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心と体は「食べもの」ではなく「食事」で作られる

「食べもの」だけで人は健康でいられるのか…
そんな話を食事をしながら仲間たちとしました。
「なにを食べる」のも大事ですが、「どう食べる」も大事です。

「食べる」ということ

心を笑顔にする薬膳師、神戸で漢方カウンセラーと伝える薬膳師として活動している池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

昨日は遅くまで残業をして、家には作り置きが少しあるだけだったのと、買い物に行けなかったので、食事に行きました。

いつもの常連さんや、お久しぶりな方もいて、美味しい食事とワインをいただきながら楽しく過ごしました。

「人に良いことと書いて“食事”、食に欠かせないものと書いて“飲みもの”」という話をソムリエさんから聞いて、確かにそうだなぁ~と思っていました。

何度も聞いている言葉ですが、昨日は妙に腑に落ちたのです。

体に合わせて「食べものを選ぶ」ことが薬膳ですが、それだけじゃないな…と。

「冬になったら腎が弱るから、腎を整える補腎の食べものを食べよう!」というのが薬膳と思っている方が多いのですが、そうじゃない…。

食べものが口に入ってから、外に排泄されるまで、「どこで何がどうなっているか?」を考えないといけないのです。

補腎の食べものを食べただけでは、補腎はできません。

これを言うと、「えーーー?!いつも補腎の食べものを食べて~!って言ってるじゃない!!」と言われますよねぇ。

そうなんですよ…
私が伝えたいのは、ここなんです。

「○○に良い」と食べても、消化吸収のしくみが働いていなければ、望む効果が出ることもなく、すべてスルー。

もし、体に必要なものを作ることができたとしても、どこかで滞っていたらそれも届かず…。

内臓がしっかり働いて、食べものから体に必要なものを作り、溜めておくところにしっかり溜めて、必要なところにスムーズに届けて、不要なものは排泄する。

これがすべてできなければ、心と体は健康ではいられません。

カロリー、ミネラル、効果効能…なども大事ですが、もっと大事なことは「体のことを知る」ということ。

そして、症状が出たときに治すのではなく、「中庸を維持する」ということに意識を向けて欲しいのです。

この中庸は、「点」ではなく幅があります。

生きていればいろいろなことがあるので、多少なりとも乱れるもの…。

でも「これぐらいなら戻せるね」という幅を持った中庸を意識して、大きくずれたときにはしっかり整えるということをすれば良いのです。

私はこれを数年掛けて実践してきました。

「食べもののことを知っている」とか「体に良い料理ができる」とかだけでなく、「どうすれば食べもののパワーを最大限いただけるのか?」が分かって実践できる薬膳師を育てていきたいです。


食事はエサではない

昨日、車イスで私のお隣にいたのは、パラリンピックでも素晴らしい結果を出された、すごい方。

彼は美味しく食事をしたり、ワインを飲んだり、昨日はデザートのチーズケーキを「わぁ~!美味しいぃ~!!」と嬉しそうに食べていました。

減量もするアスリートなので「チーズケーキ食べるのね?」と言うと、「はい!減量中じゃないんで、食べたいものを食べる幸せな時間です」と。

話を伺っていると、減量中でも過酷なことはせずに、しっかり気をつけながらも食事を楽しむことにしている…と。

これ、大事だなぁ~と思いました。

彼もオーナーも私も入院経験者で、エサのような病院食を食べていたことがあります。

もちろん、栄養などを考えて一生懸命作ってくれているのですが、それって人を見ていないんですよね…。

○カロリーだから、これだけ
にんじんを食べた方がいいから、輪切りで
というのが、悲しかったです。

予算もあるし、分かるけど…。

「いただきます!」というワクワクする気持ちも、「ごちそうさまでした!」という幸せな気持ちも持てなかった…。

こっそり持ってきてくれた、デパ地下のお惣菜が本当に美味しくて幸せで、心も体も元気になりました。

もちろん、ルール違反なので内緒ですが…。


薬膳は食べものだけじゃない

薬膳というと「良い食べものを食べること」と思っている方も多いですが、ベースの考え方が中医学(中国伝統医学)です。

すべてはバランスと循環で、絶対的ではなく相対的に考える学問です。

胃が痛いときに胃薬を飲むのではなく、「なぜ胃が痛くなったのか?」を考えます。

どこのバランスが乱れたのだろう?
どこの循環が乱れたのだろう?

内臓のバランスかな?
内臓が作ったり巡らせているもののバランスかな?
ストレスや感情からかな?
気温や湿度など季節によるものかな?

局所ではなく、「その人」がどういう状況なのかを観察して、何が起きているのかを診断していきます。

その結果、「冷えていることが原因」と見極めたら、「冷えていたから温めるというルールで整える」と決めて、温める食べものを選びます。

ただ温めるだけではなく、「どこを温めるのか?」「どうやって温めるのか?」「何と合わせたらさらに効果的なのか?」「どのように食べたら良いのか?」ということまで上級者ならできるのです。

これって、すごくないですか?

体の中は、とても神秘的というか、すごいです!
(あぁ…語彙力がなさすぎて辛い…)

中医学理論を伝えたい。
今だからこそ、本物の中医学理論を知ってほしい。

原因究明することや診断のポイントを伝えたい。

「これ覚えて」なんて言ってる場合じゃないわーー!!と去年感じたのです。

だから、今年はスクールを大きく変えます!


食べ方も大事

「食べなきゃいけないから食べる…」とか、「お昼だからランチをする」ではなく、見るべきことは自分の体です。

「外食がダメ」とは限りません。

外食は味が濃いかったり、食べすぎたりしがちですが、それはそれでバランスを取れば良いと思います。

私は普段、ひとりで食事をしています。
朝も昼も夜も…。

だから、たまに行くレストランでお店の方と話したり、友人たちとワイワイ食べることも、バランスが取れています。

誰かと一緒に食事をすることで、人生が変わるような言葉を知ることもあります。

人の心と体は、「食べもの」でできているのではなく、「食事」でできているということを改めて感じた夜でした。

「食事」という言葉の定義はいろいろありますが、私は楽しく食べて作って巡らせて排泄して…のすべてだとも考えています。

誰よりも大切な愛する自分のために、整えましょう。

あなたが整えば、周りの人たちも整います。

中医学では、内臓が整えば感情も整うと考えます。

だから、中医学を知って薬膳をすれば、ご機嫌に生きられるのです!!

みんながハッピーになる中医学と薬膳って、本当に素晴らしいし大好きです。

今年も熱く語ります!!

中医学ってなに~?
薬膳ってなにからしたらいいの~?
という方は、まずはこれから!!

もうすぐ締め切りですよ。

ご機嫌に暮らしたい?
だった、薬膳をしよう~♡

おしまい。


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