女友達がいない

大学は女子大だった。

友達グループに必死にしがみついて、離れないように、浮かないように化粧をしてルーズソックスを穿いて。親にしかめ面されても、そうでもしないと学校で生きて行けなかった高校生時代。

大学は天国だった。


講義室で一人で本を読んでても変人扱いされないの。一人でいる事が当たり前のように受け入れられて。寂しい人って目線がなかった。初めて自由を感じた。大学に行く事が全てと親に叩き込まれ、本当は大学時代にやりたい事を見つけて、その先の働くって事・なにをやりたいか見つける場だって事には気づかなかった。

大学時代に初めて自分にとって、親友と言える友達が出来た。色素の薄くてふくよかな女の子だった。体育の授業で、誰かとペアにならなければならなくて自分から声を掛けた。なんか優しそうだなーと思ったけど、実際は毒舌が面白く、見た目とは裏腹な彼女に好感を持った。

その頃、ミクシィが流行っていて、わたしも彼女もミクシィをやってた。彼女のミクシィ友達の中に、ひとりの男の子がいた。その男の子とわたしが関係を持って彼女との関わりは終わった。その代わり、親友はその男の子になった。彼からは、彼女の事を相談されていた。1度会った事が会ったけれど、王子様のような…現実の僕を見てない。アイドルを見てるような。

決して彼はイケメンでもアイドルみたいな人とは思わなかったけれど、好きな人を神格化してしまう気持ちは分かる。彼女はその男の子を神格化していた。彼女は自分の外見にコンプレックスを持っていたし、20歳を過ぎても処女だった。わたしも20歳まで処女だったし、コンプレックスでもあった。それを自分で打開したから、彼女にも自分で自分の殻を壊して欲しかったし、その男の子に告白をして、結果的に振られたと言っていて、もう未練はないと言う彼女の言葉を信じて、わたしはその男の子とセックスをした。

その事を告げた時、なんでそんな事をするのか?わたしの〇〇君を的な事を言われた時に、唖然とした。

貴女の物ではないし、もうどうでもいいと言ったことは嘘だったのか?そっちにわたしはショックを受けた。

発達障がいの気があるわたしは、相手が言った言葉をそのまま飲み込み間に受けてしまうので、相手の本心を捉える事が出来てなかったのだと思う。それに、相手の男の子が好きとかどうとかそんな事よりも、取り敢えずどんなものかセックスしてみようか男の子との意見が一致してしまったのだ。


その男の子は未だに一年に1度会う親友と呼べる友達になっている。今は結婚しているし、身体の関係は随分前に無くなった。相性が良くないよねって所に至っている。あの子は元気かな?ってたまに話題に上がる。


そんな事があったから女友達が苦手になってしまい、女友達は一人もいない。私にとっての女友達は、母と妹だろう。男の人とはセックスが出来るから分かり合える気がする。

先日ロフトのバレンタインの広告が叩かれ炎上していたけど、あれが女の友情の真実だと思っている。真実を暴かれ図星だから怒ってるのか?と思った。

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