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バルカン抜けたらレッチリとリアム!

やっぱりどうしても、タイムリーなことを書きたい。
そんな訳でまた、世界多分一周旅、イタリア旅の細かな内容はすっ飛ばして、今の気持ちや状況のことを。
(細かな内容はいずれ書く!下書きメモはたくさんある。)



イタリアに長居するつもりはなかった。
イタリアは、以前にローマやバチカン市国、フィレンツェに来たことがあるし、おじいちゃんとの約束のナポリ、ポンペイに行けたらそれで良かった。

だが、南イタリアの雰囲気がなぜか性に合うというか、居心地が良くてずるずるとナポリに1週間以上いて、気づいたら夜行フェリーに乗ってティレニア海を進んでシチリア島に来ていた。

海を繋ぐ気になる線


ある時、Googleマップを見ていたら、イタリアから東側の海に点線が伸びていて、気になって見てみたら、その線はフェリーの航路だったので、面白そうなのでそれに乗って東側に行ってみることにした。
そんな訳で今朝、イタリアからアドリア海を挟んで東側の国、アルバニアに着いた。
そしてこれからバルカン半島をバスを乗り継いで北上して、ヴェネチアを目指す。バルカン半島はこれまで旅したことのない地なので、楽しみである。
この展開にワクワクしている。

夜行フェリーでの学び。
かもめはゆっくり飛べる。



世界多分一周旅をする中で、なんとなくぼんやりと、海外のフェスに行けたらいいなぁと思っていた。
海外のロックフェスティバルは昔からの憧れである。
嵐の第一回目のフジロックを体験してしまってから、フジロック、サマソニはしょっちゅう行っていて、いつかは本場のイギリス(UKロック好きなのでアメリカのウッドストックではなく、イギリスが本場だと私は勝手に捉えている)のグラストンベリーに行きたい、とぼんやり思っていた。
しかし、年月を経て、最近の海外の音楽に少し疎くなってきてしまい、本当に行きたいのは90年代後半〜00年代のグラストンベリーだと思い、いつの間にか海外のフェスは諦めていた。
最近は、海外のフェスのYouTube配信を見られることも多いので、知っているアーティストの時間だけ見るような楽しみ方になってしまった。フジロックもコロナ禍でここ数年参加できていない。円安で、来日するアーティストのチケット代は手の届かないものになりつつある。だんだん好きだった場所が遠ざかるような気がして寂しかった。

そんな中、先週、ナポリで行われたColdplayのライブを聴きに行った。
見に行ってはいない。
マラドーナスタジアムの外のマクドや空き地に座って、スタジアムの外まで聴こえてくる歓声と演奏と歌声を聴いた。0ユーロの楽しみ方である。
クリス・マーティンの軽やかなダンスは想像でカバーし、チケットを持たずにスタジアムの外に集まった何十人かのイタリア人たちが、踊ったり歌ったりしているのを見ながら、ちょっとだけライブの気分を味わった。
数年前のカミーノでのイタリアーノとの思い出の曲「Hymn for the weekend 」が聴けたらいいなぁとそれだけを期待していたが、「Viva La Vida」の観客の大合唱を聴くと、クリスの歌を聴くより感動した。
そして、思い出の曲の前奏が聴こえてきた時、隣で並んで聴いていたイタリア人の60代くらいの夫婦の妻の方が、夫の肩を叩いて、「あなたの1番好きな曲よ!」と言い、夫の方も「イェー!」と言ったので、私も夫婦に「私もこれが1番好きな曲なのよ」と言って、3人で「イェー!」と盛り上がり、じっくりと聴いた。イタリアーノとの思い出の曲をイタリアでイタリア人と並んで聴く。
クリスが曲の終わりに「グラッツェ・ミーレ」と言う。
なかなかロマンティックである。
やはり、生歌はいい。

(そういえば、この曲のMVもインドだし、ホーリーしている。ビヨンセも出てるよ。)

そして決めた。

7月のスペイン、マドリードで行われるフェスに行く。
チケットを取ったが、当日の流れや行き方などはまだよく分からない。
だが、日本のフェスなんて、所詮海外のフェスを真似たところから始まってるし、フジロックとサマソニの経験値で何とかなるはずと信じている。
Red Hot Chili Peppers、リアム・ギャラガー、PRODIGY、PRIMAL SCREAMなどなど。
お目当ては、どれも何度も日本で見たことのあるこのアーティスト達だが、同じ日にこのメンツが揃うことは日本ではほぼないので、楽しみすぎる。
イタリアにいる時は、Maneskinを中心に、カンツォーネとゴッドファーザー、ニューシネマパラダイスのテーマ曲をミックスした謎なイタリアンプレイリストを作って聴いていたが、今日からは、マドリードのフェスで見るこのメンツのプレイリストを聴きながら、バルカン半島を北上していく。
マドリードへは、ヴェネチアから飛行機で飛ぶことにしたので、バルカン半島を通り抜けたらフェスである。
飛行機の日時が決まっているので、バルカン半島をそんなにのんびり気ままに旅することは難しいのだが、イタリアのAirbnbのアパートでのんびりしすぎていた私にとっては、駆け抜けていく旅も新たな冒険な気がしてワクワクする。

バルカン抜けたらレッチリとリアム。

バルカン半島には失礼かもしれないが、限りある時間の中で、楽しく駆け抜けさせてもらう。
ヨーロッパ滞在2ヶ月が近づき、少しマンネリになっていた私の旅に、新たな炎が灯った。


ではまた!

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