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オタクパパの映画レビュー

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2020年4月の記事一覧

下品な刑事と上品な刑事〜社会はいろんなタイプがいた方がうまくいく〜

下品な刑事と上品な刑事〜社会はいろんなタイプがいた方がうまくいく〜

機関銃の弾痕が芝生の上を手前から奥に真っ直ぐに走った。刑事も手前から奥に真っ直ぐ走って逃げ、壁の向こうに転がり込んだ。これが映画『ビバーヒルズ・コップ』のアクションシーンである。
ビバリーヒルズ・コップは典型的な「はぐれ刑事もの」だ。低所得層の多い下品なデトロイトから、高級住宅街ばかりのお上品なビバリーヒルズに来たひとりの刑事。彼は周囲から浮きまくりながらも親友を殺した犯人を追い求める。そのうちに

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『一頭の巨象と百万匹のアリ』今、見るべき映画

『一頭の巨象と百万匹のアリ』今、見るべき映画

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人類の危機はSF映画で何度も描かれてきた。ウイルスや細菌が厄災をもたらす映画には『復活の日』『アウトブレイク』『感染列島』などがある。だけれどもこれらを今の状況で見るのはヘビーだ。あまりにも現実に近すぎる。
かといって宇宙人の地球侵略ものはどうか。『宇宙人東京にあわらる』『インデペンデンス・デイ』『宇宙戦争』などだ。これらは逆に今の現実と離れすぎてこんな荒

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