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岡山県在住。B型。人と同じことはあまりしたくないタイプ。個人的な好みの「笑い」にこだわ…

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岡山県在住。B型。人と同じことはあまりしたくないタイプ。個人的な好みの「笑い」にこだわる。

最近の記事

NHK杯雑感。藤井聡太竜王・名人、前期印象に残る対局、そして今期の注目は

 先日行われた将棋の名人戦第1局。中盤以降は挑戦者の豊島将之九段が比較的優勢で、そのまま冷静に押し切りそうに見えた。「さすがは元竜王・名人だ」と豊島九段の力を再確認したその終盤だった。挑戦者優勢だった評価値は突如として互角に戻った。原因は豊島九段が最善手ではない1手(4四香)を打ってしまったことにあるが、そこから流れは激変。相手のミスを逃さなかった藤井名人が挑戦者を寄り切り、幸先よく1局目を制した。  筆者が将棋に目を向けるようになった昨年以降、全てのタイトル戦で藤井竜王・

    • 将棋界。藤井聡太竜王・名人を脅かすのは誰だ。その一強状態を憂う

       今からおよそ半年ほど前(2023年9月)、僕はこの欄で「将棋にハマっている」というタイトルの記事を書いている。ここ最近、筆者がとりわけ目を凝らすようになった興味がある分野として、素人ながらあれこれ述べさせてもらった。  その時はちょうど王座戦の真っ只中で、世の中は「藤井八冠誕生なるか」が大きな注目を集めていた時期だった。そしてご承知の通り、藤井聡太竜王・名人が永瀬拓矢王座(現九段)を破りタイトルを奪取。史上初の八冠(全タイトル制覇)を達成したことは記憶に新しい。  この

      • 芸歴とカリスマ性との深い関係(その2)。早熟の2冠、野田クリスタルと粗品に期待したいこと

         千原ジュニア、千鳥、麒麟・川島……。前回名前を挙げた上記の彼らに芸人として特別な雰囲気を感じるのは、何も筆者だけに限らないと思う。  千原ジュニアはともかく、千鳥や川島の活躍が際立ち始めたのは比較的最近、ここ5年くらいの話になる。もちろん以前からそれなりに露出は多かった方だが、それでも両組とも、この数年間で一気にドンと増えた。そうした印象がやはり強い。その急激な右肩上がりの分、視聴者に与えたインパクトも大きかったはずだ。最近では現在活動休止中の松本人志さんの代役的な仕事も

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        • 芸歴とカリスマ性との深い関係(その1)。早熟の千原ジュニア、千鳥、そして麒麟・川島明

           海外サッカーの試合を鑑賞する際、手元に欠かせないのは選手名鑑だ。どんな強豪クラブや代表チームにも、あまり知らない、馴染みのない選手は必ず何人かいる。年齢や国籍などがパッと見では判別しづらい、そうした選手が目につけば、選手名鑑やネットなどで経歴や特徴(プレースタイル)をその都度調べるのが個人的な習慣になっている。  お笑い芸人で言えば年齢と芸歴、そして所属事務所。芸人の所属事務所をあえてサッカー選手に当てはめれば、国籍に近い感じだ。コンビやピンにかかわらず、どんな芸人にもそ

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        NHK杯雑感。藤井聡太竜王・名人、前期印象に残る対局、そして今期の注目は

          その落ち着いた喋りに一見の価値あり。ヤーレンズに感じるブレイク期のオードリーの面影

           この芸人は誰? と、あまり馴染みのない芸人が思わず目に止まったとき、筆者がまず知りたくなる(調べたくなる)のはその所属事務所だ。次に芸歴と年齢。コンビならばその結成年、ピン芸人ならば以前にグループ(コンビやトリオ)での活動歴があるのかなど、詳しい経歴を(興味の度合いによって)その都度調べるのが個人的な慣例になっている。  テレビで活躍が目立つ芸人、いわゆる人気者たちを事務所別にあえて強引に分けるとするならば、「吉本興業所属」か「それ以外」かの2つになる。少なくとも僕的には

          その落ち着いた喋りに一見の価値あり。ヤーレンズに感じるブレイク期のオードリーの面影

          R-1準決勝。「敗れてなお強し」を印象づけた、ウエストランド・井口浩之

           今回で22回目となる「一人芸日本一を決める大会」ことR-1グランプリ。その準決勝が先日(2月11日)行われ、決勝戦(3月9日に生放送)を戦うファイナリストが発表された。  R-1グランプリ2024。そのファイナリストは今回9人で、顔ぶれは以下の通りになる(数字は決勝でのネタ披露順)  1)真輝志、2)ルシファー吉岡、3)街裏ぴんく、4)kento fukaya、5)寺田寛明、6)サツマカワRPG、7)吉住、8)トンツカタン お抹茶、9)どくさいスイッチ企画  敗者復活

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          ポスト・ダウンタウン最有力候補か。令和ロマンにかかる期待

           昨年末に放送された「お笑いアカデミー賞 2023」(TBS)という番組を見ているときに思ったことだ。  ダウンタウンの2人を司会に据え、近年活躍が目立つ芸人をたくさんスタジオに集めて様々なチャレンジ企画を行う。こうした構成の番組を目にするのはもちろん初めてではない。もっと言えば、これまで何度も見てきたいわゆるお決まりのような番組だ。かつての「リンカーン」(TBS)をはじめ、筆者がお笑い系の番組を見始めてから20年以上の間、この構図は全く変わっていない。若手の顔ぶれは時代に

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          M-1グランプリ2023決勝。視界が急に明るくなった松本さんの名コメント

           M-1グランプリ2023決勝戦の直前、審査員7名のなかで筆者が注目していたのは、海原ともこさんと山田邦子さんの2人の女性審査員だった。  今回初めて審査員に加わった海原ともこさんと、前回その審査が少し物議を醸した2回目の山田邦子さん。経験豊富な他の5人とは違い、どのような審査をするのか、その基準や好みなどがまだ判然としてないこの2人が鍵を握るとは、決勝直前のこの欄でも記した今回注目したいポイントのひとつだった。  採点すれば山田邦子さんが60点で、海原ともこさんが65点

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          新機軸は初代王者以来の「トップバッター優勝」だった。勇気溢れる頭脳派コンビが魅せた、令和ロマンの作戦勝ち

           令和ロマンの優勝には、偶然性を含めて、様々な要因が複合的に絡んでいた。事実は小説より奇なりと言われるが、今回で19回目の開催となったこのM-1グランプリ2023決勝は、各所に伏線が散りばめられた、高度で難解な極上すぎるミステリーだった。  1組目。笑神籤プレゼンターの栗山英樹さんにトップバッターとしてその名前を引かれたとき、令和ロマンは笑いの神様から見放されたかに見えた。優勝はおろか、最終決戦進出も正直厳しいだろうと。ところが終わってみれば、初代王者である中川家以来のトッ

          新機軸は初代王者以来の「トップバッター優勝」だった。勇気溢れる頭脳派コンビが魅せた、令和ロマンの作戦勝ち

          トップバッターで優勝はほぼ不可能。M-1は笑神籤次第と言いたくなるこれだけの理由

           ネタ、審査員、出番順。M-1グランプリ2023決勝を直前に控えたいま、その結果を予想するに欠かせない重要な要素はズバリこの3点だと僕は思う。早い話、この3点さえ事前にわかっていれば、少なくとも大まかな展開はある程度まで想像することはできる。決してそこまで予想を大きく外すことはない。少なくとも筆者にはそうした自信がある。  準々決勝、準決勝に目を通していれば、どんなネタをするのか、少なくともひとつは判明する。そのネタを見て審査を行う決勝の審査員の7名もすでに発表済みだ。残る

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          敗者復活戦の審査方法はなぜ変わったのか。想起せずにはいられない5年前のミスジャッジ

           いよいよ明日に迫ったM-1グランプリ2023決勝。今大会、大きく変わったことは主に2つある。ひとつは審査員の変更。前回まで5年連続審査員を務めてきた落語家の立川志らくさんが勇退し、その後任として海原やすよ・ともこの海原ともこさんが新たに加わったこと。そしてもうひとつは、敗者復活戦の会場、及びその審査方法が大きく変わったことだ。  M-1が復活した2015年以降、審査員の顔ぶれはこれまでも何度か変わってきた経緯がある。もちろん7名中1人が変わるだけでも影響は大きいと僕は考え

          敗者復活戦の審査方法はなぜ変わったのか。想起せずにはいられない5年前のミスジャッジ

          時代に影響を与えてきたM-1復活期以降の王者たち。大会に新機軸を打ち出す、今回の優勝候補は誰だ

           今回で19回目の開催となるM-1グランプリ。これまでの大会の歴史をあえて2つに分けるとするならば、第1回大会が行われた2001年から2010年までの10大会と、復活した2015年から現在(2023年)までの9大会に大きく区分することができる。最初の10年をあえてその草創期(前期)とするならば、現在は復活期(後期)とでも言おうか。この先、大会がどれくらい続くのかはわからないが、現時点では草創期(10大会)と復活期(9大会)でほぼ半々の関係にある。  M-1草創期と復活期。ど

          時代に影響を与えてきたM-1復活期以降の王者たち。大会に新機軸を打ち出す、今回の優勝候補は誰だ

          立川志らくさんが抜け、海原ともこさんが加わった審査員。女性審査員2人が決勝戦の鍵を握る?

           先日発表されたM-1グランプリ2023決勝戦の審査員。その7名は以下の顔ぶれとなった。  松本人志、礼二(中川家)、海原ともこ、富澤たけし(サンドウィッチマン)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、山田邦子  前回から変わったのは7名中1人。立川志らくさんが抜け、新たに海原ともこさんが加わった。その変化は大きいのか小さいのか。人によって意見は様々だと思うが、個人的にはそれなりに大きいものになると見ている。今回のファイナリストのレベルが過去最高と言いたくなるほど

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          言わば準々決勝の組み替え戦 M-1グランプリ2023準決勝を振り返る

           先週行われたM-1グランプリ2023準決勝。筆者がM-1の準決勝を目にするのは、今回が5年連続の5回目だった。2019、2020年は映画館のライブビューイングで、2021、2022年はネットなどによる有料配信での視聴。そして5回目の今回は、3年ぶりに映画館でのライブビューイングでの観賞となった。  もちろんいずれも全て面白かった。つまらなかったことはこれまで一度もない。それでもあえてこのなかで順位をつけるとすれば、個人的に最も面白かったもの、満足度が高かったのは2020年

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          M-1グランプリ2023ファイナリスト決定。最下位候補はゼロ。メンバーの充実ぶりは史上最高かもしれない

           M-1グランプリ2023は先日、準決勝が終了。例年より組数が増えたその激戦を勝ち上がったファイナリスト9組が出揃った。顔ぶれは以下の通りだ。  真空ジェシカ、令和ロマン、ダンビラムーチョ、くらげ、モグライダー、ヤーレンズ、マユリカ、さや香、カベポスター。  今回準決勝をライブビューイングで観戦した筆者がまず言えることは、この結果は極めて妥当だということだ。上記の9組のなかにその選出に対して疑問を抱くようなコンビは1組もいない。言い換えれば、非常に納得度の高い審査だった、

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          M-1グランプリ2023準決勝直前。31組の印象を述べてみる

           いよいよ明日に迫ったM-1グランプリ2023準決勝。今回は3年ぶりに全国各地のイオンシネマでライブビューイングが行われる。地方在住のお笑い好きにとってはありがたい限りだ。過去2大会はいずれも有料配信で目にしてきたこの準決勝だが、周りの観客と一緒に鑑賞することができるこの映画館でのライブビューイングは、当たり前だが配信とは全然違う。独特の緊張感、臨場感を味わうことができる。筆者も今回3年ぶりに最寄のイオンシネマで観戦予定だが、その前に、今回準決勝に進出した31組の印象を述べて

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