていることが多いです。

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個体変異の顕著な例

数多いクワガタの中でも大きさによる大顎の形状の変異差に富み、体長が50mm以上の大型個体では屈曲した長い大顎(先歯型)を持ちます。中型個体では大顎がゆるやかな湾曲(両歯型)、小型個体では大顎が直線的(原歯型)になります。今回捕まえた個体は中・小の間くらいでしょうか。

体の色は赤褐色から黒褐色でバリエーションがありますが、赤の色が強く出る個体も多いです。

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生態分布

日本では全国的にポピュラーな存在で、都市部の緑が残る平地から山地まで幅広く分布し、主に広葉樹の森林に生息します。広葉樹や照葉樹の樹液などを餌にしているためスギの植林が多い地方では広葉樹が極端に少ないのでそういった山林にはいません。探す場合はクヌギやコナラなどが茂る林などを探して見るといいでしょう。俗に言う雑木林ですね。

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探す場所と習性

クワガタは基本に夜行性ですが、この種類は昼間でも木陰などで見ることができます。他の種に比べて体の起伏があるため木の根際や樹皮下隠れるよりも、木の高い所で休んでいることが多いです。

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木を蹴ると落ちてくるちょろいヤツ

闘争心は強いものの、アゴで挟む力や樹にしがみつく力は他の大型のクワガタムシに比べて弱く頻繁に木から落ちて防衛手段として疑死をおこないます。この習性から木を蹴ると振動で落ちてくるので、古今でブナ林に入ると虫とり少年たちがとりあえず木をける習慣がついたとも言えます。

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まとめ

今回は満を持してクワガタの紹介ですね。今年の目標として50mmオーバーの個体を見つけるのが密かな狙いです。そろそろライトトラップなど灯火採取を解禁しても良いかもしれませんね。

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実は灯火最手法は捕まえられる数が多すぎて記事が捌ききれない恐れがあるので封印していましたが...9月には開始したいと思います。

次回もお楽しみに!@norinity1103でした!

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