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1年前の初ソロキャンプの反省を、今回の雷鳥沢で活かせたのか振り返ってみた【雷鳥沢2021夏 まとめ】

1年前の立山雷鳥沢でのソロキャンプデビューから、何度もソロキャンプを重ねてパワーアップした私が1年後、同じ地に戻ってきてソロキャンプをしたので、1年前と今回とを比較して、振り返っておこうと思う。

まず、最初に昨年の自分のnoteを読んで気づいたが、昨年の私が、「6日も山籠もりする必要はないな」と書いていた。荷物(食料)も増えるししんどいし、2~3日でいい、「足るを知る」だとか偉そうに書いていて、今年もまた懲りずに6日間山籠もりをした。結果楽しかったので良かった。
やはり北アルプスはしょっちゅう来れる場所ではないので、来るときは長くいたいし、海外の旅でもそうだが、長く設けておいて、何にもしない日を贅沢に挟みたいのである。

荷物に関しては、昨年は総重量37㎏のバックパックも、今年はなんと21㎏(水2㎏含む)に減らすことができた。
一般的に2~3日のソロキャンプの装備で重いと言われているレベルが12㎏~15㎏であり、私の今回のバックパックの重量もそれを軽く超えてはいるが、6日間山にいるから仕方ないし、担ぐのにそれほど苦ではなかった、いや、苦だったけども、修行だったけども。
37㎏のバックパックは地面に置いて片手でよっこいしょと持てない。びくともしない。
だが、21㎏だと、両手で持って「ふぬ!」と掛け声(うめき声)を出せば、ふらつきながら背負える重さであった。21㎏を限界値にしようと思った。
なお、もっと荷物は減らして軽くすることはやろうと思えばできるが、キャンプにある程度の快適さを求めたいので、椅子は持っていくし、ウインナーは大量に持っていかないわけにいかない。
私のソロキャンプは、ちまたで人気のウルトラライト(UL)とは対極をなすウルトラヘビー・バット・コンフォタブル・ビコーズ・アイム・ノット・ヤング、ユー・ノウ?(UHBCBINYYK)の理念でやらせてもらっている。
この理念、流行りそうな気がするが、私のnoteと同じくらい長すぎるから流行らないか。後半全てを略してウルトラヘビーで行こうと思う。

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それでは、昨年の反省点から今年はどうなったかを振り返っていきたい。
昨年の正直に書いた初めてのソロキャンプの失敗編のnoteはこちら

この時の反省点をもとに、忠実に1つずつ見ていく。

1.空に満点の星!への期待は?

「1.夜空に満点の星!を期待していたのに…(2020年)」と書いたが、2021年も悪天候続きだった。それでも運よく一晩だけ晴れて、満点の星が降る夜に出会えた。星空撮影で天の川まで写すことができて大満足。これが成功したのは、私の努力や工夫ではなく、日頃の行いである。

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2.落ち着いて設営できた

「2.超基礎の最初の石拾いを怠った(2020年)」というミスを犯していたが、今年は、設営場所選びを注意深く時間をかけて行った。石ころももちろん拾って避けた。そしてテント内に、エバニューの軽量マットを敷いたし、モンベルのリュックの背中のクッション代わりのウレタンマットも引っこ抜いて敷いたおかげで石ころが足に刺さってうめくということは一度もなかった。
ただし、あんなに注意深く設営場所を選んだにもかかわらず、大雨のせいで左の前室が池になるという事件があった。ペグも雨で抜けて大変だった。岩で固めてなんとか凌いだ。

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前室の池も、溝を作って上手に掃き出せたから良かったが、来年に向けて、地面の水はけを判別する知識を得ようと思う。

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3.ダウンの悪臭問題


「3.ダウンの寝袋が臭すぎた(2020年)」という問題に関しては、昨年のNANGAの寝袋はとっととメルカリで売りさばき、モンベルのダウンハガー#3を手に入れた。おかげで悪臭もなく、穏やかな睡眠が得られた。
一方、わずかに軽量化を試みるべく、ユニクロのダウンを、フード有りからフード無しのタイプに買い換えようと思い、セールで昨冬にフード無しダウンジャケットを買ったのだが、こちらからも冬のある日に悪臭が感じ取られてしまったためお蔵入りにした。ダウンとは、悪臭ルーレットであるという学び。(ちゃんとした高いものを買え説)


4.火の問題

「4.スノーピークのチタンシングルマグ450は便利だけど、いらんことをしてしまった(2020年)」件に関しては、鍋つかみを持っていったので問題なくつかめた。ただし、鍋つかみは少し燃えた。バーナーもprimusのバーナーに変えたので、途中でガス缶を買い足せたので安心して毎日大量のお湯を沸かすことができた。良かった。



5.指先酷使問題

「5.悲報:指紋がなくなりました(2020年)」という昨年の悲劇を防ぐべく、指先に優しい気づかいをしていた。ハンドクリームももちろん持っていったが、それでも指の腹の皮めくれが起きている、今。もはや理由は分からない。パソコンかiPhoneをつつくくらいしか使っていない指の腹を、知らない間に山で酷使しているのだろうきっと。皮膚科でもらったヒルドイドで回復を待っている。

6.下着には余裕を、心には愛を

「6.女たるもの下着は減らすな(2020年)」という昨年の自分の名言に倣い、とりあえず山用のブラジャーとリラックス用のブラジャーと2枚を持っていった。そしておパンツは2枚。靴下は、山用のぶ厚いやつ1足と、5本指1足、薄手のすぐ乾きそうな(ラメラメの)やつ1足、ダウンシューズ(ぬくぬくダウンの靴下)1足を用意。
ブラジャーから悪臭は防げたし、パンツは2枚あれば毎日洗って乾かして問題なし。
ただし、靴下は、豪雨と予想外のテント内水たまり事件の被害に遭い、全滅した。昼間はビニール袋を履くという我ながら機転の利く工夫により難を逃れたし、テント内でのみ履くことにしていたダウンシューズのおかげで夜間の足の冷えを防ぐことはできた。今後もこれでいこうと思う。
あと、ちゃんと雨の日はテントの通気口は締めること。濡らしたくないものは防水のバッグにちゃんと片付けること。この2点は絶対。


7.己の炊飯スキルに溺れるな

「7.ごはんに関する誤算(2020年)」でアルファ化米を絶賛し天才的発明への称賛を熱く語っていたにもかかわらず、今回、一つもアルファ米を持っていかなかった。大失態である。
なぜかというと、ソロキャンプを繰り返してメスティンでの炊飯を完全にモノにしてしまいおごり高ぶっていたからである。
己の炊飯スキルに溺れて大事なものを見失ってしまった。標高2450mの山では食器を洗えないし、炊くのに時間がかかる。貴重なガスをたくさん消費する。それを考えれば、アルファ米しかないのだ。
ああ、昨年の私に謝罪したいし、出発前に無洗米をビニール袋に入れて準備していた自分をひっぱたきたい。
ちなみにおかずに関しては、何の問題もなかった。ステーキ、焼き肉、おでん、ラーメン、貴族のウインナー、ジョンソンヴィル。そして山小屋でもうどんやビーフシチュー、スイーツを楽しめたし、余ったのは味噌汁1つだけだったので、食料の量に関しては、天才的な采配だったと思う。
私の献立に緑の野菜が皆無だが、緑色した絶景を見て過ごしているから、目から必要な栄養は取れたと信じている。これからも食べたいものを食べたい。



8.その他もろもろ新たなる問題

自分自身の体力問題は常にあるのだが、今回は脱水症状が出て寝込んでしまった。体力など無いくせに体力への過信があった。「体を鍛えようと思う」といつも思うし、これまでもそう書いてきたが、山には行くくせに体を動かすのが嫌いなため、全く実行に移せないでこの歳まできてしまった。いよいよ、体を鍛えようと昨年よりは強く思っている。さて来年はどうなることやら。

また、次に悩ましい問題は、標高上がると顔がむくみまくる問題である。ネパールの山でも、インドのラダックでもむくみっぱなしで、写真を今見ても、一体誰なんだろうこの人は、と思う。富士山でもそうだったし困ったものである。
手のひらはクリームパンみたいになるし、まぶたが重すぎて開きにくいし、目の下も腫れて、試合直後のボクサーかと思う。それくらい体は戦っていたかもしれないが。顔面に水を溜め込んで脱水を起こすという人体の不思議について、来年はもう少し研究を重ねて紐解いていたいと思う。

あとは、新たな問題は特になかったと思う。順調だったし、ソロキャンプにも山にも慣れた。人も少なくてディスタンスばっちりだったし、トイレもこれのお世話にならずに済んだ。

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テントも新しい新幹線くんに変えて、少し重くはなったが、前室で雨を凌ぎながらご飯が食べれてめちゃくちゃ助かった。居住性は文句の付け所なしであった。

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また、iphoneが、この一年でiPhone7から11proにグレードアップしたため、広角設定で写真をパシャパシャ撮るのも楽しかった。足も入るしラーメンも入るし絶景も入るから良い。カメラでは星空も撮れたし、写真を撮るのが趣味でもある私の欲も十分満たされた。

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美味しいものも食べられて、恋した山も間近で見られて、映画も本も楽しめて、寝るだけ寝て、写真もいっぱい撮った。1人を、そして自由を、思う存分楽しめた。
本当にいい旅だった。
またもやきっちりと振り返りをしたので、来年も間違いなく私のソロキャンプスキルが上がりまくること間違いなし。
また来年もグレードアップしてあの地で眠りたい。







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