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心と体 温めて|産経新聞連載「薬膳のススメ」(104)

三寒四温と言いますが、体だけでなく心にも…。
「火のエネルギー」を助けてあげましょう♪

立春を迎えて

神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

2月4日(土)に立春を迎えて、本格的に火運不及かうんふきゅうの年となりました。

自然界でバランスを取りながら循環している5つのエネルギー「木火土金水」のうち、火のエネルギーが弱くなる年です。

これは旧暦ですので、来年の節分まで続きます。

火は体を温める気です。

その火の気が弱くなると体が冷えて水が溜まりやすくなります。

本来なら「水が火の燃え過ぎを消す」という仕事をしますが、火がしっかり燃えていないので水は拍子抜けしてしまいます…。

そして水が溢れてしまう…。

そうなると困るのが、湿気や水が嫌いでドライなことを好む消化吸収システムの「脾」がダウンしてしまいます。


元気がなくなる1年に…

脾は食べものから栄養を作って、必用なところに届ける製造工場です。

原料を仕入れて、工場を動かして、たくさんの人(気)が働いて、製品(気血津液)を作って、検品して出荷する…ということをしています。

配達してくれる宅配便業者さんがいくらがんばろうとしても、工場が稼働してくれないと出荷もできません。

商品が届かないと、多くの方が困りますよね。

内臓を動かしたり心を安定させたりするものを作ることができないので、体のパーツでも、同じことが起こるのです。

下痢や食欲不振になったり、やる気が出なくなってしまいます。

元気がないと栄養をつけようと思いますが、まずは製造工場の「脾」がご機嫌に動いてくれる環境を作ることが大切なのです。


体だけでなく心も…

内臓のバランスが乱れると心も乱れて、心の炎が燃えないと気持ちが沈んでしまいます。

例年なら体も動きやすくなって気持ちも高まっていく時期ですが、今年は心と体が思うように動かず、バランスが乱れやすいとされています。

そのようなときにおすすめなのが、ひじき煮です。

ひじきが心を安定させ、大豆とにんじんが胃腸を整えます。

やる気や内臓を動かす気を作る白米や玄米、消化を促進する大根のお味噌汁などと一緒に食べると、さらに良いです。

まだ土用期間が明けたばかりなので、胃腸に負担を掛けないようにしっかり噛んで、暴飲暴食も避けて下さい。

少しずつ日が長くなり、気温も上がってくるので、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動で体を動かし、空を向いて太陽のエネルギーを体内に入れましょう。

本日掲載の104回目の産経新聞連載「薬膳のススメ」で書かせていただきました。

こちらから記事のPDFをご覧になれます。
↓↓↓
http://kenzenbishoku.com/media/pdf/230206_sankei.pdf

「楽しみにしています!」という声をいただくと、とっても嬉しいです♡

いつも読んでいただいて、ありがとうございます!

次回は、2023年3月6日(月)に掲載予定です。

96回目からはnoteの「産経新聞連載「薬膳のススメ」マガジンに掲載していますが、95回目までは、旧ブログに掲載しています。
↓↓↓
http://norihime.livedoor.biz/archives/cat_50031045.html


おしまい。


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