![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51279443/rectangle_large_type_2_36d6b1847654c4b56ee125668ec157f2.png?width=1200)
23. 「エンゲージメント」を理解し、意図をもって高める
■Keynote
仕事が楽しくてしょうがない。そう感じながら仕事をしている人は強い。楽しいから仕事にのめり込める。だから結果が出る。これを行動心理学の世界ではエンゲージメントと呼ぶ。By 高橋俊介 (慶応義塾大学大学院教授)
■「エンゲージメント」は「活力・献身・没頭」により構成される
「エンゲージメント」とは、「仕事に対する積極的で充実した心理状態」を意味し、具体的には①「活力」、②「献身」、③「没頭」の3つの要素から構成されている。一方、エンゲージメントの対概念が「バーンアウト」(燃え尽き症候群)である。
バーンアウトすると、疲弊し、仕事への熱意が枯渇するのに対して、エンゲージメントの高い従業員は、意欲と活力にあふれ、仕事に積極的に取り組むという特徴を示す。一見、「ワーカホリック」の状態と似ているようだが、両者には仕事に対する考え方や動機の点で大きな違いがある。エンゲージメントの高い従業員が仕事に前向きなのは、その仕事が「好き」で「楽しい」からである。一方、ワーカホリックの従業員は「忙しく働いていないと不安だから」、仕事にのめり込まざるを得ない状況といえる。
■エンゲージメントの向上は組織に好影響をもたらす
従業員のエンゲージメントを高めることで、会社組織/従業員個人の双方にとって多くの好ましい効果が期待できる。具体的には、モチベーションの向上、業務改善意欲の向上、組織への信頼感の向上、周囲に好影響を与える行動の増加などが挙げられる。その結果、組織のパフォーマンスも向上し、離職率が低下するなどが期待され、さらには組織の業績向上、財務面への好影響も期待しうる。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51279702/picture_pc_e665c45412c256fa9c9e6372c02fb9e7.png?width=1200)
(出典:ユトレヒト大学社会科学部社会・組織心理学科 ウィルマー・ショーフェリ教授 提唱定義)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51279786/picture_pc_41f9809ebaf3a40b86d7d121964d18da.png)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51279642/picture_pc_c4eb5212635f8ada7b6f07ac0b3259de.png?width=1200)
(ハーズバーグの二要因理論)
■Let's Think!
□ 自身の会社の従業員の環境認識について、どの項目の満足度が高いまたは低いだろうか?
□ 自身の会社のエンゲージメントの向上に最も連関する環境認識は上記左図の8つのうちどれだろうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?