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誰の心の灯になりたいか

取材いただきました。ありがとうございます。

出張で広島に行ったとき、宮島の弥山で「消えずの火」を見ました。1200年前に弘法大師が護摩修行した火を、今に至るまで絶やすことなく燃やし続けたとされるものです。

その場にいる人たちをあたため、小さな新しい火になり、またはらはらと燃え続けてる様子は、一隅を照らす人の情熱や切なる祈りのようだと。

私が事業をやっていて心の底から感動し震えるのは、いつも事業そのものの成功云々じゃなくて、

ただただ自分のいる場、おかれた場で仕事を通じて叶えたいこと、より良くなると信じる世界や欲しい未来にむけて、ひたすらに一隅を照らす、

それがどんなに小さくても周囲が暗くても、その火で誰かの心をあたため、また誰かに火を手渡してく、そんな人たちの背中なんだなあと、改めて思った機会でした。

取材ではよく苦労の乗り越え方とか、苦労の末に見たい課題解決は何かを聞かれます。

それなりにあって答えてはいますが、私はきっと本当は事業や課題解決も苦労もそれはなんでもよくて、

自分にあるかぎりの才や力を、命の時間を使って、どこかの一隅を照らそうとする人たちを心から尊敬していて、

私にできることがあるなら全力でその火を護ったり手渡したりすることで、いつの日か世界のあちこちがたくさんの一隅の火で明るくあたたかくなってるのを夢見てる気がします。

だから苦労の乗り越え方は、敬愛する仲間、この人の火を護りたいと背中に惚れ込める人たちを増やすこと、でしょうか。

大切な仲間が増えたら、その人たちを裏切れる自分にならないように、誇れる自分であれるように、自分を必死で奮い立たせることができる。
自分のためだけだとどうしても、力が薄くなっていく。

逆に言えば、大事だと思える仲間たちとなら、どんな事業の山谷もいつかの晴れやかな笑い話になる熱狂の冒険なんだろうなと。

いつも目の前のことに夢中だし、毎日一日づつで楽しく昇華したいので、過去や苦労したことを話すのは苦手なのですが、

取材記事を読んでインスペクターをやってみたい、さくら事務所で働きたいという女性たちから続々ご連絡をいただいて、こんな機会をいただけたことに心から感謝しています。

どんな場をどんな火で優しく照らしたいか、誰の心の灯になりたいか、まっすぐな祈りを話してくださる人たちに、この先もたくさん出会い、その火の一助になれたら幸せです。


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