カタールW杯決勝トーナメントを展望する。勝負のカギは監督采配と選手層の厚さ

 グループステージが終了したカタールW杯。決勝トーナメントを戦う16カ国が出揃い、今日からその火蓋が切って落とされる。

 グループステージ第3戦は、いずれの試合もかなり面白かった。その理由はわかりやすい。各組とも総じて僅差だったからだ。第3戦を前にすでに敗退が決まっていたのは、開催国でもあるA組のカタールと、F組のカナダの2チームのみ。一方で、すでに突破が決まっていたのもフランス、ポルトガル、ブラジルの3チームしかなかった。グループ計8組中5組は突破チームが1つも決まっておらず、そのうち日本のE組を含む4組では全てのチームにベスト16進出の可能性が残っていた。同じグループの試合が同時刻に行われるので、スコアが動くたびに状況が変化する展開は、チャンピオンズリーグに匹敵するくらい、スリリングで娯楽性抜群だった。

 3戦目を前に決着がついたグループがなかったので、いわゆる消化試合はほぼゼロ。泡沫候補と思われたチームが今大会は最後までよく頑張った。オーストラリア、日本、韓国の3チームが決勝トーナメント進出を決めたアジア勢はその代表格。開催国のカタール以外、全てのチームが見せ場を作った。敗退したチームも例外ではない。そのなかでも惜しかったのは、B組のイランだ。3戦目のアメリカ戦に敗れ初の決勝トーナメント進出の夢は消えたが、この試合は本当に最後までわからなかった。アメリカの堅さも際立ったが、それ以上に僕はイランの追い込みぶりが印象に残る。できれば決勝トーナメントに行かせてやりたかったチーム。もう少し見たかったチーム。イランは前回ロシア大会でもスペイン、ポルトガルを相手に惜しい戦いをしていた。2大会続けてベスト16まであと一息という極めて惜しい負け方をしたわけだ。こういうチームにはいつか必ず幸運がやってくる。次回のイランに期待したくなるのだ。

 日本対スペイン戦がいまのところ今大会随一の試合だと思うが、その他にもグループステージでは今大会も好試合が続出した。日本対ドイツ戦はもちろん、それ以外で僕が見た試合で面白かったのは、ベルギー対モロッコ(0-2)、スペイン対ドイツ(1-1)、イラン対アメリカ(0-1)などになる。番狂わせも含め、過去最高に面白い大会になりそうな気配が漂っている。そんな気がするのだ。

 日本対スペイン戦を超える名勝負ははたして生まれるのか。今日から始まる決勝トーナメントの展望を、ブックメーカー(ウィリアムヒル社)の予想オッズも交えながら、1回戦の対戦カードをそれぞれ述べてみようと思う。

○ 対戦国(グループリーグの順位)[予想オッズは12月3日時点のもの]

・オランダ(A組1位)対アメリカ(B組2位)
[オランダ勝ち1.95倍 引き分け3.2倍 アメリカ勝ち4.33倍]

 強豪オランダが有利なことは当たり前。しかしオッズをよく見れば、決勝トーナメント1回戦全8カード中、倍率の差はこのカードが1番小さい。つまり、最も接戦になると予想されているわけだ。オランダの首位通過の要因は、組み合わせに恵まれたところが大きい。グループリーグでの内容も決してそれほどよくなかった。強豪相手にも簡単には崩れない、堅さを見せたアメリカにもチャンスあり。力関係はせいぜい55対45。番狂わせの可能性は40%はあると見る。

・アルゼンチン(C組1位)対オーストラリア(D組2位)
[アルゼンチン勝ち1.22倍 引き分け5.8倍 オーストラリア勝ち15.0倍]

 全8カード中、ブラジル対韓国に次いで差が大きい対戦。アルゼンチン勝利の確率は90%以上。倍率を見るとそんな感じだ。オーストラリアが勝てば、文字通りの大番狂わせ。個人的に期待したいのは、オーストラリアのFWミッチェル・デュークになる。J2ファジアーノ岡山に所属するこの選手がW杯の決勝トーナメントでアルゼンチンに一泡吹かせる活躍をすれば、岡山の人にとってはこれ以上痛快な話はない。
 アルゼンチンで気掛かりがあるとすれば、メッシの疲労度になる。ここまで3試合フル出場。当然この先も先発出場が続くはずだが、そんなメッシもすでに35歳だ。かつてのように常に元気いっぱいというわけにはいかないはずだ。メッシと並ぶスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドも3試合に先発出場しているが、フル出場はここまで一度もない。ポルトガルはスーパースターの出場時間をある程度制御している。決勝トーナメントで活躍してもらうために。だが一方のアルゼンチンは、メッシを代えることができない。今後どちらに可能性を感じるかといえばポルトガル、ロナウドの方になる。
 アルゼンチンにとってラッキーなのは、組み合わせに恵まれたことだ。余程のことがない限り、オーストラリアに敗れる心配は少ない。順当に勝利すれば、次の相手はオランダかアメリカだ。ブラジル、フランス、スペインのような優勝候補ではない。少なくともベスト4までは希望が持てそうな組み合わせだ。はたして準決勝でブラジル対アルゼンチンは実現するのか。あるいはその対戦を阻むチームが現れるのか。チームの得点源でもあるデュークとメッシの出来が勝敗を左右すると見る。

・フランス(D組1位)対ポーランド(C組2位)
[フランス勝ち1.28倍 引き分け5.0倍 ポーランド勝ち12.0倍]

 前回王者フランスの勝利は堅い。ブックメーカーはそう予想しているが、波乱の目はどのくらいありそうなのか。
 前回王者が決勝トーナメントに進出するのは、実は今大会が4大会ぶりの出来事になる。2006年ドイツ大会のブラジル以来だ。その時のブラジルはダントツの優勝候補だったが、ベスト8でジダン率いるフランスに完敗。連覇の夢があっさりと潰えたが、そのサッカーには穴があった。相手にプレッシャーがかかりにくく、なおかつ攻撃が真ん中に偏りやすいという、その敗退にはしっかりとした要因があったが、今回のフランスにはそうした穴らしい穴は見当たらない。チームの顔でもあるエムバペも、ポジショニングに優れた協調性の高いプレーをする。優勝予想の3番手、フランスが自滅する心配はおそらくない。
 フランスが自ら崩れないチームだとすれば、その行方を左右するのは相手次第だ。ポーランドはグループ突破が懸かった3戦目、アルゼンチン戦では後ろに引いて守る作戦に出た。最悪敗れても可能性がある状況だったことは確かだが、アルゼンチンに終始支配を許す様子は決してあまりよくは見えなかった。レバンドフスキも何も出来ずじまいだった。次戦、アルゼンチンよりも強そうなフランス相手に、あの作戦は通用しない。フランスを苦しめるためには、もっと積極的に前から行く必要がある。そうしなければレバンドフスキの活躍も望めない。
 この試合はフランスではなくポーランドの頑張り次第だと僕はみている。プレッシャーがかかるのは圧倒的にフランスの方だ。ポーランドに失うものは何もない。フランスを怖がらず、高い位置からプレッシャーをかけることができるか。試合の出だしに注目したい。

・イングランド(B組1位)対セネガル(A組2位)
[イングランド勝ち1.53倍 セネガル3.8倍 ポーランド7.0倍]

 ポーランドを相手にするフランスより、セネガルを相手にするイングランドの方が倍率は高い。イングランドよりフランスの方が上。少なくともブックメーカーはそうみている。この試合に勝てば、相手はおそらくフランス。イングランドにとって最初のヤマはここになると思われる。そのためには当たり前だが、このセネガル戦に勝たなければならない。
 セネガルは負けて元々。失うものは何もない。チームの顔でもあるサディオ・マネを大会直前で失ったにもかかわらず、ベスト16に進出。これだけでもすでに十分満足しているはずだ。あとはどれだけ無欲で向かっていけるか。接戦を見たいこちらにとって、応援したいのはセネガルの方。イングランドをどれだけ慌てさせることができるか。
 一方、イングランドの注目はアタッカー陣。突出したスターこそいないが、一定以上のレベルにある選手は数多くいる。層が厚い、後半が有利に見えるチームだ。個人的に活躍が気になるのは、マンチェスター・シティ所属のジャック・グリーリッシュ。この選手のプレーは見ていてワクワクする。相手の逆をつくその技巧的なプレーがイングランドの行方を左右すると僕は見るが、はたして。

・日本(E組1位)対クロアチア(F組2位)
[日本の勝ち3.75倍 引き分け3.25倍 クロアチアの勝ち2.05倍]

 まさかの首位通過を果たした日本だが、ここから先も相手が格上であることに変わりはない。ドイツ、スペインに勝ったからと言って、変に強者顔で挑めば間違いなくやられる。前回準優勝した4年半前に比べるとややパワーダウンしたかに見えるクロアチアだが、規律正しいその穴のないサッカーは変わっていない。試合の運び方も、ベテラン中心だけあって日本よりも巧い。モドリッチやブロゾビッチに日本の選手がいなされる姿が容易に想像できる。
 とはいえ、勢いがあるのは日本の方だ。スペイン相手の逆転勝ちと、ベルギー相手の際どい引き分け。3戦目の終わり方では、日本がクロアチアを大きく上回る。喜びの量が違う。前回準優勝のクロアチアにとって、このベスト16の戦いは言ってみれば通過点だ。舞台にかける熱量には、両国の間に大きな差がある。
 さらに日本について言えば、誰が出場しても戦力が大きく落ちないところが、この試合の期待値を高める大きな理由のひとつになる。3試合で多くの選手を使い回した日本と、ほぼ固定したメンバーで戦ったクロアチア。その違いがこの試合にどう影響するか、大きなポイントだと僕は見る。グループリーグ3試合にほぼ出ずっぱりだった37歳のモドリッチのコンディションはどうなのか。スタメンがほぼ判明している状態のクロアチアに対し、日本はどんなメンバーが名を連ねるのか、日本人であるこちらでさえ予想は難しい。誰がスタメンで、誰がサブなのか。こうした状況を作り出した上で勝ち上がりに成功した、そのメリットを活かせるか。そしてドイツ戦やスペイン戦のような思い切った選手交代で相手を混乱させることができれば、日本にもチャンスはある。倍率を見れば力関係は35対65くらいに見えるが、その差はもう少し詰まっているとはこちらの見解だ。せいぜい45対55。世間からやや有利と見られるクロアチアがプレッシャーを感じれば、その差はさらに縮まる。はたして日本サッカーの歴史を変える試合になるのか。スペイン戦で見えたもの以上の「新しい景色」を期待したい。

・ブラジル(G組1位)対韓国(H組2位)
[ブラジルの勝ち1.28倍 引き分け5.5倍 韓国の勝ち11.0倍]

 グループステージ第3戦のポルトガル対韓国は、90分を回った時点のスコアは1-1だった。韓国に決勝点が生まれたのは、後半のロスタイムに入った直後の、ポルトガルのコーナーキックからだった。そのこぼれ球に反応したソン・フンミンが自陣から単独で一気に敵陣まで持ち込み、ゴール前まで走り込んだ途中出場のファン・ヒチャンへとラストパス。4年半前の日本対ベルギー戦を彷彿させるような、絵に描いたようなカウンターが決まった瞬間だった。
 この試合、終始優勢だったのはポルトガルの方だ。すでに突破が決まっているポルトガルは、この試合に勝つ必要は全くない。終始リラックスした状態で試合をコントロールしていた。1-1になってからも、韓国の勝ち越しゴールが生まれそうな気配はほとんどなかった。例の後半ロスタイムのコーナーキック、どうしてもそのスコアを維持したいチームであれば、普通ならば時間稼ぎに使うものだ。だが、ポルトガルは勝ち越しを狙おうとセンターバックのぺぺを含む多くの選手がゴール前に上がっていった。韓国にカウンターを食らった要因はこれに尽きる。もしポルトガルが自重していれば、決勝点はおそらく生まれていなかった。韓国の突破はなかった。ポルトガルは前代表監督でもある、同じポルトガル人のパウロ・ベントが監督を務める韓国を、あえて勝たせてやった。そんな印象を受けた。
 一方のブラジルは3連勝で通過するものと思われたが、メンバーを落としたこともあってか、最終戦のカメルーン戦でまさかの敗戦を喫した。もしスイスがセルビア相手に追加点を奪っていれば2位通過に回る可能性もあったが、どうにか首位に踏みとどまった格好だ。
 この試合の勝者が準々決勝で対戦するのは、日本対クロアチアの勝者になる。ここで面白いのは、日本が勝った場合だ。このブラジル対韓国が行われるのは、日本対クロアチア戦の直後。もし次の相手が日本に決まれば、「日本には負けられない」、「日本と戦いたい」という、凄まじい熱量でこのブラジル戦に挑むことになる。ほぼ敗退が濃厚だった状況から蘇ったところも、その勢いに輪をかける。ブラジルは確かに強い。だが、まだエンジンがかかっていないのか、今のところ優勝候補の本命に相応しいサッカーができているとは正直言い難い。韓国にも付け入る隙はあると見る。勝手知ったる南米のウルグアイより、明確なな格下である韓国の方が、ブラジルにとっては実はやりにくいと僕は思う。韓国のモチベーションをより高めるためにも、日本にはベスト8に行って欲しい。準々決勝でW杯史上初の日韓戦を見たいとは、こちらの願望になる。

・モロッコ(F組1位)対スペイン(E組2位)
[モロッコ勝ち6.0倍 引き分け3.7倍 スペイン勝ち1.6倍]

 準々決勝でのブラジル戦を避けるため、あえて2位で通過したんじゃないかとの噂もあるスペインだが、だとすれば、このモロッコ戦には絶対に負けるわけにはいかない。もしここで負ければ、グループリーグで日本に敗れたうえに、ベスト16で敗退だ。この上なく格好は悪い。今大会のスペインには何も残らないことになる。だが、スペインがそう簡単に勝てるほど、モロッコは弱くない。予想オッズを見れば、モロッコにも希望がありそうな倍率がつけられている。
 モロッコはアフリカの代表とはいえ、地理的にはヨーロッパに程近い場所にある国だ。しかも対戦相手のスペインはジブラルタル海峡を挟んだ向かいの国。つまりこの試合は隣国対決と言っても差し支えないのだ。実際、モロッコにはアクラフ・ハキミやアブデ・エザルズリなど、スペイン国籍も併せ持つ選手が何人もいる。そうした要素を踏まえると、この試合がさらに面白く見えてくる。
 また、サッカー的に見ても、モロッコのサッカーは決して悪くない。クロアチアと引き分け、ベルギーに勝利したのは、まぐれではなく実力。なかでもよかったのはベルギー戦だ。世界ランク2位の強豪相手に、それ以上に良いサッカーで相手を上回ったまさに痛快劇だった。
 注目はやはりなんと言ってもハキム・ジエクだ。スペインの4-3-3も綺麗だが、モロッコの4-3-3もそれと同じくらい整っている。その右ウイングに位置するジエクがボールを持てば、モロッコは俄然勢いづく。決して選手の層は厚くないモロッコだが、この決勝トーナメント1回戦までなら何とか戦えそうな気がする。
 一方のスペインはどうなのか。日本戦もそうだが、ここまでの3試合で決してそこまで悪いイメージは特段ない。例の日本戦も、突破がほぼ見えていたために少し手を緩めたという感じだった。ギアを上げるのはこの決勝トーナメントからなのか。仮に決勝まで行くとすれば、モロッコ、ポルトガル、フランス、ブラジルらを相手に4連勝する必要がある。だが、グループリーグの3試合では、どちらかと言えばメンバーを固定して戦っていた。幸いなのは、このモロッコ戦が中4日で行われること。少し休んで再び上昇気流に転じることができるか。接戦に持ち込まれると危ないような気がするがはたして。

・ポルトガル(H組1位)対スイス(G組2位)
[ポルトガル1.85倍 引き分け3.4倍 スイス4.5倍]

 ポルトガル優位には違いないが、スイスもそれなりに強い。力関係はせいぜい60対40。スイスが勝ち上がる可能性も低くない。個人的にはそう見ている。
 スイスの特徴をひと言で言えば、落ち着きがあるところだ。自らおかしなミスをしたり、変にパニックに陥ることがない。冷静。4-2-3-1という陣形も常に保たれている。失点はこちら側ではなく相手側に理由がある場合に限られる。ブラジル戦の失点がまさにそれ。その時のスイスの守備にミスはなかった。ブラジルのプレーが凄かっただけに過ぎない。スイスの堅さの方が印象に残る試合だった。
 ポルトガルの不安要素を言えば、前線の組み合わせだ。スイス戦の先発はおそらくクリスティアーノ・ロナウドを真ん中に、両サイドにジョアン・フェリックスとブルーノ・フェルナンデスを置く3トップだと思うが、この3人のバランスがあまりよくない。ジョアン・フェリックスとブルーノ・フェルナンデスの2人は、どちらかと言えばサイドではなく真ん中に適性があるタイプの選手だ。彼らが中に入り込む時間が長ければ、深みのあるサイド攻撃はできなくなる。真ん中でボールを奪われピンチを招く、詰まり気味のサッカーに陥る可能性が高い。彼らが揃って先発したガーナ戦とウルグアイ戦は相手が引いて構えたのでそこまで弊害が出ることはなかったが、スイスはそう簡単にはいかないだろう。悪いボールの奪われ方をすれば、スイスの右ウイング、ジェルダン・シャキリに活躍を許す可能性は高い。ポルトガルの両ウイングのポジショニングに目を凝らしたい。

 決勝トーナメントの鍵を握るのは、当たり前の話だが、監督采配になる。今大会は選手交代枠が従来の3人から5人に増えて以降、初めてのW杯だ。それはつまり、監督が試合中に関与する割合が大幅に増えたことを意味する。選手を5人、延長に入れば6人まで、選手を入れ替えることができる。フィールドプレーヤーの半分の顔ぶれが、その試合開始時とは違うわけだ。大袈裟に言えば、試合開始時とは別のチームに変身させることができる。まさに監督の腕の見せ所というわけだ。

 そして、その大幅な変化を可能にしたのが、選手の登録枠が従来の23人から26人まで増えたことになる。これにより、選択肢は以前とは比較にならないほど増えた。そこで有利になると言えるのが、スタメンとサブの差が少ないチーム、選手層が厚いチームに他ならない。途中から流れを変えることができる選手が、多ければ多いほどいい。また、怪我人や出場停止の選手がいても、その穴をすぐさま埋めることができるチームと言い換えてもいい。比較的層が厚い、強豪国が優位に見える理由でもある。彼らにとっては歓迎すべきルール変更だと言えるだろう。

 日本の森保一監督も、今回の新ルールを大いに活用した采配をこれまでは見せている。比較的に早い選手交代がその証だ。交代枠3人の時代であれば、後半開始から一気に2人を変えることは難しかったはずだ。今回の日本の快進撃が、起きていなかった可能性がある。決勝トーナメント1回戦でも、その采配が勝敗のカギを握る。たとえクロアチアにリードを許しても、選手交代を武器に無理やりにでも流れを変えることができればシメたもの。前回、ロシア大会のベルギー戦で西野朗監督にはできなかった選手交代術を見せることはできるか。クロアチア戦を楽しみにしたい。

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