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カラダの表面が粉々しい コフキコガネを捕まえた

ゲストのチェックインのために清掃の最終チェックをしていたスタッフが捕獲してきたコガネムシです。日本で捕まえられるサイズではそこそこ大型のコガネムシの一種で田舎のコンビニなどの燈火にぶつかっては墜落するオチャメなやつです。

コフキコガネ

コフキコガネ(Melolontha japonica)コガネムシ亜科に属す日本では比較的大型のコガネムシで、粉を吹いたような背面の黄灰色の毛で覆われているからその名がついています。雌雄は触角の片状部で見分けることができて、オスの方が大きく発達しています。この個体はメスでしょうか。試験管にいれて観察してみます。

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近縁種との見分け方

日中は樹上で広葉樹の葉を食べ、コガネムシ例を違わず害虫と言われます。夜間は灯火によく飛来するので田舎の街頭ではよく見かけますね。よく似た種類ではオオコフキコガネがいますが、大きさで判別するのは難しいので毛色を含めた体色で識別することが多いです。コフキコガネがやや黄色みがかかっておりオオコフキコガネが灰色に近いです。長生きした個体は毛がなくなりツルツルになるので見分けが困難になります。

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ファーブル昆虫記

近縁であるヒゲコガネがファーブル昆虫記に登場し、学名「メロロンタ・フロ(Melolonta fullo)」の名で紹介されています。名前の通り本種の特徴に合わせて触覚が立派なヒゲのようになっています。Melolonta は「果実畑の昆虫」の意味です。とりわけ日本ではクヌギなど落葉樹の多い里山付近で見かけることが多く成虫は葉を食害します。

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鳴きコガネ

外敵から身を守るために死んだふりをする習性「擬死」をおこなわず、何かにぶつかって墜落しても、平らな地面で起き上がることができないタイプの間抜けなコガネムシです。指で捕まえていると身体を伸縮させて体節を擦ることで「シューシュー」といった音を出します。一種の威嚇行動でしょうがやはりこれくらいのカラダの大きいサイズだと持っていると少々指が痛いのでビックリして思わず離してしまいますね。

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飛び立つ瞬間

日中から活動するコガネムシはよく飛びます。運良く羽が開いた瞬間をバッチリおさめることができました、一種の構造美を感じます。

かなり重量感があるので羽音もにぎやかです。飛び立つ瞬間はカラダを軽くするためか糞をするのはトリなどと同じですね。

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まとめ

Googleフォトを活用したら良い感じのコラージュができました。試験管に入れた後はリリースしてあげましたが、半農の身分としては見逃すのは複雑な気持ちです。前回紹介した奴らは特に繁殖力が高く壊滅的な被害を生むので処理させてもらいましたが全てを害虫として駆除するのはどうしても人間様の都合に合わせ過ぎな気がするので悩ましいですね。

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