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ペディキュアをボルドーにした

10月に入り、秋になったと判断したのでペディキュアを青からボルドー色に変えた。割と年中、ペディキュアは濃いめの青にしているのだが、時々、秋になると濃い赤、ボルドーにしたくなる。涼しくなると何となくボルドーにしたくなる。
紅葉の秋をイメージして。
という訳ではない。
イメージはパルプフィクションのミア。
本当は手の爪にもしたいが、仕事柄できないので足にこっそりとユマ・サーマン・テイストを忍ばせる。
私は、時々タランティーノの狂気性を足元に忍ばせてぞくぞくする変態だ。
タランティーノの映画が好きだった10代後半から20代前半の頃は、ああいう危なげな女性に憧れていた。ジュリエット・ルイスとかパトリシア・アークエットとか。
特にパルプフィクションのユマ・サーマンは髪型、メイク、服装すべてが格好良くて媚びない感じが好きだった。
まだ大人じゃないと思っていた頃。
どんな大人の女になれるのか楽しみだった頃。
タランティーノの映画に出てくるユマ・サーマンが演じたミアのような大人の女性になりたかった。
しかし私がマネできることは、黒のおかっぱヘアにすることか、爪をボルドーに塗るくらい。
当時から、シャネルのヴァンプも憧れつつ、似た色のプチプラのマニキュアをドラッグストアで買って塗っていた。シャネルじゃなくてもミアに近づけるような気がしていた。
あの、無敵な気分の20年前に戻れる気がして、今でも秋になるとこっそり足の指にボルドーを取り入れる。
不思議と強い気持ちになれる。
靴を脱いで裸足になって踊り出したい気分。
せっかくなので、久しぶりに「Misirlou」を聴いて気分を上げようと思う。

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