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雷雨のコトル 【世界多分一周旅バルカン編#6】

デンの住むモンテネグロのブドヴァの隣に、コトルという町があり、デンが言うには、そこがとてもおすすめの観光地らしい。


アドリア海沿岸で複雑に入り組んだ湾にある町の一つで、城塞に囲まれた中世の雰囲気の旧市街に美しい教会が建ち並んでいるらしい。
そこの町を、後ろにそびえる丘の上の城まで登って見下ろすと、そこに絶景があるから、行った方がいいよと聞き、天気予報で一日中激しい雨マークが並んでいた日に、行くことにした。

ブドヴァの町はこんな感じ。

城砦を出たらすぐリゾート


ブドヴァのバス停からバスに乗り、1時間弱でコトルに到着。
雨どころか、激しい雷を伴う雷雨が来たので、最近調子の悪いGRのカメラはジップロックに入れてしまい、iPhoneで撮影することにした。

コトルのスナップ写真を貼り付けて行きます。

バスを降りたら、雲に隠れつつも存在感ありまくりのそびえ立つ山!
大雨
あのマークかと思ったら違った。
城砦の始まり。
大雨なのに洗濯物干しっぱなし
ランチはこういうのが正解なのよ。
巨大ハンバーグ、コフテ。
うおー。テラス席の屋根から滝
何もかも濡れた。
コトルとブドヴァは猫の町ってデンが言ってた。


少し小降りになってきたから、一か八か、山に登ることにした。
整備された城のルートは8€(1200円くらい)かかるので、デンから聞いた無料で登れるハイキングルートを進む。

濡れネズミならぬ濡れロバ
この道を1時間くらいかけてゆっくり登った。途中、雷が鳴り始めたので、8€ケチって落雷で死亡とかシャレにならんなと思い、岩場の陰に隠れながらゆっくり登った。
この教会跡で土砂降りが来たので、廃墟の教会で雨宿り。慌てたらあかん!と声に出して自分に言ってた。
結構高くまで来た。
信じられないことに、城への入り口は、塀をよじ登ってこの小窓から忍び入る形の入場だった。
もう、水たまりだろうと関係なく、上半身を寝かしながらよじ登った。命懸けであった。
無茶は禁物!自分に言い聞かせた。


確かに。
晴れていればきっともっと美しいだろう。
絶景ではある。
しかし、レインジャケットを着ているとは言え、はみ出たシャツの裾を何度も絞りながら、ズボンも常にびちょびちょで、風邪をひきそうな気がしたので、1分もしないうちに、安全なルートで大急ぎで帰ることにした。

降りたら、雨は小降りになった。
確かに格好いい町である。
ゆっくり町歩きができれば良かったが、とにかく土砂降り、ずぶ濡れなので、さっさと帰ることにした。
服を絞ってからバスに乗り、スーパーのビニール袋をお尻に敷いて席に座った。足元は水たまりができた。ずぶ濡れでコトルを後にした。

ブドヴァに着いたら雨は止んでいて、期待して空を探したら、やっぱりあった。
大きな虹。
どんよりした空に大きな虹があって、場所を変えて2つ目の虹ができたりして、それを見ながら歩いて宿に帰った。
シャワーを浴びることだけを楽しみに。
シャワーを浴びたら、もうどこも出かけたくなくなったので、宿のキッチンでスパゲッティを作って食べて寝た。
厚着をしてたっぷり寝たから風邪はひかずに済んだ。
デンに別れを告げて、7時のバスで次の国へ向かうことにした。

トマト缶とツナのスパゲッティ、
かなりのオイリーバージョン


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