自分の体と会話をして食べものを「選ぶ」薬膳を学ぶとできること
中医学と薬膳を学んで仕事にしたことは、人生最大の良い選択だったと思っています。
「教える」とか「ものを販売する」とか、表面的なことへのこだわりが多く、なかなか落とし込めなかったのですが、やっとしっくり来るようになりました。
すべては「バランス」
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
セミナーや講演会で薬膳のお話をしたり、漢方薬店で選薬のためのカウンセリングをしながら、会社の経営をしています。
どれをとっても、バランスが大切なんですよね。
話す人と聴く人のバランス、薬を選ぶ人と服用する人のバランス、お金や人などの会社のバランス…。
辛いことやしんどいことがあると、どちらかに大きく傾いて、傾いた方に着目しがち…。
シーソーでいうと、下がってしまった方をなんとか持ち上げようとしてしまいます。
でも本当は、上がった方に重しを乗せたら、勝手に上がるんですよね。
できないことがあると、つい「できない」に目が行きますが、「できている」ことを見るとたくさんありますよね。
まぁまぁ毎日のように、ドリフのコントのように金盥(たらい)が落ちてきます…。
落ちてきた衝撃は大きいいものの、落ちて当たった時間は1日のうちでほんのちょっと。
なのに、とっても大事件のように感じてしまう。
それに対して、泣くことも、笑うことも選択できます。
「落ちてきて痛い」という事実は変わらないけれど、それを「どう感じる」、そのあと「どうする」は自由なんですよね。
これが分かったのも、陰陽を学んだから。
良いも悪いもなく、絶対肯定。
これはタマキさんから学んだことですが、これも陰陽なのです。
薬膳とは「選ぶ」こと
バランス医学である中医学をベースにして、体を診断して食べものを選ぶことが薬膳です。
薬膳というと、「体に良いものを食べる」「体調を良くする」と思われがちですが、実はそうではないんです。
自分の体を中庸に戻すために「選ぶ」こと。
それを薬ですれば漢方薬ですし、食べものですれば「薬膳」なのです。
元気になるために、「食事量を減らす」とか「この食べものを避ける」という選択をすることもあります。
「頭が痛いから痛み止め」という考え方ではなく、「なぜ頭が痛いのか?」「どこのバランスが乱れているのか?」を観察していきます。
西洋医学では「頭痛は頭痛薬で治す」と考えますが、中医学では「頭痛=どこかのバランスが乱れている結果であり、それをもとの正しい状態に戻す」と考えるのです。
体のバランスが乱れていることで、たまたま頭痛が起こっている…ということ。
だから、症状ではなく「その人がいまどういう状態なのか?」をチェックする必要があるのです。
私は、「内臓のご機嫌度」を観察することが得意です!!
その結果、漢方薬と食べものを選ぶことができます。
お客様から「先生に出してもらった漢方薬を飲んだら、内臓が喜んでいます♡」なんて言われると、しっぽ振って喜びます。
それが自分でできるようになったら、いいと思いませんか?
しかも、冷蔵庫にある食べもので…。
「なぜ」を知ろう
「これを食べたら元気になる」なんて食べものはありません…。
そんなものがあったら、みんな元気だよね?
もし、「これ食べたら、硬い便が緩くなって便秘が治るよ」というものがあれば、下痢の人が食べたらどうなる??
怖くて食べられないですよね?
食べものには、「治す」のではなく、お仕事があります。
食べることで、体を温めたり冷やしたり…。
発汗を促したり、止めたり、緊張を緩めたり、炎症を鎮める味もあります。
食べたら元気になるんだけど、「特に肺を元気にするよ!」という働きかける内臓も決まっています。
そして、「こういうことができます」という効果効能も…。
この食べものの特性を知って、体とのお見合いが成立すればOK。
そのためにやるべきことは、以下の5つ。
(1)人間が生きている自然界について知る
(2)人間の体のことを知る
(3)バランスのチェック方法を知る
(4)食べものの特性を知る
(5)食べものの選び方と組み合わせ方を知る
これが「中医学理論」です。
この中医学理論は、完璧にマスターしようと思ったら、何年も掛かります…。
私はこの世界に入って15年ほどになりますが、今でも勉強は続いています。
でも、他の勉強と違って、大きく変わることがないのです。
数千年前からの先人の経験と智慧でできているので、これからもずっと同じ。
自然界と人類は、これからも同じように共存するので、この中医学の知識が無駄になることはないのです。
どれだけAIが発達しても、この医学は不滅…。
ご機嫌になれる知恵袋
中医学理論は本当に奥深いですが、簡単に今すぐ始められるのも良いところ。
1→2→3…という学び方でなく、全体像を知ってから積み上げていくスタイルです。
だから、プロはプロとして、初心者は初心者として生活に役立てることができるのです。
「なぜ頭が痛いんだろう?」と分かったり、「この痛みは心配ない」と安心したり、「今日はストレスが多かったから、これ食べよう」と思ったり…。
自分の心と体に目を向けて会話をすることは、「自分を大切にする」ということです。
それは自分を丁寧に扱うことであり、自分を愛することに繋がります。
それができるようになると、周りの人を大切にして、丁寧に扱って、愛することができるのです。
昔のおばあちゃんは、普通にしていました。
「胃の調子が悪いときは、リンゴを擦りおろす」
「柿を食べるときには、緑茶は飲まない」
「冬にトマトは食べない」
「カゼを引いたら生姜やネギを食べる」
「のどが痛いときには、はちみつを使う」
薬膳は、おばあちゃんの知恵袋でもあるのです。
でも、最近はそういうおばあちゃんが少なくなりました…。
だから、私たちは今、中医学を学ぶべきなのです。
自分も元気で、周りの人も元気で、愛が溢れていてご機嫌になれる…。
中医学や薬膳ってステキだと思いませんか?
まずは自分、そして愛する人のために
薬膳のお勉強を始める方に、必ず聞くことがあります。
「あなたは、なぜ薬膳を学ぼうと思ったのですか?」
「薬膳を学んで、どうなりたいですか?」
多くの方が、「大切な家族のため」「お客様のため」とおっしゃるのですが、まずはご自身です。
自分の内臓の声を聞けない人が、他の誰かの内臓の声を聞くことなんてできません…。
まずはじっくり自分の心と体に目を向けること。
そして、自分のベストコンディションを知り、自分を大切にすることから始めましょう。
あとは、楽しく学ぶ!!
実はこれ、めちゃくちゃ大事です。
勉強だと思って気合を入れるとしんどくなって、本来の目的を見失ってしまいます…。
だから、できないことや覚えられないことにフォーカスせず、「へぇ~!そうなんだ!」と目をキラキラさせながらお勉強してほしいのです。
うちのスクールでは、どの講師も本当に楽しそうにセミナーをしています。
私がお願いしているからなのですが…。
講師がガチガチに緊張して、小難しいことばかり言ってたらイヤでしょ?
「まずは、あなたたちが楽しむこと」といつも伝えています。
何事もそうですよね。
あなたの笑顔が、あなたのことを愛している人が笑顔になるチャンスになります。
今の仕事をさらに活かす
薬膳を学んで、今のお仕事にプラスしたいという方も多いです。
お仕事にしたいのであれば、しっかり理論を学びましょう!
お客様からお金をいただくのですから、間違ったことはNGですよね。
理論を身につけて実践するという、インプットとアウトプットを同時にすると理解力が深まります。
「いつか」とか「試験に合格したら」ではなく、常にアウトプットしていくと楽しいですよ。
受講生様で多いのは、エステや鍼灸師さんなど手技をされている方。
手技をしながらお話できますし、体のメンテナンスに直結します。
飲食店さん、お弁当屋さん、栄養士さんなども多いです。
少し学んでいただいて、あとはうちがバックサポートをするということもあります。
ドクターやナースの方がいらっしゃったクラスもありました。
イケメン歯科医師がいたときには、クラスのマダムたちがお昼休みのあとにお化粧直しをしていたのがおもしろかった…(笑)
講師としてデビューする
うちの講師はすべて卒業生です。
薬膳茶のまるちゃん先生も、薬膳インストラクター初級の智子先生も、北海道のこっこさんも。
でも、講師は知識があるだけではできないので、講師としての心構えなどもよく話します。
「伝えたい」と「伝わる」は違いますからね。
そのあたりは、10年以上講師をしている私がよく分かっているので、サポートをしています。
もっともっと講師を増やしていきたいので、「やってみたいなぁ」という方はメッセージをくださいね。
薬膳を基礎からしっかり学ぼう
自分のため、誰かのため、お仕事に…いろいろな場面で、中医学と薬膳はみなさんをご機嫌にしてくれます。
まずはじっくり、基礎から学んでみませんか?
私たちが生きている自然界のこと、人間の体のこと、なぜ病気になるのか?、どうやって診断するのか…
これらのことが分かるだけでも、見える世界が変わります。
心と体のバランスが整って、安定してきます。
これからの時代に、必要な学問です。
『みんなが薬膳を知っていて、食べものでセルフケアができて、医療を適切に使う文化を作る』
仲間たちと一緒に実現していきたいです。
応援してくださる方も、薬膳仲間もたくさんいますが、もっともっと増やしたいです!!
約2年間で、世の中がガラッと変わりました…。
情報に振り回されることなく、それに怯えることもなく、自分で自分の心身のバランスを整えましょう!!
しっかり理論を学ぶなら、2022年1月開講の「薬膳インストラクター初級認定試験」試験対策セミナーがおすすめです!!
講師は、私が最も信頼していて大好きな智子先生です。
毎朝一緒に朝の脳活に参加しているほど、tomoさんラブ。
1月と2月の2回のセミナーを受講して、4月の認定試験を受けて合格すれば、証書が発行されます。
さらに深く学びたい方は、薬膳インストラクター中級、国際薬膳調理師認定試験セミナーに進んでいただけます。
漢方薬店を併設しているスクールだからこそ、伝えられることもあります。
理論を学ぶだけでなく、実践編としてのアウトプットの仕方や、問診のとり方、「こういうときはこう聞こう!」ということもお話しています。
受講生様は、みんな笑顔!!
とっても楽しくて身につくセミナーです。
詳細は、こちらの申込みページをご覧くださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
「毎日をご機嫌に過ごす」薬膳手帳2022
早期購入特典は終わりましたが、もう少し販売できます!
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「分かりやすい!」と大好評!産経新聞連載「薬膳のススメ」
「肺」は潤いが好き|産経新聞連載「薬膳のススメ」(88)
次回は、10月25日(月)掲載予定です。過去の記事はこちらから
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http://norihime.livedoor.biz/archives/52864928.html
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